松岡宮のブログ

ぽえぽえ~

デザフェス59 有難うございました

(お写真:えんちん様より)

 

デザフェス59、日曜のパフォーマンスエリアで参加いたしました。

 

本当にたくさんの方に観ていただき、CDもたくさんご購入いただき、感激しております。

御覧いただいたみなさま、ありがとうございました。

 

備忘録を残します。




まず、申し込みです。

デザフェスは申し込み時に楽曲を決めねばいけません。

今回、ステージ案をいろいろ考えた結果、思いきって東京地下鉄銀河線』という新しい作品を入れようと思いました。

 

 

この作品は歌もので、むかしアイドルのコンペみたいなものがあったときに書いて出したけど、没になった作品。

自分ではとても気に入っており、今回の「地下鉄シリーズライブ」のコンセプトにもあうと思われたので、フルコーラス歌うことにしました・・・

 

しかし問題がひとつ・・・

 

自分は音痴である。

 

レコーディングならやり直しできますし、音程も修正できますが・・・ライブは・・・ねえ・・・お客さんに申し訳ない・・・

 

と、そんなわけで、練習はもっぱらこの作品でした。

 

でも自分の音痴と向き合って気づかされました。

 

いままで大声で歌いつづけてきたけれど、そんなに叫ばなくてもよかったんだなと・・・。

表現者は叫ばないと苦しいから創作をするのであって、生き延びるためにどうしても大きな声で叫んでしまうことがあり、それが生存の呼吸でもあったのですが・・・お客さんにむけてのライブだと、一方的な伝達よりも、小さな声でもちゃんと届けようとする意志が大事なのかも・・・そんなことに気づかされました・・・(気づくのが遅すぎる

 



迎えた当日。お天気もまずまず。

すっかりコロナが忘れ去られた東京の休日

大井町で乗り換え、深く潜って「りんかい線」に乗り、国際展示場駅まで向かいました。

 

りんかい線も深いところにありますが埼玉を感じさせるカラーリング。

地下深い闇のチューブを移動します。

この、暗闇の中を走る列車で、ゴウゴウという音を耳にしながら、たいがい一人で移動する時間は、日常から非日常へトリップするための貴重な時間という気がいたします。

 

たどり着いた国際展示場駅は人出も多く、にぎやかでした。

 

駅員さんや警備の方が、しきりに動線の案内をしていました。

 

 

ビッグサイト周辺では、デザフェスのほかにもいろんなイベントをやっていました。

乾杯の姿が見える楽しそうな飲食イベントのほか、消防の制服を着た方々がイベントの案内をしており、かっこよくて、みとれてしまった。

 

 

りんかい線の駅からビッグサイトまでは少し歩きます。人が多く、その熱気のエネルギーに押されて人より遅いスピードで歩いてみえてきた「ビッグサイト」、到着時点ですでにへとへとでしたが・・・中もすごい人ごみで、かき分けながら、なんとか楽屋にたどり着きました。

 

今回はいろんなグッズを買おうと思って、お財布を握りしめ、ライブ前にいろいろ購入しました。特にヘアバレッタ欲しいなーと思って、ヘアアクセサリーを見て回りました。購入したものについては後述します。

 

 

そして、いつものように30分前に物販をセットし、自分の前に出演される華やかなダンスグループに拍手を送っているうち、すぐに自分の出番になってしまいました。

 

笑顔の優しいPAさんにオケCDとワイヤレスをお渡しして、「もう始めていいんですか?」の声もマイクに乗って・・・あっというまに始まったライブ・・・ああ、お客さんがいっぱい。失敗したら、どうしよう。人生のすべてが失敗みたいなものだからいいか・・・緊張しつつも、後楽園のサビに入る頃にはなんだか楽しい気持ちになってきました。

 

セットリストは以下です。

 

1.アップアップ後楽園

youtu.be

 

2.それはどこまでも深い大江戸線

youtu.be

 

3.東京地下鉄銀河線

miyamatsuoka.bandcamp.com

 

4.VESPA!

(ネットでは聴けません・・・)

 

以上です。

 

 

・・・ライブ中のことを、どのように表現したらいいのだろうか・・・?

 

演者は、意識状態が変容しており、あまりライブ中のことを覚えていないものです。

 

それでいてお客さんの動きは見えることもあり・・・動体視力は杆体による周辺視において優れているらしいが・・・スマホで撮ってる方々が後列に何人かいらっしゃるようだな・・・お子様もいらっしゃるなぁ・・・・などと思いつつ・・・それらを上から見ているような、自分が自分でなくなるみたいな心持ち、体もどこかに行ってしまうライブの愉悦みたいなものをジンジン感じた15分でした。

 

良かったこと:

歌詞を間違えなかった。

PAさんとの息があって、よかった。

手作り帽子はライブやりやすかった

後ろ髪おろしたのはよかった?

自分は音痴です!と言ったら緊張がややほぐれた・・・

 

反省点:

ライブそのものの反省も、もちろんありますが、いちばんの反省は以下。

 

ハケるサイドを間違えた」ことです。

 

終了後、物販と反対側にハケてしまった(黄色い線)ことが、よくなかった。

 

 

PAさんのところに行かないと・・・って思ってしまったようで、それがこのライブのいちばんの失敗です。

 

・・・そして、あれは なんだったのか。

 

ステージを降りるなり知らない方に声をかけられ「写真撮らせてください 手袋は外してください 僕と握手して下さい」と言われ・・・ライブのあとは思考能力がゼロなので言われるがままそのとおりに応じたのですが・・・・・よ、よかったのかしら・・・演者は声をかけられたらうれしく、お客さまのご希望に喜んで応じたいものですが、あの場で自分が適切に行動できてなかったのではないか、次演者の方のお邪魔になっていたのではないか、あまり記憶が定かでないこともあり、それが気がかりです。

その気がかりの遠因は「ハケる側を間違えた」ことに起因しており、次回は気をつけようと思います。

ライブを御覧になって何か感じるものがあったのであれば幸いです、ありがとう、またお会いしましょう。

 

 

そして、懐かしいお客様がいらっしゃいました。

 

終了後、声をかけてくださった女性たちはなんと、2018年に神楽坂の「神楽音」で松岡主催イベント「Landscape pictures」にご出演くださった、ボリウッドダンスの皆さまでした。

 

そのときのお写真は、こちらです。

最後の松岡宮主催イベント、ゴージャスなボリウッドダンスのステージショー。お客様にとても好評でした。

今回のデザフェスでヤモリのピアスなどを作ってブースを出していたそうですが、松岡宮が出演するというのでわざわざ観に来ていただいたのです。

声かけていただいて、ラッパーの近況も教えてくれて、とても嬉しかった。(元気に生きていました)

 

それで、改めて思ったことがあります。

「あとから何が活きてくるか、その時はわからない。だから、どんな瞬間も、大切にしなくてはいけない。」ということです。

 

・・・砂のように小さく思えた出会いが、大きな波になって戻ってくる、クジラをつれて。

 

横浜のラッパーの仲間たち、ありがとうございました。

またお会いしたいですね。

 

 

また、ベーシストでシンガーソングライターのniroさまから、アイシングのお菓子と、素敵なお写真をいただきました。

 

ミントカラーが可愛い・・・。

この星型もきちんと作って・・・よかったと思います。

楽家・ソングライティング仲間のniroさんは、いつも作品を理解してくれて、有難い存在です。ありがとうございました。

 

 

そして、ハンドメイド服飾雑貨「ひびえん屋」さんをデザフェスで出店している、FICEのえんちん様も、お友達さまとともに応援に来ていただき、ありがとうございました。

 

hibi-enneya.jimdofree.com

 

20年前から目標となる存在だったFICEさん。

今は、ひびえん屋をご一緒にやっているキツネのひびきさんとF×F=Wea~y♪というユニットをやっておられます。

 

ポップでキャッチ―、変わらないサウンドでいいなーと思いましたが・・・そうか、亡くなられた金色(樽)さんの曲なのか・・・。

 

 

youtu.be

 

ライブをあまりやらなくなった自分と違って、ずっと第一線でライブ創作続けているえんちん様、活動を続ける目標となる方が身近にいることは、ほんとにありがたいです。

 

 

そのほかも、VESPA!の入っているアルバムを下さいと言って下さったお客さま・・・ありがとうございます。作家冥利につきます。着物リメイクのアドバイスも下さいました。

 

また、「ライブ良かったです、お金出来たらCD買います」と言って下さった若い男性2名組・・・ありがとうございました。「ふたりいつまでも仲良く」などとカーチャンムーブをかましてしまった。

 

以上、いろいろ至らぬ点も多かったですが、暖かいお言葉を頂き、ライブやってよかったなと思いました。すべての皆さまに、感謝申し上げます。

 

 

買ったものを紹介します。

えんちん様のひびえん屋さんで、DD (誰でも大好き)TシャツをGET。

 

 

A4サイズの透明ポケットが特徴です。アイドルのイベントで、胸のところに応援チラシなどを入れて次々入れ替え、誰でも大好きをアピールできるシャツですが、わたしは「これは航空券やタブレットスマホ、メモなどを入れられて、すごく役立つのではないか」と思いました。

 

記憶障害者への記憶補助アナログツールを開発している、STの安田先生を思い出しました。

 

自分もそそっかしいので、こういった服へのビニールポケットあったらいいなと思っておりました。このTシャツで、忘れ物番長だった自分も、QOLが上がりそうです。

 

 

SPACEMAN キーホルダー

 

わたしはどうも宇宙モチーフや、透明なものに弱いようです。丸いビー玉は奥が深く、みていて飽きません。

吉田周司さんという方の作品。絵はがきをサービスしてくれました。

 

 

蒼い宇宙のヘアクリップ

 

ヘアアクセを探しておりましたところ、こちらが目に入ったのでGETしました。

ブース名など失念してしまいましたが、マニキュアを用いて塗っているというお話が新鮮でした。

よくみると単色でなくいろいろ変化してみえる紺色、こうした宇宙モチーフはすぐ買ってしまいます。

 

クリップのパワーが強く、髪多めのわたしでも実用できそうです。

 

 

和歌山・廣田本舗のおせんべい

 

 

試食して、お話を聴いて、試食して(2度目)、美味しかったので・・・。

紅茶などのフレイバーがはっきり感じられます。

 

しかし、旅先の手土産にと思って買ったのですが・・・渡すまでに壊れますよね・・・。

 

 

すずきゆかさんのクリヤファイルなど

 

絵をみて、心が動いた。

宇宙モチーフにどれだけ弱いんだと思いますが・・・ひとめぼれしたのでGET。

 

TikTokライブで遠い異国の方々の生活を見ると、この世界には想像もつかない世界が広がってるなあと感じられ、なんともいえない遥かな気持ちを抱きますが・・・そんな気持ちに共鳴するような絵でした。

 

この空の向こうを想像する、そんな気持ちを失わないようにしたいものです。

 

それな展

 

 

ひとめぼれしてブックレットを購入。

日常のなかにある小さな道具を、融合させたり、置き換えたり、ほんの少し変化させたり・・・そんな作品の写真集でした。写真が美しかった。

ちょっとしたズレがもたらす「あっ」「えっ」という感覚が気持ちよく、笑ってしまう写真も多かったです。

そして、この本を読んだあと、日常風景が少し変化してみえました。

 

 

以上です。

 

多くのブースを巡り感じることは、どのブースにも世界観があり、小さいところまで工夫がこらされていることです。

ある世界を構築するために、手間も時間もお金もかけていることが伝わってきます。

自分なんて、いい加減だったなーと反省させられます。

忙しく、余裕がないと、さまざまなことがなおざりになってしまうのですが、一瞬、一瞬を、丁寧に過ごしてゆきたいと思いました。

 

 

AIが描いた似顔絵だそうだ

 

 

自分の活動を振り返り、数多くの過ちを反省しつつ、頑張ってきたことが報われたような気持になるライブ出演とデザフェス参加でした。

 

これからも作品づくりをがんばろうと思います。

 

お世話になった皆様、ありがとうございました。

 

 

聴いた読んだ観た(2024年5月18日)

たくさんの本を読みたいと思って、スキャンして、ときどき読んでいます。

紙の本だけでなく、動画やネットブラウザ、いろんな形で情報を入れる今日このごろ。

自分への備忘録を書きます。

 

◆読んだ本

 ◆英語で読むクマのプーさん

 

 

みんな知ってる、はちみつ大好き・クマのプーさん

キャラクターとしては知っていましたが、アニメあまり観ない自分、漫画として読んだら、かなり面白かったです。

特に、うさぎのラビットの、おじいさんっぽい表情や皮肉っぽい言動が最高です。

明るいトラ(ティガー)のふわふわしたボディ、ネガティブなロバ(イーヨー)のあるあるな言動、彼らはみなそれぞれにパーソナリティや人間味(?)があって面白かった・・・

 

漫画の渋い絵柄が好きなんだと思います・・・はちみつで口のまわりを汚しているプーさんの、なんともいえない表情とか。

 

本当はクマって恐ろしい生き物なのにね・・

 

ああ、漫画っていいなあ。

 

 

パラケルススの生涯 近代医学の父、放浪の錬金術

(カイザー著 小原正明 訳)

 

 

家の本棚にあった本。スキャンして読んでみた。

15世紀末に生まれ、16世紀に生きたルネッサンス時代の放浪の医師。

母の早逝と、医師の父のサポート、そして文化や宗教の波立つ地域や時代の変革期にあって、その才能と独立精神が開花し、革新性ゆえ旧来の医学と対立し、やがて「医学のルター」と言われるようになるパラケルスス

 

ヨーロッパじゅうをめぐる遍歴のなかで、珍奇で多義な、ときに相反する学問体系を記したとのこと。48年の人生を少ない資料から描いた本でした。

「孤独を好む変わり者」は旧来のシステムに対し好戦的となり、超自然に惹かれるのかと・・・令和の世にもそんな人はますます多いと思いますし(SNSで自説を開陳するなど・・・)、ほんの少し親近感を覚えたりした。おこがましい!

