松岡宮のブログ

ぽえぽえ~

南町田グランベリーパーク駅

miya.o.oo7.jp

 

わたしのいまのホームページの画像は・・・

深い意味はないが2018年12月に駅名が決まった山手線の新駅「高輪ゲートウェイ」である。

 

山手線ではじめてのカタカナ駅名だということでとても驚き、反対運動が起きたりもした。

今でも、開発中でやや閑散としたその美しい駅にはなじめないのだが、ともかく新しく美しい駅であることは確かである。この綺麗にデザインされた駅は、駅の新しい姿であり、その新しい姿に慣れるのに時間がかかるのかもしれない。

 

 

同時期に、カタカナ新駅がいくつか生まれた。

 

例えば、東京メトロ日比谷線の「虎ノ門ヒルズ駅」もそのひとつである。商業施設の名称が入ったその駅名変更はさりげなく、工事中ということもありあまり目立たなかった印象である。そういえば「三越前」という駅名も商業施設が駅名に入っていることを思い出す。

 

そして今回の主役、東急田園都市線「南町田グランベリーパーク駅」も、2019年10月に「南町田」から駅名変更となった、これも商業施設名が入った駅である。

いちおう東京都(町田市)にあるようだが、多摩川を渡って神奈川県に入ったその先の先、終点の少し手前の郊外にある駅であり、イメージ的にはどう考えても神奈川県。

そもそも町田市は、そのようなイメージであるが・・・。

 

Wikipediaには「東京都でもっとも南にある駅」とあり、六郷土手じゃなかったのか・・・大田区民としては驚いた・・・

なんだろう、なぞの敗北感・・・。

 

あまり洋服などの買い物をしないわたしであるが、グランベリーモールというアウトレットが南町田にできたことは知っていた。

 

そのモールに直結していた南町田駅が、商業施設名を含んだ駅名へと変更されたのであった。

 

この駅名変更、「東急らしくない」とか「東急の品位を壊す」などの声がきかれなかったように思うのは、東急田園都市線にはすでに「たまプラーザ」という強烈な名前の駅があるから・・・かもしれない・・・。

 

gbp.minamimachida-grandberrypark.com

 

 

名称について2点、誤解があった。

 

わたしはなんとなく「ランベリー」だと思い込んでいた。

クランベリーモール・・・ベリーが実る畑があって・・・素敵なカフェもあって・・・なんとなくフルーティーで、美味しそうな響きだと思っていた。「そういえば河村隆一って今何しているんだろう」などと思いつつ、クランベリー」ではなく「ランベリー」であることを、のちに知った。

 

そして駅名も商業施設名も「グランベリーモール」だと思い込んでいたが、すでにアウトレットモールを含む施設全体の名称を「グランベリーパーク」へと変更したようであり、施設名称も駅名も「~モール」でなく「~パーク」なのであった。

 

渋谷にもミヤシタパークという名の商業施設が出来たが、商業施設に公園的機能がそなわり、運動できる場所を含んで拡大しつつある近年の傾向をあらわしているともいえる。

これは例えばサブカルショッピングの集約地のような「中野ブロードウェイ」とはずいぶん違うコンセプトであり、ファミリー層へのアピール、運動・身体性の重視、風景や実際の体験の重視といた趨勢が感じられた。

 

「南町田グランベリーパーク駅」は駅名変更時に平日も急行が停車するようにダイヤ変更がなされたらしい。どうやらこの駅は東急の近年の「推し」駅であり、みんなこの駅に来てくださいと言わんばかりに、スヌーピーの絵の描かれたポスターを矢口渡駅でもよくみかける。質素なシュルツ氏の描線が「東急のるるん商戦」に組み込まれてゆく。

 

その魅力は失わぬまま、巧みに、するりと、情報はこの脳の認知へと進む。すなわち・・・ピーナッツミュージアム行ってみたい!

 

 

この駅名の最大のポイントは「長さ」。東急田園都市線の路線図で確認してほしい。

 

 

・・・他の駅名の2倍はあるぞ!

