松岡宮のブログ

詩でうた作り

人が死にました

そのお便りは突然に

 

人が死にました

 

わたしに訃報は要りません 

 

あまりに最近、人が死にすぎているから。

 

さあ電車に乗るぞ、神奈川県が呼んでいる!

 

またしても相鉄線に乗るので子供のようにはしゃいでいる

 

紺色の素敵な駅員さんに会いに行くぞ、神奈川の駅員さんはすてきだ。

 

郊外という言葉が似つかわしい街で育ち大田区に来たが大田区は郊外ではない

ニュータウンの冷たい家々のシルエットや坂道すらも懐かしく

神奈川県の郊外には

おさなき孤独と青春が住まうと思う

鉄道がその闇を縁取ってゆく

行くぞ、あの、神奈川へ・・・

 

だが東急民、考えがあまかった。

 

何も計画しないで家を出たら東急の駅から相鉄大和までの乗り換えがおそろしく悪かった

相鉄経由で愛する小田急江ノ島線までたどり着くのは至難の業だ

もうしません えのしません・・・

 

さっそく日吉でおろされた

すぐ新横浜でもおろされた

 

亡骸はもう逃げないけれど

新横浜での待ち時間の 長いこと

そのひととの思い出がふとよみがえる、明るい笑顔を思い出す。

死をみたくない気持ち、細切れ時刻表。

 

 

SHとは・・・何線の略なのだっしゅ?

と思ったら

東急新横浜線のナンバリングらしかった

っしゅ。

 

・・・なぜSHになるのだろう・・・

あ、「しんよこはま」の「し」、「SH」なのかもしれない・・・

 

・・・また「し」に出会ってしまった。

 

新横浜では相鉄と東急がしのぎをけずり・・・新幹線の風さえ、吹いて。

 

 

新横浜で見上げた案内板、もはや東急でなく相鉄風味だった

相鉄はすっかり東急のほうへと侵食する

 

新横浜からは湘南台行き 

なかなか大和にたどりつけない・・・

しかたなく二俣川で乗り換え 

相鉄、だんだん、混んでくる、その体格の良い人員に圧され囲まれ、相鉄の勢いを感じさせる。ジャケットをぬいだ鉄道員のシャツの肩口があまりに美しく驚く。

制限のある車内では恋が芽生えやすい。

高校のころを思い出す

Uちゃんが年下男子に告白したのも相鉄線

ガタン ガタン

なぜか相鉄線の車内には不思議な鏡があったっけ

ガタン ガタン

神奈川県民の体臭につつまれ、つり革を握りながら

やっと 大和に たどり着いた。

 

 

ああ、改札を出ればもう小田急ワールド!

 

やっほー、小田急だ、江ノ島線だ。

 

 

小田急は自分の路線という気がする・・・もう、小田急ではなく東急民となってしまったのに。

小田急が好きだ。

 

突然はじまる小田急のこういう「ノリ」にほっとする

 

たとえばこんな・・・駅員による川柳もあった。

 

「じいちゃんが モバイル覚えて ファイブじぃ」

 

・・・きっと身内でウケた川柳なのだろうな・・・

 

(「ばあちゃんがモバイル覚えてINFOBAR」も可能か・・・古いな・・・)

 

モバイルPASMOの宣伝だった。

 

ちなみにわたしは普通のPASMOと、モバイルSUICAを持っています。

前者にはメトポが、後者にはクレカのポイントが溜まるしくみになっており・・・一元化したらもっとポイントがたまるかと思うが、2枚あることの安心感も捨てがたい。

 

駅員さんはすばらしい。

 

鉄道員さんはすばらしい。

 

いいなぁ・・・これ・・・。

やっぱりわたしは相鉄よりも小田急っ子・・・

 

・・・しかし いつのまにか 小田急に へんなゆるキャラが出来ていた。

 

みんなのおともだち おだきゅうの もころん・・・???

 

それは鼻なのか口なのかわからぬが、ウサギであることは、間違いないようだ。

 

・・・腰にロマンスカーどんだけ大きいねん・・・もころん・・・

 

 

ふむふむ・・・ロマンスカーはポシェットだったのか、そんな大きいポシェットをつけて乗客はすべてキミのものか!

 

名前が「のるるん(東急)」みたいね・・・もころん・・・でものるるん氏よりは控えめな顔、控えめなおくち、のるるんよりも、中に誰かいるんだろうと感じさせる輪郭のはかなさ、その大人し気な雰囲気の裏で控えめな吸い込みでむしろすべてを吸収するタオル地のやさしさをもつニューフェイス小田急、もこもこりん・・・・。

そういえばMSEの青のようにも見えてきました。

 

うん、そう、人が死にました、という記事でした。

小田急でコ-フンしてしまった。

どう考えても間違ったルートで行ってしまったが・・・目的地は相模大野でありました。

 

大都会・相模大野!

ビックカメラ、Gongcha、相模大野。

 

 

適当に頼んだらタピオカが入っていなかった・・・・

全商品に入っているわけではないのか、タピオカ。

注文しないと出てこないのか、タピオカ。

 

 

相模大野は分岐点。

若いころの背景にこの駅はあった気がする・・・が、こんな都会じゃない、もっともっと静かな団地と住宅地だった・・・気がする。

 

わたしの作品「危ない相模大野」、限定公開してみました。

 

www.youtube.com

 

駅のコンコースを歩む鉄道員のチョッキ姿が愛らしい小田急

そうだ、相模大野は人生の分岐点

おだーらとえのしまの分岐点。

 

むね、あつ、相模女子大の脇を歩けば、小学生の行列とすれ違う、小学生は虫を拾ったり木陰に隠れたり、余計なことばかりして列を乱していた。相模の国の小学生、小田急のメロディと駅員ダンスを浴びて大きくなぁれ。

 

相模女子大もうすぐ文化祭らしい。

郊外は大田区よりも若者の息吹を感じる・・・気がする。気のせいかもしれない。

 

郊外は鉄道がイキイキしていることに気づいてしまった。

自分が大田区育ちだったらきっと駅員シリーズはなかった・・・

鉄道員に出会うこともなかった・・・

 

 

いや違う・・・

 

 

この記事は鉄道員がかっこいいという記事ではなく

人が死にましたという記事を書くつもりだった

(記事の方向性が違う路線に乗ってしまった・・・)

 

ちょっと最近 人が死にすぎる

明るい歌をうたう人でも死んでしまう

明るい方の死に顔はやっぱり明るい歌声が聞こえてきそうだった

いやでもやっぱり死に顔は死に顔だった 口をあけていたし何か言いたそうだった

お棺に移したりくつしたを履かせたり木で作られたお花を入れたり、あの世で使えるお金を入れたりした

それにしても火葬まで長すぎないか、10日間!?

それにしても闘病中とはいえ突然ぽくっと死ぬなんて驚きだった

もうそんな年齢なのだと唇をかみしめる

死ぬことばかり考えてしまうし死ぬことがそばにありすぎる

理想的ですらある、なんて言ったら不謹慎だろうか

 

かなちゅう運転士、かっこええ。

 

 

もう誰も死なないでほしい

 

もう制服の世界でだけ生きてゆきたい規律正しく

 

そうレールの幅は遠近法を教える規則正しく

 

秋のあとには冬が来るように誰もが約束を守ってくれたらいいのに

 

うちの事務所のアシナガバチスズメバチに襲われて冬を越せなかった

 

わたしに訃報は要りません 

 

あまりに最近、人が死にすぎているから。

 

 

 

 

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買っていただき、本当に、ありがとうございます。

 

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よろしくお願いします。