 

 

◆観た動画:TEDトーク

 

英語の勉強や、教養のためと思ってTEDトークを視聴するのが好きです。

 

TEDICTというアプリが、英語と日本語の同時字幕ができたり、話す測度も変えられたりするので、よく利用しています・・・英語が上達したという事実はないが・・・。

 

最近聞いたなかで好きだったのは、ウェンディ―・スズキさんの「心配性を抑える方法」のトーク・・・心配性なので・・・

 

いやなことが起きたら・・・ゆっくり深呼吸してウロウロしましょう???ということかな???

 

www.ted.com

 

苦しくなったら・・・うごきまわろうと思います。

 

 

またこれもアプリの話ですが、TikTokにも慣れてきて、とうとうTikTokのLive!で投げ銭する人間になってしまった・・・

相手は、中東の避難テントにいる親子さんとか・・・破れたテントを直したいとか言われると・・・数百円では何ともならないですが・・・うーん、フェイクとか、ありうるのだけど・・・

ともかくTikTokライブは外国が身近になって我が家は文明開化しております。

 

現代詩フォーラムにTikTokライブの詩を書いた(↓)

 

 

うあ、日の丸だや
なんでや、日の丸だや
そして日本語だ、アニソンだや
スマホの向こうにテント暮らしの一家
壁に血色悪いマル・マル・ヒノマル飾られ
くるくるくせ毛の子どもたちが水玉のスカートをかぶったり履いたり
あっちやこっちや踊りまわり画面から消え
パパに抱きつきまた踊りまわり画面から消え
こちらに向かってしょっちゅうなにかを訴えるが英語じゃないからわからないや
テントの破れをバックに髭濃いパパは両手でハートを作るや
画面に飛び込んできた少女も真似して両手でハートを作るや
日本語アニソンその1曲をなんどもなんども繰り返すや
ぽちれ ぽちれ ぽちれ
くるくるくるくる少女のスカート激しく廻り模様の水玉がこっちに飛んできた!
なんでや、このニッポンに飛んできた!
ここは不登校が激増です

 

po-m.com

 

今は少額だけど、そのうち多額になってくる・・・予感・・・。

 

わたしのTikTokは、シリアの親子?とか、コーランをよむ配信?とか、イスラム圏の方々の配信ばかり出てくる。

自分はジャカルタ育ちのせいか、イスラム教に親しみがあることに気づかされます。

 

 

 

さいきん聴いた音楽は・・・多岐にわたりますが、自分がお世話になっているBig UP!のプレイリストを聴いたりしております。(BIG UP! Tunes Weekly)

 

ぜんぶをちゃんと聴いたわけではないのですが、いくつか印象的なものの感想。

 

Wan Tang わんたん「天体の音楽」

 

open.spotify.com

 

おお、80年代アイドルの雰囲気。

無限の宇宙空間を駆け巡るメッセージーという歌詞の入り、コスミック、ミュージック、のコーラス。

80年代アイドルの音楽が基本にある自分に、すっと入り込む宇宙モチーフの「わかりやすさ」。

可愛いらしい音づくりで、機械らしさをカバーするために、わざわざ素朴に歌っているのかと思わないこともなく、もしかしたらこの声すら機械の声だろうか?などと思いつつ、この歌すごく気に入りました。

 

 

Pug27/Pound Out!!

 

open.spotify.com

 

大阪のJazz?

Bassの紹介、Pianoの紹介、から、発展してゆきますがAIで作った音楽のような印象。ハッピーになれますね。

 

 

むくえな/「透明なヒトリゴト

 

open.spotify.com

 

もどかしい恋を「ヒトリゴト」に乗せて歌い流しています・・・

歌詞が聞き取りやすいって、良いことなんだなぁ・・・と、この歌を聴いて感じました。

透明な昼の月、という歌詞があるようにジャケットにもさりげなくお月さま。

ジャケットが良くて、ジャケットから音が聞こえてくるようで、そしてそのイメージと違わぬ歌が流れてきました。

ブリブリしているよりもこういう音がガーリーだなと思います。

 

 

ぴにょ/デビジェル

 

open.spotify.com

 

声優さんのアニソン風の曲調で、やっぱりジャケットがとてもいいし、ジャケットをみて想像した通りの音。イメージのシグナリングって大切。

題名は、デビルとエンジェルの合成語かな。

ポップで印象に残りますが、なんか最近は、こういう架空の女の子の世界が増大し、ある区画の世界を覆いつくす雲のようになっているなあと思うことがあります。

それゆえ、こういう歌はあんまりガーリーだなと思わないのですが、とても自分の性根にあっているものです。

 

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聴いた読んだ観た(2024年5月18日)は以上です。

 

 

新作のひとつ「レッツセックス」、替え歌などお待ちしています。

 

youtube.com

 

さあ、デザフェスライブ、がんばろう。

 

↖レッツセックスはうたいません。

 

 

新曲「東京地下鉄銀河線」先行リリースしました

前回のデザフェスで、ひびえん屋さんで買った「かぼちゃパンツ」を履いてみました。お恥ずかしい。

ひびえん屋さん、よく対バンさせていただいた、FICEのえんちん様&ひびきさんが作っておられます。

hibi-enneya.jimdofree.com

 

夏に近づき、すべてが生命力を高めている、そんな波動が伝わります。

 

毎日、増大する雑草さん、風呂に入り込むなめくじさん、間借りしているアシナガバチさんなどと交流を深めています。そして創作を続けています。どんどん楽曲を作って、アップしています。

 

TikTokにあげている動画が、アップして何か月かたった今になってなぜか1万を超え、驚いています・・・そういうこともあるのですね。

リンクは張りませんが、「弱者絨毯新宿駅」という曲を用いた短い動画です。

 

そんなふうに、楽曲というのはいろいろな形でみなさんに用いられるのだな・・・ということを実感する今日このごろ・・・

 

新曲「東京地下鉄銀河線」を製作・リリースしました。

 

自分は80年代アイドルソングが大好きで、音楽を作り始めて20年・・・いつかそういう楽曲を書けるようになりたいと思ってストックをためたりコンペに出したりしていましたが、夢かなわず・・・

死蔵していた曲に、銀座線をモチーフにした詩を書いて、じぶんで唄いました。

 

ただ、わたしはあまりに音痴なので、フォルマントシフトをかけたり、音程を修正したりすることはもちろんのこと、もとの歌い方も「まるでボカロのように」歌おうと思って、がんばりました・・・???

 

ジャケットは以下です。

最近、渋谷で撮影しました写真をもとにしています。

 

 

サブスクでのリリース日は5月28日で、その日以降は各社サブスクで試聴できますが、BandCampとBASEで、先行リリースいたしました。

 

BandCampは、フル試聴&ダウンロードできます。

 

miyamatsuoka.bandcamp.com

 

BASEでは、ダウンロードできます。

 

383.thebase.in

 

かっけこみーはー ノンノン!

おやめくだーさいー ノンノンン!

黄色い線から さーがって!

 

かわいいというか笑っちゃう作品です、お恥ずかしい。いちどぜひ聞いてみてくださいね。

 

 

ライブ出演のお知らせです。

 

5月19日(日)東京ビッグサイトの「デザインフェスタ」で半年ぶりのライブです。

14時半から、南館4階「パフォーマンスエリア」にて。

 

 

地下鉄ソングシリーズです。

CD販売に加え、つたないですけれど、ハンドメイドの駅員さん帽子も販売します・・・子供さんなどにも良いのではないかと・・・。

デザフェスは巨大で面白いイベント。前売り800円です。

 

稽古の日々・・・。

 

みなさまとの楽曲を通じた出会いを、楽しみにしています。

 

 

駅員と私の2024年上半期編

 

通路が狭くなっております     通行時ご注意ください・・・

 

文字よりも小さくなって頭を下げるコスチュームたち

 

それは鉄道の精たち 動き続ける人流を花として

そのまわりを舞う翼のある鉄道の精の

ダンスは 続くよ 24時間 

地鳴り

誰かをA地点からB地点まで送り届けるために踊る駅員たちのかかとの

地鳴り

敬礼はいつも誰かのため、そして天上に住まう神のため

ああ、朝がまた、やってくる

 

 

ハイネは「碧き春のまなざし」

で  詩(うた)った

「隠したる心の思い この森に知れわたりたり」

と 詩った

 

 

 

わたしは駅員さんが好きです。

礼儀正しく乗客に優しく、ときに厳しく端正な駅員の存在は、自分のなかにある崩れそうな部分を建て直してくれます。

 

今はあまり大田区を出ない生活で、鉄道に乗ることは少ないのですが、たまに鉄道に乗って遠出すると駅のポスターなどに現れる駅員さんや駅キャラなどに心癒されております。

 

たとえば以下・・・渋谷駅4路線、それぞれの駅長さん。

 

それぞれの敬礼が、端正な白色の光の線となって虹の涯てまで届いてゆきます。

 

都会のターミナルにはいろいろな路線が入り込んでいるからこそ、それぞれの路線が協力しあうさまを見ているようで、安心感をもたらすポスターでした。

 

また、以下の「なかよし」コンビの画像にも、癒されました。

 

 

・・・ああ、和平だ。

スリムさんと、ずんぐりむっくりさん。

小さなことに差異をみつけて争いあう自縄自縛の緊縮精神のなか、こうしてライヴァル同志のようにみえたSUICAPASMOが仲良くショッピングしている姿に、心が和む・・・。

 

ねえ、ねえ、あいつら、いい仲なんだって?

街のうわさが梢を揺らす・・・。

 

 

というわけで、あまり出かけないわたしが駅で見かけていいなと思ったポスターを紹介します。

 

◆西のほう編

 

東京メトロ新宿駅のコンコースで東京メトロ鳥取県のコラボポスターを見つけました、蟹取県・・・??