 

・・・たとえば、あるものが大きすぎて存在感がなくなる場合があるのだが、それと同じで、長すぎて見過ごしてしまいそうな駅名ではある・・・。

 

高輪ゲートウェイ同様、新しい駅のありかたが広がってきている。名づけは最初の大仕事であるが、その名づけはいま、さりげない伝統をそっと置くようなものではなく、これからの意思表明のように長大な名前になってきている印象をもつ。

 

商業はもう堂々と前に出たがっている。ひとを飾り、分類したがっている。シュルツ氏の好感度の高い描線をもって、東急はこういう(美しい時代へ)世界を目指しています、あなたもがんばって東急にふさわしい人になりましょう!との声をしゃれたフォントで届ける、そうですよ、わたしは東急が好きなの、スマートな駅員さんが好きなのよ、なんて、わたしもワンと鳴く、もはや東急の犬だ、だってわたしは青葉台育ちの桐蔭学園卒・・・この郊外文化を浴びて育ってしまったのだから・・・・。

 

「南町田グランベリーパーク」。

この新駅に行くチャンスをうかがっていた。

 

 

そんな折、友人が猫と一緒に南町田グランベリーパーク駅に住むようになった。

ちょっとした機会があったので、こちらからお願いをして立ち寄らせていただいた。

 

目的その(1)

変更された長い駅名を「しか」と見届ける。

 

目的その(2)

友人宅に猫ちゃんがいるので、遊ばせていただく。

 

いずれも友人が了解してくれた。ありがたい。

わくわくしながら猫のおもちゃを手作りした。カバンの持ち手のスペアに魚型ぬいぐるみを縫い付けたものである。遊んでくれるかな?

 

遊んでくれるかなあ・・・。

 

 

ざつな弁当を作って、いざ行かん。

 

 

我が家からは、東横線から大井町線に、自由が丘で乗り換えである。大井町線田園都市線に直通するようになり、便利になった。

 

 

この写真は大井町線自由が丘駅二子玉川寄りの風景。

いままでなんとも思わなかったが、こうして写真を見ると、自由が丘は小さなお店がごちゃごちゃと存在する街である。これから向かう新興住宅街とは違う風景だ。自由が丘も再開発がはじまりつつあるようではあるが、こうした昔から発展してきた人気の町ほど、再開発はあとになるのかもしれない。

 

ちょうどよく、急行の中央林間行きがやってきた。6000系だ。

 

 

ツンとすましたフェイスがかっこいい急行。自由が丘を出たら二子玉川までノンストップのいさぎよさ。レコーディングでよく降りたスタジオのある等々力駅を通過。このあたりは地面をトコトコ走るので沿線風景に溶け合い、スピードはそれほど早くない。

 

すぐにゆるやかに二子玉川駅に到着した。そこから座れたのでタブレットでの読書がはかどる。この日は平日の昼間だったが、比較的すいていた。通勤地獄で知られる田園都市線だが、通勤時以外は風景もよく、すいているときの田園都市線は本当に良い路線だと感じる。そしてやはり自分が育った沿線という気がする。

 

ほどなく「南町田グランベリーパーク駅」に到着した。

降りる人もそれなりにおり、それらの人々について降りた駅の様子は、予想以上にショッピングモールだった。

 

ここでは駅が、施設のひとつなのだ。

駅に何かが付帯するのではなく、ショッピングセンターのなかに駅があるという雰囲気である。

 

駅名表示は予想以上に横長だった。

この冗談のような「みなみまちだぐらんべりーぱーく」のひらがなの列を見ただけでなんだかすごいものを見てしまった気分。じゅげむじゅげむ。

 

横に長い特注の駅名板なのではないか・・・?

 

 

駅の待合室もやけに綺麗で、他の駅の待合室よりも広い印象である。

 

 

そして集客パンダのにおいをさせながら「スヌーピー」がホーム内に鎮座している・・・大きい・・・君は、大型犬だったのか?

