気持ちよい音量で流れるミュージック。
グラスが机に置かれるコツンという音。
音楽を愛するなごやかな人々で満たされた空間。
なじみ、なじみ、そんな言葉がありがたい。
宮下パークという名の、公園ではない商業施設と平行に大通りぞいを歩き、たどりついたのは、ワニでいっぱいのお店「クロコダイル」。
以前ときどき参加させていただいていた原宿クロコダイルの「ウクレレエイド」に久しぶりに参加した。
コロナ禍以降、なかなか月曜日があかなかったが、3月だけは講義もないので、あらかじめ猫輔さんに申し込んでおいたのだ。
15分という時間は、ライブハウスとかの経験からは短く感じるが、もしもテレビの音楽番組だったら、長めの時間ではないか・・・と気づいた。
つまり、15分という時間は、できることがいっぱいある、そんな長さなのである。秋のデザインフェスタがそのことを気づかせてくれた。
今回は、イベント自体が15分枠であるので、その再演である。
いきなり自撮り。
わたしはほとんどメークしない(ファンデのみ)。
写真でわかるかどうか不明だが、花粉症で、目がよろしくない。
かゆくて、かきすぎて、腫れぼったい。
クリニックに行って目薬を差して頑張ったが、今年の花粉はなかなか手ごわい。
本当はコンタクトレンズは良くないのだが、ライブで眼鏡をかけると、ヘッドセットマイクと干渉してしまうのでコンタクトレンズでなんとか頑張ることにした。
店長さんや、音響さんとご挨拶。わたしなどのことも覚えていてくださって恐縮する。
なじみのお店がこんな都会にあることに、そのご縁に心から感謝しつつ、話しやすい音響さんとは「ホームレスを公園から追い出した公園という名の商業施設ゥ!」などとついつい熱くなってしまう。
今回、久しぶりのライブということで、「松岡のひみつ」という秘密文書を作成し、物販卓に置いておいた。
以下のようなものである。
内容は・・・かなり踏み込んだ話も書いてある。会場にいらした方だけのひみつである。
デザインフェスタのオケはCDを使わねばならないのだが、クロコダイルは「iPhoneとかのほうがいい」とのことで意外だった。オケ、いちおうグランビートに入れてあったので、準備しておいて良かったと思った。ケーブルもクロコダイルさんのほうですぐに出せるよう準備がしてあった。つまりここはスマホフレンドリーな会場なのである。この変化も魅力的だ。
わたしのセッティングもこみいっているので、少しリハーサルをしてくださった。
舞台に上がって「あー」と声を出したとき、あーーーーこの音響よっ!このステージよっ!!と・・・なんともいえない感動が押し寄せた。
声が下から上に突き抜けるような、そんな音響に身を置く感動を思い出した。
ライブはいいものだ。
以前はこの会に参加するのにとても気を遣っていた。みなさんが知っていそうな曲をやったり・・・・自分の物販なんてとんでもないと思っていた。
しかし、久しぶりに参加したわたしは、物販席に陣取り、秘密文書をどさっと置く。
・・・さあみんな、松岡のひみつを、持って行ってくれ!
じゃんけんで順番を決める。
松岡は21時15分からとなった。
この「ウクレレエイド」も、しばらく来ないうちに、いろんな変化があったようだ。
大ニュース!!だと思うのは、「これから月2回になりそうだ」ということ。
コロナが終焉に近づき、参加希望が増大したので、それに対応したとのこと。
500円で、クロコダイルのステージに立てるなんて、すごいことである。
わたしも反省するところだが、あまり客として通常ライブに行けてない。自分が参加するのでなければなかなか行くきっかけが見つからないのだ。それもライブハウスのほうはわかってくださっているようで、こういった参加型のイベントを増やしてくれる方向性が、ありがたい。
15分ずつたくさんの方が出てくるというのが、なんだか楽しい。地下アイドルのイベントもそんな感じだったな・・・(だれでもだいすき・・・)
そして前述のように、15分という時間は、けっこういろんなことができる時間なのである。
上のラインナップのみなさんウクレレ弾き語りの方が多いが、三線の弾き語り?もあった。声楽のように清らかな歌を歌われた女性のかた、おそうじおばちゃんの歌の2番のインパクト、花嫁にむけての父からの歌、中原中也のカヴァーなど、詩でも印象に残る方が多かった。
松岡も楽しくステージにあがった。
当日の写真(Aさん、ご提供ありがとうございます。)
ワニに食われる松岡・・・
ほんと、クロコダイルだけあって、ワニだらけのステージ。
演目は秋のデザフェスと同じであるので関心ある方はそのときの記事を参照されたい。
演出はかなり変えた。あれやこれや。
そして、今回もデザフェスと同様、身体の中に何かが燃えあがって身を抜けて行くような感覚をおぼえた。
声を出すたびに声と波動が一体になり時間が止まって感じる・・・うまく言えないが・・・ライブってすごいものだ。
そう思いながら、誕生日記念、感謝のステージを終えた。
終わったあと、いろんな方に褒められた。音響さんには「前より良くなった~」と褒められいい気になり、ある女性の方には「息継ぎなしですごい(註:息継ぎしてます)」別の女性からは「活舌がよかった」「おもしろかった」など褒められ、ますますいい気になる。
そして・・・昨晩もCDが売れた!