 

 

蟹取県という字面、という字が強すぎてまったくもって鳥取県を連想させませんでしたが、カニ雑炊が食べたくなりました。

 

わたしはいまだに島根と鳥取の位置関係がわかりません・・・すみません。

 

 

次です。

東急線を使って西にゆこう!というポスターです。

 

 

右は、関西の鉄道員たち(JR東海、阪急、JR西日本)。制服がいずれも金色っぽく、キラキラした印象。

東急新横浜線に乗って関西に行きましょうという旨の、華やかなポスターです。

・・・東急民の新幹線の旅は、品川駅から乗ってはいけないようですね。

 

左は、光の君のような東急の運転士。

遠くに山なみ。近くにビル峡谷。窓の外から朝が訪れ、時計となった運転士の腕の直角ぶりは長針のように軌道を描いて、通勤列車がいつもの朝を作ってゆくのです。

 

 

東京都の、西のほう、ということで、多摩モノレールにも乗りました。

分量の多い事務作業のあと、多摩モノレールの帰路で、疲れた頭に飛び込んできた路線キャラがこの「タマオ」でした。

 

 

タマオという黒猫は、お利口そうな眼をして胸を張っております。

この、なんか偉そうでかわいげない感じが、なんとも、かわいいのだな・・・。

 

 

 

東京の西の方といえば、京王線にも乗りました。

京王線のカラーといえば、アイボリー、そしてローズピンク

制服は普通の紺色ですがどこか暖かみを感じるのが不思議です。

 

アルバイトでもいいから駅員になりたかったです。

 

そして京王は、バス運転手募集の広告もよかったです。

以下。

 

甘い色合いをバックに、きちっとした制服の運転手さん、とてもかっこいい、そしてバックはやっぱりローズピンクなんですね。

 

京王バスには、久我山三鷹など、たいそうお世話になったものでした。

 

 

東京の西のほう、西武線にも乗りました。西武線に乗ると、多摩だなぁーという気がします。

 

以下ポスターで知りましたが、スムーズというチケットサービスがあるのですね。

 

 

この駅長さん(?)、わざわざこのために、ポーズとったのでしょうか。荷物を運んでいるかのようです。上着を脱ぎすて、一肌脱ごうと。QRコードを支える右腕、おれは宅急便を運ぶ人になりたかったぞ。QRコードはじつは軽いもので、おかげで乗客はスムーズに帰宅できるのですね。

 

以上、なんとなく西のほうのポスター、でした。

 

南武線

 

立川と川崎を縦に結ぶ、南武線大田区民としては、わりと乗車する路線です。

 

・・・というわけで、南武線でみつけたポスターなどのご紹介です。

 

 

これは、JR登戸駅の公式キャラ「のとちゃん」だそうです。どうやら近隣の多摩川でとれる梨のようで、なかなか可愛い、ジューシーな顔をしています。

 

しかし「ノトちゃん」というネーミング・・・能登半島がちらついてしまうので、「ボリちゃん」でもいいのかもしれない  ← よくない

 

 

武蔵溝ノ口の駅員が伊豆の名物をおすすめするポスターもありました。

 

「はこビュン」というサービス、初めて知りました。

基本的には、新幹線で荷物を運ぶサービス?でもこの日は伊豆の名物を、わざわざ踊り子号で武蔵溝ノ口まで運んでくるようです。

特急踊り子号で運ばれた「さくさくデニッシュ」おいしそう。

「あぶりさんま」も気になります。

伊豆って、イメージよりも奥が深くどこかデンジャラスで魅力的な場所ですね、また行きたいものです。

 

 

こんなにも海の底ふかく

お前は私から身を隠していたのか、

子供らしいふざけ心から!

そのためお前はもう海の面へと上がれなくなって

見知らぬ人々の間に、誰からも知られずに

何百年もじっとしていたのか!

 

ハイネ「海の幻覚」

 

 

南武線ポスター、続きます。

発展いちじるしい武蔵小杉でみかけた、北陸新幹線が福井まで延伸したというポスターです。

 

 

恐竜さんが、1億年以上前から武蔵小杉の民を待っているそうです。

長生きだな・・・。

せっかちな自分ですが、恐竜を見習ってゆったり人を待ちたいものですね。

 

 

いつも面白い南武線ポスターですが、南武線ツイッターを始めたというポスターも面白かった。

 

 

その名は「なんなん南武線」だそう。

ポスターをよく見ると、

「知れば知るほどクセになる、なんなん南武線

と書いてあります。

確かに、なんにでも「なん」をつけるのはクセになります、なん。

 

そしてこれはなんちゃんです。

 

30年くらい前、ニッポン放送「ラジオチャリティミュージックソン」の企画でチャリティーディナーショーに行ったとき、わたしが撮った、なんちゃんです・・・って、なんの関係もなかった。

 

 

小田急

 

小田急も西の方ですが、別枠で。

 

小田急に新キャラ「もころん」が誕生したことは、とてもうれしいことでした・・・

ブルーを基調とした、ふわふわ愛らしいお姿。

家庭に入り込むことの容易なそのお姿・・・

 

だが・・・

 

 

 

・・・子育て応援マスコットだとは 知りませんでした!

 

今明かされた、もころんの秘密、あの、ふわふわマザーリングなテクスチュアは、子育てを応援する家庭的な存在だったのか・・・。

 

・・・・赤ちゃんのカン泣き声が響き渡るよ海へ山へと・・・

 

 

いつも真面目なイメージの小田急

以下のポスターでは、制服の手ざわりを感じられます。

 

 

男女で制服がかなり違うことがわかります。

一般に男女差がなくなりつつある今、小田急は男女の違いを重視しているのかもしれません。

このポスターには。「当たり前を、つくる、全力で。」とあり、いい言葉だと思いました。

小田急はドアが閉まった後に数秒の沈黙があります。その沈黙の長さに体は自然と緊張し、そして車窓が走り出すと、緊張が溶けて(解けて)ゆくのですが、その当たり前の数秒は、全力の安全確認タイムなのでしょう。

 

小田急線は海へ、山へ、そして厚木の、ウチのお墓へ!

 

いつも安全を、ありがとうございます。

 

 

以下は、たぶん厚木あたりでみつけた立体の箱根MAP。

 

 

手作り感があふれていて、駅員さんの手作りかと思います。

ケーブルカーのスイッチバックが再現してあり、平面ながらかなりの標高差なのだろうなと感じさせてくれます。

 

鉄道を宣伝したいのかもしれませんが、ちゃんと道路も船もお城も神社も描きこまれていて、箱根にはみどころがたくさんあることがうかがえます。

 

なにより印象的なのは、大涌谷、黒たまご!お墓のようだ!

 

箱根もまた、行きたいですね~。行こうかしら。

 

以上、小田急編でした。

 

 

◆このメトロ駅員に心惹かれ・・・

 

今回、少し早めにこの記事を書いたのは、この駅員がよかったからです。

 

 

・・・春なのに お別れですか?

卒業だけが~理由でしょうか?

いえ券売機のアップデートが 理由なんです~

春なのに お別れですか?

「春なのに」(作詞:中島みゆき

 

この困り顔、苦々しい表情に、ぐっときてしまいました。

 

この駅員、柏原芳恵「春なのに」を歌っており、さては昭和育ち?と親近感を覚えてしまった。

しかし、駅員の悲しい困り顔。

通学定期券が窓口でなく券売機で買えるようになったという進化を告知しつつもなぜか寂しがっている駅員ですが・・・

 

以下の別バージョンでは、さすがに混雑もいやだというメッセージを出してくれています、そう、同じ顔で。

 

この表情はほんとうに惹かれるものがあります。

 

同じ目を用いたスマイルバージョンもありました。

 

 

口を変えるだけで笑顔になります。

やっぱり目を閉じさせているところがいいのだろうと思います。細い目の駅員はふたのきつい容器であり、真珠のような本音がこぼれず、それがよいのだ・・・

 

というか、中央の少年「駅街かける」くんの 頭頂部どうなってるの・・・・!?

 

以上、東京メトロ駅員ポスターでした。

 

 

◆駅キャラ編

 

前述の多摩モノレール「タマオ」、小田急「もころん」など、駅や街にもいろんなゆるキャラが誕生しました。そんなキャラのポスターを紹介です。

 

 

東京メトロで見られる「かけこみ乗車する干支」シリーズ。

お正月ごろ、東京メトロでみつけたポスターはこちらです。

 

このシリーズは干支の動物がいつもかけこみ乗車して被害にあうのですが、なんと辰まで駆け込み乗車していて驚きました。

辰は・・・駆け込むのか!?

 

そして左下にはケガしたウサギ(ですよね?)、痛々しいお姿・・・。

 

斬新な耳のくくり方、痛々しい反面、なんか惹かれるイラスト。

 

ひとつ前の干支の動物がここに出てくるのだろうか?ということは、来年は絆創膏をつけた辰がここに出てきたりするかもしれません。

 

干支ということは・・・・ネコは永遠に出られないポスターであります。

 

 

これも西のほうのポスターですが、いろんなキャラクターがいるなかで、とにかく「せんとくん」の存在感はすごいと思いました。

 

せんとくんの静かな存在感、すごい。

 

 

駅キャラも戦国時代で、覇権(←なんの?)をかけて戦うぞ、というポスターを見つけました。

以下は、大崎、五反田、目黒、という、近接した山手線3駅のキャラが覇権を争うというポスターです。

 


大崎駅「おうさき」と目黒駅「ごんのすけ」の、どこかつまらなそうな表情が良いですね

調べたところ、「おうさき」は「大崎どまりの山手線はいらない」と言われすぎて悲しげな顔をしているそうです。

「ごんのすけ」は、権之助坂にちなんでいると思われますが、目黒駅長ならぬ目黒駅鳥なのだそう。

大田区民にとってはいずれも身近なイメージの駅なので、駅を使うときに、また注目してみたいと思います。

 

 

以上、駅員と私の2024年(上半期)編でした。

 

 

松岡宮からのお知らせです。

 

designfesta.com

 

5月18日~19日、ビッグサイトで行われるデザフェスにて、ライブさせていただきます。

 

 

5月19日(日)14時半から、南館4階「パフォーマンスエリア」にて。

地下鉄ソングやります。つたないですけれど、ハンドメイドの駅員さん帽子も販売します・・・子供さんなどにも良いのではないかと・・・。

 

デザフェスは巨大で面白いイベント。前売り800円です。

今回から閉まるのが18時になりました。

 

ハイネが「いと麗しき5月」という詩で「なべての莟(つぼみ)、花とひらく」と詩った5月。

 

エメラルド・グリーンの葉擦れの5月。

 

みどころがたくさんのデザフェスで、お会いできますことを楽しみにしています。

 

 

 

4度目の串間の旅 その5(帰路)

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串間シリーズのあらすじ

 

宮崎県串間市は父の故郷。

ずっとそこに住んでいた叔父が亡くなって姪のわたしが家の片づけをしているうちに、気づくとその土地+壊れかけの建物の相続人になっていた。

移住か?二拠点か?売却か?

迷いながら不動産屋さんと会談した結果、売却することに決めたのであった・・・。

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これまでの記事はこちらに。

ekiin.hatenablog.com

 

 

これが都井岬灯台で買ったおみやげ。光を当てると都井岬灯台が美しく浮かび上がる。

 

都井岬で買ったお土産をどっさり抱え、「よかバス」で実家のあった土地へと戻る。

 

昨年夏、業者に依頼して「室内の物品は全部廃棄してください」と頼んだ空き家だったが、まったく片付いていなかったので業者に電話して片づけていただく。

終点でバスを降りて見に行ったときには、女性の方がせっせと分別していた。

 

あとは業者にまかせ、宿泊地である串間スマートホテルへ向かう。宮崎の17時はまだまだ明るい。ホテルのそばの田園を散歩することにした。そよ風が心地よい。

 

「家も土地も売ります。」

 

そう決めたとたん、風景の見え方が変わる。ありふれた里山の風景が刹那のきらめきを放ちはじめる。

・・・なんて美しいテンションを保っているのだ、この風景は!