 

この写真の左側に少しみえているが、階段には光による「のるるんアート」が色とりどりに変化して昼間からまばゆくきらめいている。その技術は素晴らしいなと思ったのだが・・・

 


SDGsトレインを走らせている東急、この光のアートはいかがなものか・・・と思わないこともなかった。

 

グランベリーパーク自体、初めて来たが、あまりショッピングに関心のない自分にとっては、「駅名が横に長い」ばかりが印象に残ってしまう。

 

このガラスばりの横長駅舎はいつかみたフランスのアヴィニョン駅を思い出した。

 

 

だけど綺麗な新駅は良いものだ。心がフレッシュな気分になる。

 

すぐに友人が迎えに来てくれて、グランベリーパークをあれこれ案内してくれた。(ありがたや)

 

印象としては、見た目より広くて大きな施設だった。

例えるなら川崎ラゾーナや海老名のビナウォークのように、物理的に奥が深く、まるでひとつの街のように多様な施設がそこにあった。

 

わたしは服のブランドにも詳しくないしアウトレットというものもよく分からないのだが、見た感じではそんなにお高いショップが並んでいるわけではなかった。友人と「コムサの黒くない服が3900円だ~」とかはしゃいで、うっかり買いそうになってしまった、というか、買えばよかったかも・・・。

 

カフェもあったし本屋さん、映画館など文化的なスポットもあった。イートインスペースも充実していることを友人が教えてくれた。一日居座って読書するのも良さそうだと思った。多くはファミリー向けの空間で、家族連れをターゲットにしている施設だと感じた。

子供がかけまわったり噴水で遊べるように設計してある広場もあり、たくさんの子が水遊びをしていた。

いかがわしい雰囲気のお店は・・・なかったように思う。

 

友人が、見晴らしの良いところに案内してくれた。

 

 

ススキの穂が夏の終わりの日差しに透ける。

松岡家の墓のある大山がみえる。左右で角度の違うこの稜線、厚木にいたころよく見た風景。なんとなく手を合わせた。

 

 

友人のNAVIによるはじめてのグランベリーパーク探訪、質の良い空間を楽しんだ。

おしゃれな服を買ってみようかな?など、いろんな意欲が生まれてきた。そう考えると、やっぱり服屋さんの多さが印象的だったのかもしれない。

 

 

もうひとつの目的「猫と遊ぶ」も、友人のおかげでとてもうまくやれた・・・(ように思う)。

 

・・・友人宅の2匹の猫ちゃん、遊んでくれるかなぁ・・・と悩んで、叔父の遺した「猫の気持ちがわかる本」を読んでから行った。

 

あまり前に出ず、しつこくせず、さりげなく接することを心がけながら、冒頭に書いた手作りの猫のおもちゃ、ぶらぶらさせると、飛びついてくれたり、走ってきてくれたり、気を使っていたのかもしれないが、ともかく遊んでくれた。

 

あー、よかった。

 

抱っこは苦手な様子だったが・・・

 

 

貴重な猫との時間、調子にのってショート動画を作ったりした。

 

youtube.com

 

2匹いらっしゃったが(敬語)、とても毛並みが柔らかく、改めて猫っていいなあと思わされた。

こちらのライブ告知写真も、友人宅で撮ったもの。

 

 

友人にはいろいろお世話になりっぱなしで、お手数をおかけしたが、わたしのひどい弁当を美味しい美味しいと食べてくれた・・・やさしい。

ありがとうございました。

 

 

そのようなわけで、とても楽しく、発見のあった南町田グランベリーパーク駅の休日であった。

次に行ったら、ピーナッツ関連をはじめ、もっとゆっくり店舗をめぐり、美味しいものをいただきながらのんびり読書したいと思う、が、貧乏性なので仕事とか勉強とかしてしまうのだろうな・・・。

また行く日を楽しみにしています。

 

 

文中にもミヤシタパークの話が出てきましたが、次回ライブは渋谷ミヤシタパーク沿いの「クロコダイル」にて、9月4日(月)です。

 

crocodile-live.jp

 

19時~22時のどこかで15分。今あまりライブはしていないので、この機会にぜひ会いにきてくださいね☆

 

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記事はこれで終わりです。以下は投げ銭です

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