本当にありがたいことだ。
本気でライブを行えば、そんなふうに買っていただく方も現れるのだ。
売れなくても、客がゼロでも、表現者は表現するサガなのであり、だから辞めるということはないのだが、売れることは活動継続の大きな励みとなる。
お客様に感謝しつつ、これからもがんばれそうだと思った。
◆
そういえば、有名なメロンブックスさんで、わたしのCDが取り扱い開始となりましたが・・・
松岡宮のCD「~383」がメロンブックスで取扱開始となりました。
— Miya Matsuoka (@miya_matsuoka) 2023年3月1日
「シャープペンシルの芯」「それはどこまでも深い大江戸線」「VESPA!」「~TGV!」「ヒースロー~」「矢口渡」など全13作収録の代表作。
これを聴かずに松岡宮は語れない・・・
ぜひお手元に。https://t.co/M9sBQ4RcM8
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1859970
タグが「#オリジナル #音楽CD #電車 #架空鉄道 #鉄道 #電波ソング #同人ソフト #同人音楽 #音楽(オリジナル) #新規サークル」ですって!!!!!
よく一緒に買われている商品が「さしみねこ屋」さんの「VIVACE」ですって!
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1813315
・・・いやぁ・・・いろいろと面白い委託先・・・。
それほど長期の委託ではないですので、こちらでお求めの方はぜひお早めに・・・。
あわせていろいろ買うのも・・・エモい・・・。
◆
3月生まれって、なんか少し未熟な感じがしますね・・・。
わたしのような表現者は、グッズを買っていただくこと、ライブに来ていただくことが、いちばんうれしいこと。お誕生日プレゼントなのです。
ここを読んでいる方ならこの音源はお持ちとは思いますが・・・
生理用ナプキンちゃん、
多摩川たまちゃん、
食べ吐きポエムさん、
世界の鉄道でいっぱいの不思議ちゃんな音源。
この世界が届いたら、うれしいな。
◆
営団風の帽子を作ってみた。
作ってみたけれど、自分の衣装ならいいですけれど、やっぱり、ヘタクソ・・・。
こんな帽子でいいなら、オーダーメイドでおつくりしま・・・しょうか・・・??
BASEショップに、近日中に衣装をのせる予定・・・
(ヘタクソなハンドメイド帽子??)
ヘタクソですけど、ハンドメイドグッズを充実させたいですね。
ときどき覗いてみてください。
◆
松岡のひみつ。
じつは別名でTikTokやってる・・・ひみつ!
松岡のひみつ。
SNSからすこーしずつフェードアウトする予定・・・今も、もう、そんな感じだけど。
このブログは続ける。
音源制作、作品執筆とライブは続ける。
パソコン通信からもう30年くらいになるのかな、ネットに、少し、期待をし過ぎた(させ過ぎた)と思う。それを使いこなせる人は素晴らしいと思うが、自分には難しかった。ネットで交流するなんて、明らかにそんな器じゃなかった。
まだ戻れる。自分には多くのやるべきことがあり、それに集中する。
◼️
松岡は、そしてライブしているひとは、ライブに来てほしいのです。
作品を感じてほしいのです。
ライブに来られない事情も理解できます。
お金も時間もかかって、疲れて、しんどいよね・・・。
でも、ライブに足を運ばれないかたから交流ばかりを望まれるのは・・・
ごめんなさい、できない。
ごめんなさい、わたしが至らなくて。
作品の介在なしに接されるとき、その距離感に心身が収奪される恐怖、それはこちらのかたよりで、ごめんなさい。
これからは、ライブ会場やCD、作品などでお会いしましょう。
次回ライブは5月21日(日)デザインフェスタ@ビックサイト。
幾百の情報や交流より、作品そのものに触れ、何かを感じていただければ・・・それだけが願いです。
◆
帰り道、宮下商業施設は要塞のようだなと思いながら、Tさんの陰謀論を聞きながら、うなずきながら、笑いながら、東急線、一緒に帰って。
月がきれいで、ああ、またひとつ年をとったと思った。
クロコダイルでお会いしました皆様、素敵なナイトをありがとうございました。
◆
そういえば大倉淳さんの歌詞に曲をのせた作品「セイギノミカタ」公開となりました。
わたしはこういう社会派みたいな歌詞が書けない・・・でも同感する部分の多い歌詞だった。
あやまちの多い自分には慰めとなった歌でもある。
鉄腕アトムの主題歌になれなかった旋律というか意味わからん感じの曲でシュールな音になった。
適当に聴いてみてくださーーーーーーぁい。
記事はこれで終わりです。以下は投げ銭です。