雲を映した水面の向こうに、別の世界が沈殿し息づいている。

人間よりもそれ以外のほうが権力を持っているが故の水の表面の穏やかさ。

 

ふと、ある思いが浮かんだ。

 

ここは厚木に似ている。

 

父が最後に住んでいた、そしてお墓もある、山のまち・厚木市に。

 

 

あれは2016年のこと。まだ生きていた父が、「串間にある(父の)両親と弟のお骨を厚木のお墓に入れるぞ」といって、わたしを驚かせた。

父の希望でその儀式を済ませたあと、父もすぐにその墓に入ることになった。

父の死については「東京フリマ日記」に書いた。

 

383.thebase.in

 

「東京フリマ日記」にも掲載した以下の写真は、厚木の大山をのぞむ、どんど焼きの風景である。

 

 

いまや松岡家のメンバーの多くが眠っている神奈川県厚木市と、宮崎県串間市は、なんとなく似ている。

日本の農村風景などどれも似ているといわれればそうかもしれないが、冬でも温暖な草木の茂る風景、秋の収穫を感じさせる肥沃の大地、枯草深い野をわたる細い川の存在。

平地の遠くに山なみがそそり立つ風景。

串間出身の父が厚木を終の棲家に選んだ理由がわかった気がした。

そしてわたしもこういう風景が好き。

行きつく果てもないほど広い田んぼをいつまでも歩く。カラスがぬかるみに止まり、また飛び立つ。

 

やがて単線の線路を守る踏切が見えてきた。そして、踏切のそばに、色鮮やかな赤い鳥居があった。

 

 

この鳥居はなんだろう。近づいてみた。

 

 

排水溝をまたぐ鳥居の奥の看板に「毘沙門天」とあり、「参道入口」と矢印があったので、そちらに向かうことにした。

 

華やかな仏像でもあるのだろうか・・・?

 

矢印の方向へ歩いて行ったところ・・・

 

 

草むらしかなかった。


・・・どこかで道を間違えたらしい。

 

あわてて戻り、ビニールハウスが立ち並ぶ農道をふたたび歩く。

その地は広大で、わたしのほかに人はみえない。

カラスが上空を旋回し、その動きにつられて振り向くと、黄色い列車が静かに横切ってゆくのがみえた。

 

めったに見られない日南線の、しかも黄色い車体であった。

 

 

ー 海岸線をなぞる菜の花 1両 日南線のある世界は まもなく 春 ー

 

そしてまた、別のある考えが浮かんだ。

「中高生だったころの父や叔父は、この風景をみていた」

という考え。

 

写真でみた俊足の父の詰襟姿、甘い顔立ちの叔父の詰襟姿が浮かぶ。老人は少年に戻って、わたしの空想のなかで野山に駆け出す。服はボロボロ。靴もボロボロ。ゆるやかな黄昏に包まれ、少年たちは川面や土くれのなかにエネルギーをぶつけ、気が済んだら母親の待つ家へと帰る。そんな1日を日南線は演出し続ける。変わりない川沿いの風景にはその残滓がきらめく。次の世代の生命のきらめき、何かが土中で準備をしている。

 

ふと気づくと「ひっつき草」がわたしの黒いスラックスにいくつも刺さっている。生命力の荒々しい地では、面倒を避けるためのふるまい方があるが、わたしにはまだその術がない。

 

うーん、面倒!と思いつつ、ひとつずつ取り去る。さよならお父さん。

 

 

どこかの家の猫がいた。

誰かのだいじな猫。生きてこの地で朽ちて行くはずの猫。

 

あなたは旅人なんでしょう?見ない顔ね・・・とでも言いたげな、けげんな表情。

 

そういえば独身を貫いた叔父は猫好きであったことを思い出す。

 

歩いているうちに、やっと暗くなってきた。野の日暮れはどこか不安にさせるものがある。道を間違えぬよう、明るさが残っているうちにホテルに戻った。

 

昨日買ったお惣菜を食べ、すぐに就寝。2日目の夜はさすがによく眠れた。

 

 

参考までに、九州のJR鉄道網です。

 

 

そして3日目の朝。

帰りのフライト時間が11時台なので朝早い列車に乗らねばならない。目覚まし時計より2分だけ早く目覚め、服を着替えながら残り物を朝ごはんにした。一昨日「ニシムタ」で買った食材はすべて食べつくし、相変わらず食事代の少ない旅となった。

 

無人ホテルなのでアプリでチェックアウトしたのだが、ドアにもチェックアウトボタンがあり、それも押してみた。すると、メールでチェックアウトしましたという通知が来た。スマートホテルに泊まるには、スマホとメールアドレスが必須であることがわかった。

 

曇り空の下、カートをゴロゴロ引きずりながら、駅へと向かう。

朝の串間駅はほどほどに混んでいたが、駅にいる人の口数は少なく、おしゃべりの中にも静寂があった。

 

 

時刻表どおりに日南線がやってきた。菜の花色の車体の、海側の窓のそばに乗り込む。

 

ガコンガコン、相変わらずの振動が全身をつらぬく。窓の向こうに広がる田んぼと林と広い空。冬らしい色合いのなかに次の季節の予感をはらみ、相変わらず笹の枝や木の枝が窓をたたく日南線の、この全身に刺激を受けるような体験も、しばらくはさようならだ。

 

きのこ。

 

日南線に乗ると、とても贅沢な気持ちになる。わたしは本当に思うのだ、ここには東京にないものがある。ここにしかないものがある。ただのノスタルジアなのだろうか?胸をしめつけるような懐かしさのある駅の風景。ここにしかないものがある。去るのがとても名残惜しいが、縁あってこんな風景に出会えたことに、感謝する。

 

 

東京にはないもの、静けさがあるのかもしれない。

 

 

やっと全線開通した日南線、窓をたたく枝のドラミング。

振動、うたたね、夢うつつのなか、もうすぐ南郷駅だ。

 

 

南郷は西武ライオンズのキャンプ地のようで、「歓迎 埼玉西武ライオンズ」の幟がみえた・・・

ここで「埼玉」の文字を見るとは。

 

「歓迎 海幸山幸」という幟もみえ、そのめでたい駅を過ぎると海が見えてきた。

 

 

海に接近する列車の窓から白い波がしらの寄せる砂浜がみえる。

いまの季節は冬だが、シャコ貝のかたちのステージには夏の名残が残っており、どこか楽しそうな雰囲気を醸し出す。

 

そして列車はゴトゴト揺れながら、ほどなく「油津」駅に到着した。

 

油津ではたくさんの人が降りていった。

広島カープのキャンプ地のようで、鯉のぼりがおよいでいるのがみえた。

 

また、空港にほど近い「木花」駅の駅前には「読売ジャイアンツ歓迎」の文字がみられ、ジャイアンツの帽子をかぶった若い女性が降りていった。

 

2月の日南線は、スポーツの春、花盛り!であることを感じさせた。

 

 

そして到着した宮崎空港も、野球グッズが花盛りであった。

ものが売れない2月というが、宮崎の2月は、人が訪れ、かなり盛り上がる季節なのだ。

 

 

11時半、わたしをのせたソラシドエアは定刻通りに離陸した。

帰りの飛行機はやや混んでおり、3人掛けの座席の反対側に足の長い男性が座っていた。トイレの近いわたしはスミマセンスミマセンと言いながらその足をまたいでトイレに行って、スミマセンスミマセンと言いながらトイレから座席に戻った。

窓からは緑濃い本州と紺色の海がみえた。

 

 

途中、個性的に尖った半島がみえた。

 

 

おお、みごとな鋭角だ。この半島はどこにあるのだろう。静岡県か、神奈川県のどこかの半島か?逗子?横須賀?などといろいろ考えたが、あとで調べたら千葉の富津(ふっつ)のようであった・・・

 

フッ、フッツだったか。

 

 

海に機影が映り、自分がいま飛行機のなかにいるのだなと改めて気づかされた。

 

 

定刻通り、飛行機は羽田空港に到着した。土産物いっぱいの荷物を受け取り、京急線で事務所に戻った。

蒲田の繁華街を通ると、さまざまな商品が売られている。チョコザップのチラシが熱心に配られる。人情の街・蒲田もいいところであり、過剰な人間と過剰な情報とそれに基づく推測がそこにはある。東京は過剰な軸が行き交い、わたしたちは過剰に評価する、過剰にジャッジする、人をジャッジするとき自分もジャッジされる、山もないのにマウントされる、東京のそんな過剰に身を置くと、串間で鎮められた精神がまた混乱させられてゆく。それでも、こうして複数世界を往復していれば、東京の過剰な音に沈まずに済むかもしれない。身体性を取り戻すことができるかもしれない。すべてが金銭換算される価値観、差異と外観と先入観がすべてだと思わずにいられるかもしれない。ジャッジされない世界に行きたい、なにもジャッジしない自分になりたい。

 

串間に住んでいたわけでもない自分にとって宮崎は故郷とはいえないが、自分の精神が起始する地と言えないこともなく、そう思うことは自分を奮い立たせる。自分が本当に生まれた地は千葉であり、起始点は千葉でもいいのだが、ルーツが遠ければ遠いほどその地は聖地として精神のなかに生き続ける。野生の馬がいる岬、工事をやり忘れる業者のいる街、そんな不思議な遠くの街が、自分のなかにある。

 

爆買いした串間のお土産を、数日かけて、もりもり食べた。

 

 

そんなわけで、4度目の串間の旅が終わった。

いろいろ相談に乗ってくれた親友に「やっぱり売ることにしたよ」と告げたら「なんかもったいないね。遠くに拠点を持つことはいざというときに役立つこともあるから・・・」という旨のお言葉をいただき・・・確かにそうよねと、またしても迷い始めた。

 

それとちょうど同時期に東京の事務所のお風呂が壊れ、東京ガスの修理の方に来ていただいた。ウンジューマンのその見積もりを見て、家を持つことのコストは馬鹿にならないなぁ・・・と実感した。

 

家を守ることは、それ自身が手間のかかる仕事であり、別の仕事の片手間ではなかなかできない。もはや自分は家守(やもり)がなりわいとなってしまったので、自分が出会ってしまった物件については、放置せず、手をかけてゆきたい。

 

そうだ、家守(やもり)だ。

 

残りの人生、そういうふうに生きてゆこう。

 

そう思った旅であった。

 

(4度目の串間の旅シリーズ、おわり)

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◆松岡宮からのお知らせ

 

 

◆相変わらず曲を書いてます

 

毎日、おんがく。

レッツセックス井戸の中~という曲を書きました。1番だけですが。

 

youtube.com

 

 

◆2024年5月19日(日)デザフェスでライブ

 

デザインフェスタ59でライブさせていただきます。

室内パフォーマンスエリア。東京ビッグサイト南館4階。14時半から15分間。

 

もうあまりライブしなくなったので、この機会にお会いしましょう☆彡

 

◆BandCamp 少し更新

 

BandCampはいいサイトですよね。ときどき試聴&購入していただき、ありがとうございます☆彡

(プロフィール写真がなぜかジャビット

 

miyamatsuoka.bandcamp.com

 

また作品の世界でお会いしましょう。

 

お題「この前読んだ本」+「聴いた音楽・観た映画」

お題「この前読んだ本」

 

わたしは読書が好きなのですが、家だと落ち着いて読めません。

つい、別のことをしてしまう。

それもあってSNSをやめたくらい・・・。

 

やっぱり読書って偉大だなーと思い、外出したときや、ちょこっと時間のあるときに、自分でスキャンした本などを読んでいます。ほんとに、ちょこちょこ読み。

 

最近読んだ本について、書いてみます。

 

 

半藤一利ソ連満州に侵攻した夏」

 

 

満州引揚者だった父の残した文庫本。

自分がいま「TikTokで戦争体験をうたう」シリーズを作っているので参考のためにも読みました。

 

父はあまり満州を語らず、その実態がよくわからないままですが、写真アルバムや資料からうかがえる満州での松岡家の暮らしは「当時としては豊かだった」ことがうかがえました。

本書によれば

 

>一般邦人は満州が安全な楽土であると信じ込んでいた

 

と本書にもありました。

しかし、侵攻が起こったとき、一般邦人は現実を知らされず、また守られなかったとあります。

 

>参謀たちが、居留民開拓民を見捨てて逃げるとは何事か

 

と筆者も怒っています。

松岡家はたまたま生き延びたのですが、自決した集落、女性・子どもたちも多かったとのこと・・・胸が痛みます。また、ソ連勝利の祭り騒ぎのなか、日本人とわかると襲われた、ともあります。

 

戦後の平和を生き続けた自分は、めでたいことに、自分が日本国民という理由で襲われる側だという認識はなかったのですが、そういうこともありうることだと気づかされました。

 

日頃のふるまいを用心する必要を感じました。

 

この頃、戦記物が面白いです。そんな年代になったのかな?

父が生きているうちにもっと話を聞いておきたかったです。

 

 

アンデルセン「即興詩人」(口語訳 安野光雅

 

 

分厚い本ですが、1章ずつが短く、また言葉が読みやすく、時間をかけて最後まで読みとおすことが出来ました。

(スキャンしてタブレットに入れて読みました・・・分厚い本は重く、手が疲れるので・・・)

 

アンデルセンの自伝的な小説で、主人公はアントニオ少年。

先生に非難されたダンテの『神曲』に出会い、心の書とし、アントニオも「詩人で、即興詩をもって生きてゆこう」と決めます。

お世話してくれたボルゲーゼ公が詩人になることに好意を持っていないのが、今もそうだなぁという感じで面白かった。

 

美しい歌姫アヌンツィアータとの出会い。そして気高く大人っぽい親友ベルナルドは、いつしか恋のライヴァルに・・・。

 

>愛されたのは友だった

 

とのことで、旅に出たアントニオ。

いろいろな出会いや、生命の危機のなかで、その精神は成長してゆきます。

 

この小説では、ローマやナポリの風景が、とてもあざやかに描写されています。

アンデルセンはイタリア人ではないので、新鮮な目線で、絵のように風景を描く旅人目線があるのかもしれません。

例えばシスティーナ礼拝堂でのカーニバル。

カンパーニャの芦の葉のさえずり。石の彫像。

曇天のナポリのブドウの樹。

自分が一度だけ行ったことのあるそれらの街の匂いを懐かしく思い出します。

 

ユダヤ教徒はローマで自由に住むことが許されず、特別居留地区が設けられ、人の出入りを禁じていたという点もうかがい知れました。

最終的には・・・女は若さと美貌が大事なのか?とも思った本でした(←いきなりなんだ💦)

 

 

 

◆最近きいた歌「ミニー・リパートン/Perfect Angel」

 

 

Perfect Angel

Perfect Angel

  • Minnie Riperton
  • ジャズ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

 

もともと邦楽ばかり聴いていましたが、英語しばりで聴くようになって2年・・・。

 

やっと最近、ほんの少しだけ英語が聴けるようになり、だんだん洋楽が好きになりました。

 

「ラ~ビンニュ~」で有名なミニー・リパートン。ほかの曲も聴いてみました。

ほんとうに可憐で可愛らしい歌声、歌の世界。声だけでなく、サウンド自体が丸くて優しいです。

古びないのは、なぜかしら?

31歳で亡くなられているとは残念です。

 

 

◆最近みた映画「PLAN75」

 

https://happinet-phantom.com/plan75/

 

U-Nextで観ました。

75歳以上が自らの生死を選択できるPLAN75。しかも死を選ぶと10万円貰える制度。

倍賞千恵子さんの迫真の演技。道路交通案内のお仕事姿が象徴的でした。

 

高齢者がメインの映画ってなかなかないので新鮮で、みなさん、登場するその方たちのひとりひとりの人生を感じさせる演技でした(10万円の使い道を楽しそうに話すシーンとか・・・)。

 

最後は希望と抵抗を感じさせるものでしたが・・・現実はもっとヒドイですよね、きっと。

国や都が終活・エンディングノートを推し進めており、その大事さはわかるものの、最近たしかにこういう傾向行き過ぎに思うこともあり・・・はよ死ね!と言われているようです。

 

生まれ落ちた命はみな尊い、と、言い続けたいものです。

 

となりで観ていた高齢者の夫がちょっとショックを受けていたようであった。

 

 

◆荒木優太「サークル有害論」

 

 

わたしは仕事柄、障害のある方の自助グループなどに関わっています。ある属性のもとに集まる小集団。それがどんなに素晴らしい出会いであるか、知っております。しかしながら、それは膨らみ、ぶつかりあい・・・それはまさに、それ自体、生き物。

 

集団とはどんな生き物であるか?

そんなことを思いつつ読んだ本書は、鶴見俊輔などのサークルの思想をたどり、集団のもつ毒の解毒を目指すとのことで・・・人文的素養のないわたしには難しかった・・・

人文主義の暗がり」という章タイトルが示すように、本書を読むには人文の教養が必要になるのだ・・・とほほ。

 

そんな中、「鶴見のいうサークルも、オルデンバーグのいうサードプレイスに近い」という言葉には、「あ、サードプレイス。読んだことある」と、ほっとしました。

 

第1章は「彼女は頭が悪いから」(姫野カオルコ)を取り上げています。この章で描いたものは、「複数の差異の線が走る小集団の均しにくさ」との記述があり、この章における男女論の丁寧な解説は、権力の非対称性の可視化、ということで自分に足りない解像度をあげてくれました。ヒリヒリさせる第1章から、第2章「男たちの解毒史」につながりますが、「毒」という一般名詞が、この本では深い背景を背負っている語なのでした。

 

本書に引用されていた、谷川雁「断言肯定命題(1961)」の内容が面白かった。

わたしも詩人ですが、一般に、詩集は売れません。詩集は市場化されないが、この無用性の積極的な引き受けによってこそ、経済の論理の外から新たな政治の論理を組み直すことができる・・・そこから、処方箋としての、自己と自己の隙間、第3項の存在が可視化される・・・ほうほう。

定型的に収まりきれない第3の要素には、集団との緊張感を保ち続けるための引力が働くのかもしれません。集団が正円になってしなわないような、個と種の適切な距離、一体化しないような鈍さの必要性、時間の錨。

難しいなりに、身近な例を思い出しながら本書で学び、「楕円の関係を作れているかどうか?」という筆者の問いかけが、少し理解できたような気がしました。

 

「似ているけれど少し違う」の「少し違う」が、きっと障害のある方の自助グループにおいても認識される必要があるのでしょう。

 

あんまり理解できてないから、読み直すたびに新たな発見があるような気がします。

 

 

以上、お題「この前読んだ本」でした。

 

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◆松岡宮からのお知らせ

 

◆2024年5月19日(日)

デザフェスでライブさせていただきます。

東京ビッグサイト南館4階。14時半から15分間。

この日のライブスタッフを募集しています・・・CD「Limited Express 383」「エメラルド・グリーン区」お持ちの方で・・・謝礼だせなくてすみませんが、入場が無料になります。

 

デザフェスとても楽しいので、人生に一度はみて損はないと思います。

参加するきっかけに、ぜひ。

 

◆たのしいハンドメイド♪

 

最近、和服の室内履きを作っています。

このあいだ、はじめて売れて!

好評を博しています。

 

383.thebase.in

 

詩友の青条さんが事務所に来た時、わたしが音楽を付けるための詩を書いてくださいとお願いしたら以下のような手芸詩になりました・・・というかそのとき手芸していたのですよね。

 

www.youtube.com

 

最近、歌も手芸も、以前よりは魅力ある作品が書けるようになった・・・気がします。

 

このシューズをはじめ、また路上でゆかいな手芸品も販売したいと思います。

 

 

心が不調の友がいた

 

「松岡さん コンサートに行こうよ」

 

 

ロングロングアゴ

心が不調の友がいた

よく よく 誘われた 

コンサートに行きましょう、と

おかげでクラシックに詳しくなった・・・

いや ジャズボーカルに・・・

ブルーグラスに・・・

日本の伝統芸能に・・・

大きなホールに詳しくなった

そう

心が不調の友というのはたくさんいて 

みんなそろいもそろってわたしをあちこちに誘うのだった

わたしが音楽を作りライブをやったりCDをリリースしたりしていることは知っていて

誰一人としてそこに触れることもなく

もちろんわたしの音楽を聴くこともなく

「松岡さん コンサートに行こうよ」

立派なホールのコンサートに

よく よく わたしを誘った

登りの坂はきついよね

満開の桜が降る並木道

このコンサートがこの値段で観られることは貴重な機会ですよと

この音楽のすばらしさを松岡さんに教えてあげたい

ついでにメンタルヘルスの意見を聴かせてほしいと

ときにはリッチなお菓子も買ってくれて

コンサートが終わったロビーの片隅でとても幸せそうにおしゃべりをしたっけ

下りの坂もきついよね

桜が散ったので思い出してしまった

心が不調の友がいた

桜餅のあとは柏餅

げんきいっぱい頬張りましょう

ロングロングアゴ

 

 

 

【DTM】Ability Pro4から5にアップデートしました

せんとくんつよつよ。

 

時代は流れても、音楽が好きなことは変わらず・・・詩と音楽を作って20年・・・CDをリリースしました。

 

ここをお読みのみなさんはすでにお持ちと思いますが、まだ聴いてない方は聴いてくださいね☆彡

 

LimitedExpress383

LimitedExpress383

  • アーティスト:松岡宮
  • Candy Recorder
Amazon

 

この音源のレコーディング・ミックスはプロがやってくれたのでそこで使っているソフトはProToolsなどかなと思いますが、わたしの製作段階までは、株式会社インターネット社「Ability」というソフトで行っています。フル機能のProを使っています。

 

わたしはこのソフトがSinger Song Writerだったころから使っており、DTM生活20年の間ずっと、わたしの音楽制作の遅々たる成長を支えてくれたソフトといえます。

 

ローランド系スクールの先生に、このソフトAbilityでの製作を教わったこともありました。本当にとても多機能で、奥が深いことを知りました。

 

そのAbilityがバージョンアップしました。

さっそくアップデートしてみました。

 

www.ssw.co.jp

 

といってもわたしはぜんぜん使いこなしていないので・・・ボカロも使わないので、ARA2は・・・よくわからず・・・。

 

 

新機能「メディアブラウザの表示が変わった」とのことで、確かに視覚的に検索しやすくなっています。

 

AI作曲のいっぽ手前のように、素材ペタペタな機能をささえてくれた「メディアブラウザ」。今後、より一層使うことになりそうです。

 

また新機能「各エディタのフローティング」は良いですね。

 

たしかにピアノロールなどを別ディスプレイに出すと便利です。

 

 

 

新機能ではないのだけど、ボーカルのピッチ修正も、いつも使っています。

 

 

無料のソフトもたくさんありますが、やっぱりこのソフトは有料だけのことはあって、多機能で、素晴らしいのです。

付録のVSTインストゥルメントも質が高く・・・

 

もうこれしか使えない身体になってしまったわ・・・。

 

日本の会社なのでサポートが日本語で、わたしのようなしょうもない質問にも素早くていねいに答えてくれます。

なので、DTM初心者のかたにも、ほんとうにおすすめです。

そんなわけで、国産の素晴らしいDTMソフトAbilityの宣伝(?)でした。

 

 

ときどき音源編集を依頼されることがあり、事務所の業務としてお請けしております。

ボーカルトラックのピッチ修正、音源の長さカット、複数音源のつなぎ、クロスフェードなど・・・。

格安(5000円以下)で行いますので、ご要望あればお知らせください。

 

 

おまけ

 

デザフェスのタイムテーブル公開されました。

5月19日(日)14時半から15分間となりました。

 

 

作家活動にシフトし、もうほとんどライブもしなくなりましたが、久々のライブ、がんばります~。

 

 

4度目の串間の旅 その4(都井岬灯台ふたたび)

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串間シリーズのあらすじ

 

宮崎県串間市は父の故郷。ずっとそこに住んでいた叔父が亡くなって姪のわたしが家の片づけをしているうちに、気づくとその土地+壊れかけの建物の相続人になっていた。

移住か?二拠点か?売却か?迷いながら不動産屋さんと会談した結果、売却することに決めたのであった。

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これまでの記事はこちらに。

ekiin.hatenablog.com

 

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「売ります。」

 

そう決めて不動産屋を出て、相続した土地に向かう。赤い木の実が揺れる坂道を登れば、足裏に感じる道路の感触もいとおしい。古びた家も店舗も多く、人は少ない静かな住宅街。「わたしの未来の街」だった串間が、売却を決めたとたん、誰か他人の街になる。その新鮮さで、また周囲を見回し、風景を記憶にとどめておきたいと考える自分がいる。

 

もうすぐ右手に、わが実家だ。

昨年夏に、業者に頼んで壊れかけのひと棟を撤去し、もう一棟の建物の中身をすべて廃棄していただいたはずの、わが土地が、あるはずだ。

 

・・・しかし、わたしの目に現れたその家は・・・

 

・・・・片付けられていないんだが!

 

中の荷物は、見事にあの時のまま。

・・・・わたし、タイムスリップしてしまったのかしら・・・串間って、ときどき、タイプリープしてしまうのか・・・?

 

驚いて、片づけを依頼した業者に電話したところ、コール2回くらいで、すぐに若者が電話に出た。

 

夏に仕事を依頼したものだと告げると、すぐにどこの家のことか、わかってくれた。

そして、事情を説明すると、

 

「すみません、今からやります!」

 

との返事・・・。やれやれ。

こういうことはよくあることなのかもしれない。

不動産屋さんが先ほど言った「串間のペースは東京と違っていて・・・」という言葉を思い出した。

 

 

・・・叔父さん、なかなか荷物が片付きませんね・・・。

 

叔父があの世から忘れ物を取りに来たのかもしれないな・・・天国に向かうお金と衣類とかを取りに来た可能性もあるか・・・

 

そんな、この部屋の荷物たちにも、3度目の正直で、さようならだ。

 

あとは業者にまかせ、コミュニティバス「よかバス」で、都井岬に行くことにした。

 

 

 

オレンジ色の「よかバス」は便利である。都井岬灯台ゆき、片道200円、およそ25分程度の旅。串間駅のバス停から若い外国人の女性2名が「Toi Cape?」と尋ねながら乗り込んできた。都井岬はそれなりに観光名所として知られているようである。

 

都井岬灯台は、日本でも珍しい「のぼれる灯台」である。

 

こんなこともあろうかと思って、のぼれる灯台のスタンプ帳(灯台参観記念スタンプ帳)を持ってきていた。

 

 

これは、詩友・青条さんが、茨城県の塩屋埼灯台の土産に買ってきてくれたものである。(青条さんのこちらの記事を参照)

 

note.com

 

こちらの記事によれば、青条さんは、「ここに来ていない人のスタンプは押せない(”代返”は出来ない)」といわれたそうで、わたしのスタンプ帳は、まだ白紙。

この日、都井岬灯台で最初のスタンプが押される・・・はずである。

 

 

バスはゆるやかに川を渡り、山深いほうへ、ぐんぐん向かう。

車窓風景の丘の上に風力発電の羽がみえた。親友の「串間には原発がこなかった」という言葉を思い出しつつカメラを構えていたらすぐに車に酔ってしまい、あわてて目を閉じる。

目を閉じてもわかる、自分の標高が上昇してゆく。

風は追い風、馬の待つ丘の上までこのバスを連れてゆく。

 

 

先ほどの観光客は手前の施設「パカラパカ」で下車し、終点「都井岬灯台」まで行った客はわたし一人であった。

 

「のぼれる 都井岬灯台」のシンプルな案内に従い、最後の坂を、ひと登り。

営業していない土産物屋は古ぼけており、時代を感じさせた。

 

 

もう閉店したのか、あるいは繁忙期には開店するのか、それはわからない。

 

灯台の敷地に痩せた馬がおり、一心に草を食んでいた。

 

 

受付には、若手女優のような風貌の女性職員の方がいた。

入場料金を払い、そして、スタンプ帳を出して、スタンプを押してもらった。

その女性はわたしが出したスタンプ帳を丁寧にめくり、「・・・・あら、まだ、白紙なんですね!」と不思議そうにいった。

そう、どこにも行ってないなら、なぜこのスタンプ帳を持っているのか?不思議に思うのも無理はない。

若手女優のような受付さんは、わたしのスタンプ帳に押される初めてのスタンプを、丁寧に押してくれた。

 

 

それにしても、いつ行ってもわたしだけしかいないこの灯台に、職員が必ずいることも奇跡のようである。

この女性職員は、ずっと都井岬の受付や管理の仕事をしているのだろうか、観光客が途絶えるオフシーズンも、誰も来ない台風の日も・・・?身分は公務員であろうか?異動はあるのだろうか?もしかしたら、馬の妖精・・・・?などと、つまらぬ空想をした。

 

ソテツの間の階段を昇り、空行く雲よりも真白い、まさに「白亜」の灯台に向かう。

 

 

踏みしめる靴底に大地の感触、ずわり、ずわり。

一歩、一秒。たしかに過ぎゆく時間を踏みしめる。

今日のお客は、わたしひとり。

中の階段をのぼり、外に出てみれば・・・

 

海だ!

 

厚い雲が海を覆い、空と海の大きさが感じられた。

陸地は小さいもので、日本は四方を海に囲まれていることを思い出した。

 

高いところから見下ろす広大な海と、海に向かってそそり立つ岬の森は、自然の雄大さを実感させた。人間ひとりは小さくて、この自然のなかで生きてゆくことは、簡単なことではない。弱い人間が生かしていただいている。畏敬の念が湧いてくるとともに、こんなに豊かな自然あふれるこの地と縁が切れることが惜しいような気がしてきた。わたしも岬のある街で生きたかった。

 

 

灯台に昇ると、そのフロアから屋上庭園として少し離れたところにも行けるようになっていたので、そちらに移動する。

 

そこで一休みして、鞄のなかに入っていたパンをかじる。

青と緑の風景のジャムを塗る。

味はないが歯ごたえがある。

 

父なる灯台の傍に腰掛ける。

いちどは東洋一の光度を誇ったこともあるという都井岬灯台

空襲でいちどは破壊されたというその灯室。

少し離れてみると、灯台というのものが光を放つための作りをしているのだと気づく。

この地の安全と秩序を守るための存在。

厳しさもあるオトウサン。

こうして昼間に眺めていても、その姿には光が含まれており、光を保持しているという安心感がもたらされる。

 

夜になれば、まぶしいほどの光を放つのだろう。

岬はここにあると、旅人に伝えるために。

 

見下ろせば、馬さえも小さくみえる雄大な風景。

こんな自然のなかにいれば、時間の流れが人間の思考のペースとは異なるのも無理はない。東京とは違う世界が、ここにはある。

 

 

灯台の内部には、こんな張り紙があった。

 

 

・・・なぜか大文字の、WWW。

 

・・・さきほどの、若手女優に似た女性がこれを書いたのだろうか。

 

やはり串間は、この都井岬灯台は、時間の流れが歪んで、過去にループしたりするようである。わたしは帰りがけに受付にいた”おばちゃん”に声をかけ、都井岬灯台のお土産を買った。

 

そして、総合施設パカラパカまで、徒歩で山道を下って向かった。

 

途中、何匹か御崎馬に出会った。

 

 

一心に、草を食んでいる。

そこには余計な雑念などない、ただ生存のために本能がある。

 

馬はそれほど集団行動しないようであり、単独で草を食んでいる馬をよくみかけた。

 

 

一般に馬のイメージといえば「カッコイイ」。

馬の身体にはいっさいの無駄がないように感じられ、まるで神が作り上げた完全な身体のように思える。馬をみていると詩を書きたくなる・・・。

 

 

そう、馬をみていると詩を書きたくなる・・・というわけで、2024年2月に出たばかりの「たびぽえ」には、わたしと、もう一人別の詩人の方が、都井岬の馬の詩を寄せている。

 

 

御崎馬には詩情があるのだろう・・・。

都井岬では、みな、詩人になる。

 

 

そして、最近、都井岬に新たなキャンプ施設が出来た。

 

ウェブサイトはこちら・・・。

 

toiglam-solasita.jp

 

このウェブサイトを見ると、とても美しく、豊かな自然のなかで、星のまたたく夜のふもとでテント泊を楽しめるのだろうと、ワクワクする。

 

その新たな施設は「パカラパカ」の向かいにあった。

 

こちらである。

 

 

 

・・・思っていたのと違う。

 

・・・この写真のような実物を見たときに、なんというか、ウェブサイトや写真から受けるイメージとは違うものを感じてしまった。

 

いや、いつの日かこういうテント暮らしをしてみたいと憧れるものの・・・

 

思っていたのと違う。

 

いつも、いつも・・・人間が作る膨らみすぎた夢や素敵なイメージは、リアルによって修正を迫られる。

逆にいえば、人間はわずかな情報から過大な夢や素敵なイメージを膨らませ、その想像力のパワーは現実を覆いつくすほど強いのだ。だから旅人のわたしも、串間の風景の断片を垣間見て、そこに過剰な「素敵イメージ」を見ているのだけど、住んでみるときっと違うのであろう。

 

それでも、そこにある自然だけは、裏切らない。

 

「串間の人」になれなくて、残念であった。

 

 

「パカラパカ」でお土産をどっさり買いこみ、また「よかバス」に乗って、わたしの実の土地へと戻った。

その実家の土地にはトラックが入り、今度こそ、片付けを行っていた。

 

片づけを行っているのは、若手女優のような方であった。長靴に軍手、ヘルメット、マスク、メガネ、顔をすべて覆い、アウターも重装備。古い家の片付けというのは、本来、このくらい装備しないといけないほど危険な作業であるということに気づかされた。

 

 

「お疲れさまです」

わたしがそう声をかけると、片付けをしていた”おばちゃん”が、「ちょうどよかったわ、お金があったの。どうしようかと思ってたの。」ということを告げ、そのお金をジャラっとわたしにくれた。

 

あ、ありがとう、叔父さん・・・。

 

やるべきことは全て終わった。あとはその業者に任せ、スマートホテルに戻ることにした。

 

 

 

 

名前のわからない鳥が赤い実をついばみながら春を告げていた。

 

 

(つづく)

 

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◆松岡宮からのお知らせ

 

 

5月19日(日)14時台 デザインフェスタでライブします。

東京ビッグサイト 南館4階のパフォーマンスエリアです

(大きなショーステージではありません)。

この写真のハンドメイド車掌帽子も売ります~。

デザフェスはとても巨大で面白いイベント。おすすめです🌸

 

 

最近、やっとCDやサブスク音源が聴かれるようになってきた実感があり、購入者には感謝申し上げます。

 

現在購入できる松岡宮のCD音源は、以下の3種です。

 

【「緊急地震速報の夜に」収録】Miya Matsuoka CD-R "Emerald Green Ward"松岡宮CD-R 「エメラルド・グリーン区」 | Kamata Poetry Music Shop

 

【Train songs】Miya Matsuoka CD "Limited Express 383" 松岡宮CD "Limited Express 383" | Kamata Poetry Music Shop

 

【Train songs】Miya Matsuoka CD ”The Conductor is Lonely Too" 松岡宮CD「車掌もひとりぼっち」 | Kamata Poetry Music Shop

 

「針金でできたお母さん」という、食べたら吐く食べたら吐く曲がインパクトあるようですが・・・「摂食障害」を描いたものではありません・・・食べて吐くのはストレスを受けた動物のふつうであり、つらいときのつらいをうたっているのです・・・。

 

緊急地震速報の夜に」という曲がサブスクで売れています。小規模ながら、ヒットするということはこういうことかと、他の聴かれない曲との差を感じています。どうもありがとうございます。

 

音源を購入していただくと、今後の製作の資金と心の励みになります。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

第3回秋葉原超同人祭(主催メロンブックス)参加記

冷やしたメロンはおいしい🍈

 

というわけで・・・?

 

3月31日、第3回秋葉原超同人祭(主催:メロンブックス)にサークル参加しました。

 

https://www.melonbooks.co.jp/special/b/0/fair_dojin/202312_akihabaradojinfes/general.html

 

メロンブックス公式サイト

https://www.melonbooks.co.jp/

 

 

なんだかんだ、人生初のことが多く、疲れていたのか帰宅して早寝してしまいました。

 

 

メロンブックスさんとのご縁は、文学フリマに出たとき、「文フリで売ったものをうちで委託しませんか?」という営業DMが来て・・・おそらく全ブースに送っているものと思いますが・・・委託料が無料ならいいかと思って委託したのが、始まりでした。

 

(自分はそういう営業メールとかの言葉を受け流せず真に受けてしまう・・・だから騙されやすいのかなぁ・・・と気づきました。)

 

🍈松岡の作品ページ、こちら🍈

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1859970

 

通販のプラットホームがなんであれ、無名の人間のCDはなかなか売れません・・・

 

しかしメロンブックスさんはやけにWelcomeな雰囲気があって、まぁいいか・・・ありがたや・・・と思って、今に至ります。

 

だけどわたしは知らなすぎた。

メロンブックスさんが、どんな書店なのか・・・

そこでは、自分は招かれざる客なのかもしれないという可能性について・・・。

わたしみたいな若くない女は・・・教頭先生みたいな白髪の女は・・・そこに居てはいけないのかもしれないという可能性について・・・

 

どうなのでしょう。

今も、お悩み中ですが・・・

 

そんなメロンブックスさんから「秋葉原超同人祭」のお誘いが来て、出展料の安さにひかれ、つい参加してしまったのでした。

 

 

そんなわけで乗り込んだ秋葉原。事務所から近い~。

 

 

会場はほぼ駅直結のUDXビル。とてもきれいでいい場所でした。

UDXビルにはレンタルオフィスみたいなスペースもあるようでした。

 

 

人生初の、R18の同人イベント。

 

自分は、萌え絵とかに関して、ゾーニングされているならいいのではないか・・・と考えます。わりと好きかもしれません。

 

ただ全裸の絵をみて思うのは、女体ってそうなってるの?ちょっと違う気がする・・・ということです・・・でも、それもおせっかいなのだろうな・・・

 

そこにある全裸は、「女性のようで女性ではない女性のような何か」なのかもしれない・・・デフォルメは大切なことなんだ、記号に意味があるんだ、うん、漢字熟語で興奮できるわたしにも、そんなところがあるのだから・・・。

 

そんな女性の絵に囲まれて、不快ではなく、こんなにも女性(という表象)は愛されているのだなぁと思ったりしました。

 

絵は女性だらけなのに、ほんもののなまみの女性のわたしは、その空間に入ることを遠慮したほうがいいのではないかと感じ、小さくなってしまいました。

 

 

秋葉原といえば「東京フリマ日記」にも書きましたが、「二度と体験したくない坊主」がありました・・・。

 

383.thebase.in

 

自分にとってゲンの悪い秋葉原。売れない・・・のは覚悟していました。

ひとりでいっぱいの狭い空間は文学フリマを思い出させてくれました。

 

CDは売れないと思ったので、手作り帽子などを置いてみたりしました。

 

 

しかし予想以上に空気でした。

 

透明人間でした。

 

おかしいな、そこにいる人に、自分の姿が見えていないようだぞ・・・

 

おかげで読書がはかどりました。Kindle矢口高雄先生の「マタギ列伝」を読んで、やはり東京ではなく豊かな自然のなかで動物との共存を目指すべきなんだ!!と感動したり・・・仕事のラインが飛び込み、返信したりして・・・売れないフリマは仕事がはかどるなあ・・・

 

そして、もちろん売れずに15時半に終了。

 

あたりを見渡すと、すでに帰っているブースが多いことに驚きました。

 

全体の印象として、建物は綺麗だし、参加費が(新品があったので)無料にしてもらえたり、スタッフの方がとても感じが良かったりして、快適という言葉の似合う体験でした。ここちよい時間でした。

 

お客さんも、基本的には有料(700円)ですが、14時をすぎるとフリー入場となったので、入りやすいのではないかと思いました。

 

しかし・・・まったく売れる気がしません。

今後はどうしよう。売れる気がしなくても、無料で仕事できる場だと割り切って参加するのも、ありかも・・・巨乳の絵に囲まれながら・・・しかし、やっぱりここは男性のための空間、女性が出展するのは迷惑なのではないか・・・少し、心配しています。

 

 

こういった会では、参加した記念に誰かの何かを買うようにしています。

 

3冊、購入しました。

 

 

1.すなみなアーカイブ

 

www.pixiv.net

 

ブルアカというゲームのキャラ?

ゲームも「すたみな太郎」も詳しくないのにダメじゃん・・・

でもちょっと焼肉食べたくなったりして。

なつかしの流れ水タワシさんを思い出すふんいき、どこか懐かしさのある描線でした。

 

 

2.米軍兵站マニュアル翻訳本 上巻

 

先の戦争で、日本は兵站ロジスティクス)が出来てなかったといわれていますね。

 

震災でもなんでも、物資を運ぶというのは大変な事業だと思います。

「まえがき」によれば、ロジスティクスとは物資を運ぶだけでなく、インフラなども含む幅広い概念とのこと。

 

米軍にはこんな詳細なマニュアルがあることに驚きました。また翻訳にも頭が下がります。

 

人間の活動とは、点ではなく、線でもなく、面より大きな次元のものではないかと思います。

ある目的の周辺にはさまざまな可能性や物との出会いが確率密度の淡い色で描かれており、数え切れぬほどの出会いの可能性に開かれているという気がします。

 

 

3.「冬の雪国列車旅で何も起きないはずがない」

 

tetsutori.com

 

上野ー越後湯沢ー新潟ー秋田・・・あたりの旅行記です。

写真が多めで、雪景色のなかの鉄道っていいものだなと思いました。

また、列車のマーク(たとえば表紙の「超快速スノーラビット」)の写真がいずれも良かったです。また説明がシンプルで、わかりやすかった。

そして、帰りは盛岡ー仙台、そして常磐線で帰られたそうで、2020年3月に貼られた「つながる」の文字、それから双葉駅、夜ノ森駅いわき駅の写真には感動してしまいました。

良い本を買いました。

 

購入したのは以上です(もっと買えばよかったな)。

 

以上、第3回秋葉原超同人祭 参加記でした☆彡

お世話になったみなさま ありがとうございました。

 

 

やっと春がきましたね。

桜坂の桜も、やーっと、咲きました。

 

 

 

4月からも、創作&お仕事、がんばります🍈

 

どうか作品が、みなさまに届きますように🍈

 

 

1年ぶりのTOEIC

2年前よりオンライン英会話を開始し、1年前にはTOEICを受けました。

 

そのときの記事はこちら・・・

 

ekiin.hatenablog.com

 

昨年はこんな点でした・・。

 


それからもオンライン英会話を続け・・・

といいたいところですが、最後の半年は毎日ペースが崩れ、GDGDになってしまいました。

 

 

いろんな教材を選んで(ニュースが多い)、オンラインの先生と問題に答えるなどの課題を行って、語彙が増えたり、英語になじんだりして、いいこともありました。

 

しかし、目の前にある英語を読む課題が多く、発音は上達するかもしれませんが、耳で聴いたものを頭にとどめる、いわゆる聴覚的ワーキングメモリを使わないので、リスニングが上達しないように感じました。

 

リスニングを上達させたい!

 

というわけでTOEICまでの1か月間は、市販の教材や「英語のハノン フレーズ編」などを聴いて、とにかくリスニングを鍛えました。

 

映画学校で学ぶ男女の会話、覚えるまで何度も聴いてしまいました。

 

 

旺文社の模試も行いました。

 

こういうTOEIC対応の問題集を読んで、「ひっかけ問題」があることや、正解のパターンがあることをやっと知りました・・・。はじめてTOEIC対策らしい対策をしたと言えるかもしれません。

 

試験前はリスニング対策ばかり行いました。そのおかげで、自分でいうのもなんですが、以前よりはリスニングができるようになった・・・そんな気がしました。

 

リーディングのほうは、とにかく前回、時間が足りなかったので・・・

時間を意識し、時間配分を工夫して、ぜんぶに目を通すことを目標にしました。

実質、模試くらいしか対策できませんでした。

 

 

そうして迎えた本番・・・それなりに手ごたえがありました。

 

トイレの近い自分は、あの2時間のために、朝から水分を控えます。そんな我慢も、2時間の試験の夢中になる体験と、その後の「ひとりお疲れさま・お茶タイム」の喜びに変わります。

 

今回、とても手ごたえがあった・・・

 

なのに・・・

 

結果はこうでした。

 

 

・・・全体としてはほぼ変化なし。

 

リスニング上がったけど・・・リーディング落ちてるやん・・・ああああ。

 

この結果をみて、ちょっとショックでした。

 

なぜなら・・・リーディングはもっと出来ていると思ったからです・・・自分のメタ認知能力の低さが恥ずかしい。

 

英語を学んでいたはずなのに上達もなく、目標750点にもはるかに届かず・・・自分の英語力がまだまだダメだということがわかりました。

 

たしかに、英語を読むのは、いまもそれほど好きではないし、すっと頭に入ってきません。

英語を読むことに慣れなくちゃ・・・と思って、Redditスマホに入れて読んだりしていますが・・・苦労して読んでいます。

 

でも、いいところに目を向けるなら、リスニングは上達したといえるかもしれません。

聴く音楽はいまだに「英語縛り」で、そのおかげで洋楽が好きになり、少しだけ歌の英語が聞き取れるようになってきました。

 

最近、やっと、学ぶためでなく使うための英語という観点が生まれ、英語で情報をつかむ習慣もできつつあります。

 

オンライン英会話は、ひとまず3月いっぱいで卒業ですが、そのぶん歌やメディアでしっかりと英語に触れてゆきたいと思います。がんばるぞ。

 

以上、1年ぶりのTOEICについての記事でした。

 

 

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松岡宮からのお知らせ

 

3月31日の「秋葉原超同人祭」、準備楽しいです。

「車掌レーベル」として、CD、手作りの帽子などを売ります。

 

これはブース配置図かな?

わたしの「車掌レーベル」は「葉27」というブースのようです。

 

https://www.melonbooks.co.jp/special/b/0/fair_dojin/202312_akihabaradojinfes/circle_list.html

 

テクノ工房さんのお隣。

なんか楽しみ。

12時~15時半。入場700円。

チケットは以下です。

 

t.livepocket.jp

 

東京は寒くていまだに桜が咲いておりませんが・・・

こんどの日曜、秋葉原で同人の花を咲かせましょう🌼

 

 

今週のお題「練習していること」

今週のお題「練習していること」

 

楽器(ピアノ・ギター・ウクレレ)です☆

 

50歳に近くなったころ、ちょうどコロナ禍もあり、10年計画でやってみようと思ったのです。

 

さいころから音楽大好きで、ポールモーリアの音楽に包まれて育ちました。

歌もすき。詩もすき。詩は自由にうたうもの。

音楽がいつも頭のなかにありました。

これまで、頭のなかのそんな音をなんとか作品にしたくて、楽器は出来ないながらも、ずっとDTMで作曲・編曲をやってきました。

わたしは超不器用で、なんでも頭でっかち。楽器も弾けないのに、ひとつひとつ音を重ねてシンセでアレンジを行い、弾けないがゆえの個性というか常識のなさが、かえってオリジナリティを生み出すことがあったと思います。

 

だから・・・弾けなくてもいいの・・・

 

だけど・・・弾けるようになりたいの・・・???

 

自問自答しつつ、やっぱり楽器演奏へのあこがれがありました。

 

事務所にエレピ・アコギ・ウクレレはあったので、それらを少しずつ始めてみました。

 

誰かに習うことも考えましたが、あまり余裕がなさそうなので、2日に一度は触れる・・・くらいを目的にして、継続してみました。

 

あれから2年・・・どれくらいできるようになったというと・・・

 

ピアノ:チャイコフスキーの「お人形シリーズ」、クリーガーメヌエットなどを、たどたど弾けるように・・・

 

アコギ:左手の指先は痛くなくなった・・・ゲゲゲの鬼太郎を練習中(弾けない)。

 

ウクレレ4つの基本コードだけなら、なんとか。ルージュの伝言とかを練習中。

 

・・・とほほ。あまり上達していない気がします・・・。

 

何事も初期の進歩はゆるやかで、続けるうちに気づけばできるようになっている・・・ときくので、なんとか1日5分でも触れ続けていたいと思います。

 

そんなわたしのひそかな特技は「パソコン弾き」です。(パソコンのキーボードを用いて演奏する)。そのためのパソコンを買ったりしたので、これも「練習していること」で、路上などで披露しますね☆

 

以上、今週のお題「練習していること」でした。

 

 

新曲出ました☆カモの動画につけるための短い音楽です。

 

youtu.be

 

すぐ終わるけど覚えやすい曲なので、聴いてみてください☆彡

 

この音もそうですが、わたしがDTMに使っているDAWは、国産インターネット社の「Ability(むかしのSinger Song Writer)」です。

 

www.ssw.co.jp

 

きっとこのソフトにおける曲作りは、

 

作る曲のコード進行を決めて

→楽器演奏パターンを張り付けて

→WAVの音も貼り付けて完成させる・・・

 

ことを想定していると思います。トップダウン製作ですね。

 

しかしわたしはコードから作ることはないので、上述のように、音をひとつひとつ入れていました。自分のなかに作りたい旋律があればそうなるのは必然といえ、ボトムアップ製作ともいえそうです。詩から音をつくるのが得意です。

 

しかしたまには「コード進行から作ってみるかー」と思って、作ったりもしていますが・・・

 

 

こうやってプリセットのBASSパターンを入れこんでみても、やっぱり「ちがうかも・・・」と思って、自分でチマチマ直してしまいます。

 

TikTok特訓でだいぶ曲作りが早くなったとはいえ、こだわりと効率を両立させるためには修業が必要ですね。

 

「自分の詩に曲を付けてほしい」などのご依頼あれば、お知らせくださいね。

 

 

わたしはパソコン仕事が多く、目を使います。

最近、さすがにローガンが進み・・・昨年、遠近両用デビューをしました。

 

遠近はレンズのなかに複数の度が入るので、眼鏡の面積が大きいほうがいいんですよ・・・なんて言葉に「ほぉほぉ」とうなづきつつ、何も考えずに買ったのが以下の左の眼鏡。

 

・・・でもなんか顔に合わないというか耳にあわないというか好きになれず、あまりその眼鏡をかけることがありませんでした・・・

 

 

花粉症でコンタクトが入れられなくて、仕方なく眼鏡を使うようになったのですが、左のように顔にのらない眼鏡ではなく、もう少し顔になじむ遠近両用が欲しいな・・・と思って、右を買いました。こちらは愛用できそうです。

しかしこうして並べてもあまり違いがわからないですね・・・。

 

50代という慣れない年齢に自分の行動をなじませることも、今週のお題「練習していること」のひとつかもしれませんね。

 

よい50代になれますように。

 

 

4度目の串間の旅 その3(不動産屋で出した結論)

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串間シリーズのあらすじ

 

宮崎県串間市は父の故郷。

わたしは、ずっとそこに住んでいた叔父(独身)の身元引受人であったが、叔父が亡くなって家の片づけをしているうちに、気づくとその土地+壊れかけの建物の相続人になっていた。

 

移住か?二拠点か?売却か?どうしよう・・・。

 

いよいよ不動産屋さんと逢う日となった。

 

 

これまでの記事はこちらに。

ekiin.hatenablog.com

 

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いよいよ不動産屋に行く日となった。

岡田不動産(仮名)の岡田氏は、電話で話した感じでは気さくで話しやすい男性だった。こんな小さな町の、駅前にある不動産屋が、悪徳な不動産屋であるはずがない。わたしは誰と話すときもあまり緊張しないタイプなので、それほど緊張していなかった・・・と言いたいところだが、無人ホテルのダブルベッドにもぐりこんで寝ようとしてもあまり眠れなかった。やはり多少は緊張していたのかもしれない。そしてむやみに早起きした。

 

仕方がない、もう起きるか。散歩でもしよう。

 

無人ホテルなので、入るためのパスワードが書かれたレシートが鞄のなかに入っていることを確認し(※スマホで写真に撮ったけど紙がないと心配)、外に出る。

 

うあっ、まぶしい。

2月というのに、強い朝の光。

 

夜、到着したときにはわからなかった風景。草たちが朝日を浴びてその生命力をまさに放出せんとばかりに溜めていた。

 

 

まだ時間はたっぷりあったので、「串間スマートホテル」の周辺を散歩する。

心地よい風を浴び、踏切で立ち止まる。そのまま体を90度回転させ、線路の遠くを眺める。

 

日南線の線路は単線であった。使い込まれた輝きをもつ線路が家や木々のはざまに違和感なく溶け込んでいた。それは使われている線路なのであった。

 

 

ときおり奇跡のように通る日南線は、街の深呼吸のよう。白地に青のその姿をカメラに収めたいと思ったが、タイミングが合わず、残念ながら出会えなかった。

 

 

このレールが鹿児島の志布志まで届いている。途中には海を見下ろす地点もあった。そういえば2年前の台風でしばらく不通だった日南線

宮崎の方に、「このあたりは台風銀座で・・・」と言われたこともあった。空ゆく雲も風も生き物、気候は呼吸のひと吹き、そして地盤も生き物であり、鉄道が走るためには日々の手入れが必要なのだろう。

そしてそれは、家だって、仕事だって、人間関係だって、そうなのだ。

叔父が施設に入って死ぬまでの数年間、放置されていた松岡の家。わたしが行ったときにそれがいかにボロボロであったかを思い出す。わたしはさほど裕福でもなく、宮崎からずいぶん遠くに住んでおり、ろくに管理できる見通しもないのに、わずかな思い出にほだされて、そんな家をうっかり相続してしまい・・・東京と串間の往復に疲弊しながらも、この地からは何か大切なメッセージを受け取っている気がしてならない。

そこにあって誰もが見過ごしてしまうようなものが放つ伝言を受け取る仕事、それは詩人の仕事。

 

2月というのに強い日差しが道路に濃い影を作る。

ふと足下を見ると、マンホールに何やら歌が書かれていた。

 

調べたところ、若山牧水の歌だそうだ。

 

 

日向の国都井の岬の青潮に入りゆく端にひとり海見る

 

(読みは・・・ひうがのくに といのみさきの あおしおに いりゆくはなに ひとりうみみる・・・かな?)

 

そういえば中学生くらいのころ、「牧水のうた」という文庫本を愛読していたことを思い出した。その本はわたしが買った本ではなく、おそらく父の本棚にあったのを勝手に読んだのだ。父は詩が好きだったし、牧水が宮崎出身だと知らないはずがない。あまり宮崎を語らなかった父の、わずかな里心をいまさら感じてしまった。

 

牧水の世界は中学生の自分にもわかりやすく、その言葉たちは何か特別な世界への入り口のようだった。しかし牧水が宮崎出身だとは認識していなかった。

改めてその本を開いてみる(←わたしは物持ちがよい)と、たしかに宮崎県の地図が冒頭に掲載されている。そして牧水の祖父と父は医師だったと書いてある。

 

いづくにか父の声きこゆこの古き大きなる家の秋のゆふべに

 

納戸の隅に折から一挺の大鎌あり、汝の意志をまぐるなといふが如くに

 

(「牧水のうた」社会思想社、p18より)

 


色鮮やかに咲きほこる椿。

 

 

その近くのブロック塀のかたわらには、椿がいっせいに落ちていた。あなたの役目は終わりましたよ、とでも告げられたような花弁は、色が鮮やかなだけに痛ましくも思えた。

 

街はとても静かで、ときおり車が走る音がよぎるが、また静寂、それから風がもたらす木々の歌。

豊かな自然を感じるものの、街の建造物には老朽化している家屋もみられた。

特に、大通りぞいには、廃墟となっている建物が目立った。

 

例えば以下の建物。

 

「仏壇の修理 安く承ります」

と書かれ、屋根のアーチがどこか仏教遺跡を思わせる荘厳な建物であるが、いまは無人のようであり、「売物件」の看板が掲げられていた。全盛期はきっとにぎわった建物であろう。

 

また、壁面や窓に、草がつるを伸ばしている建物もあった。

 

こういった建物は東京にも多い。宮崎だからというわけではなく、東京都内でもこのような建物はよく見かける(というか隣にあった・・・)。なぜ地主は放置するのだろうと謎だったが、建物を撤去するのにはかなりの費用がかかり、固定資産税のこともあり、また撤去に際して公的補助もないため、建物が放置されるのだとわかった。

そんな空き家には、支柱を得たとばかりに草が萌えさかる。建物は朽ちても植物は生き延びることを、わが国の令和の風景は教えてくれる。

 

 

そろそろ時間だ。ホテルに戻って身支度をし、筆記用具を確認し、岡田不動産(仮名)へと向かう。

 

「こんにちは、約束した松岡です・・・。」

 

と挨拶しつつズカズカ入ると、書類が積まれたデスクの向こうにいる岡田さん(仮名)が明るい声で「はい-」と返事をしてくれた。

 

初対面の岡田さん(仮名)は、俳優の岡田将生(おかだ まさき)に似た長身

東京に住んでいたことがあるそうで、わたしの住む大田区にも詳しかった。「目蒲線沿線・・・・にお住まいなんですね」と言われ、「はい、目蒲線は2つに分かれ、目黒線東急多摩川線という名前になってしまいましたが・・・」と返事をした。

 

 

岡田さんは、わたしが相続した土地について、丁寧に評価を行ったカラーの冊子を作ってくださっていた。それにそって説明していただいたおかげで、改めて自分が相続した家や土地について理解を新たにすることができた。

そう、わたしが相続したその土地は、なかなか良い場所にある。

特に、これから子育てをする人にとって、良い場所なのだ。

不動産屋の岡田さん(仮名)が、「20代、30代の若いファミリーが家を建てて子育てをするのによさそうな立地ですね」と言ってくれた。

 

そうか、串間にも若もの(わけもん)は居て・・・この自然が豊かな街で、「つがい」となり、子を育て、産業を行い、次の時代へとバトンを渡してゆくのだ・・・この街で営まれるべきそんな当たり前のことに、改めて気づかされた。

 

あの土地がそんなふうに活かされるのであれば、それは理想的なことのように思われた。

 

 

不動産売却ガイドブックも用意して説明して下さったが、自分は不動産売却の経験もないので右から左へ抜けてゆく。ただ感じたことは、何か古い家が乗っかっている土地は家の処分費用が余計にかかるのだ・・・ということである。

 

むかし東京に住んでいたこともあるらしい岡田氏(仮名)の、「串間の人は東京の人とペースが違うので・・・最初は戸惑ってしまいましたね」という言葉が印象に残った。確かに宮崎というところは、どこか悠然とした雰囲気がある。

なんとなく思い出す。この地で、壊れかけの家と土地をうっかり相続してしまったのは、東京ではないこの地に、東京とはまったく違うという点に、何らかの希望を見いだしたから・・・

 

ここは東京ではない。

 

そのことが、どれほど自分の精神の救いとなったか。

 

 

そういえば、朝、燕を見た。

 


2月に燕が来る温暖な地域。そう、ここは東京ではない。

 

それから夕べ、ホテルで考えたことを思い出した。

ホテルの鏡で自分の顔を見たとき、そこには年齢なりに老け込んだ自分の顔があったこと。自分はもはや子供を作れる年齢でもなく、1から新しいことに取り組める年齢でもなく(そのつもりもなく)、もう自分の人生は老境であり、ひとつひとつ他人にゆずり渡す段階にあるということ。

 

・・・現実に戻る。

いま自分は不動産屋におり、相続した土地や家をどうするか、方向性を決めないといけない。若い燕が胸に去来し、また巣に戻る。自分はとっくの昔に若者ではなくなっており、そして新しい時代を作ってゆくのは若者のはずだ。先ほど「20代、30代の若いファミリーが家を建てて子育てをするのによさそうな立地」と言って頂いたことを思い出す・・・

 

そうだ、このご時世、相続した土地が「ちゃんと売れそう」なのは、幸運なことであるのだ。

 

結論が出た。

 

「売ります。売ることにします。」

 

わたしは、岡田氏(仮名)に、そう告げた。

 

 

ここで後日談を・・・。

 

仕事用の名刺(芸名は書いていない)を岡田氏に渡したところ、

 

「(この)ブログ見つけちゃいました☆アイコンが日南線ですネ☆」

 

などと電話で言われた・・・

 

それで急遽、岡田将生にした次第・・・笑

 

 

 

閑話休題

 

・・・そうなるのが当然だった。

 

最初から、売る以外の選択肢なんてあろうはずがないのに、なぜか移住するつもりになっていた。

東京で面倒をみなくてはいけない相手もおり、東京で仕事もあり、事務所もあるのに・・・免許も車も持っていないし、乗り物に酔いやすく、体力も財力も最弱な自分は移住どころか二拠点も難しいだろうに・・・なぜか「移住もアリかな」と思っていた。

 

ろくに帰ってこない主人を待つ家より、毎日誰かが住まうほうが、家も土地も幸せなのだ。木々も花も、猫も虫も、きっとそのほうが幸せなのだ。そして、そうすることが、この街のためでもある。

今回、不動産屋さんとお話して、そんなことに思い至ることができた。

 

 

「売ります」。

 

心を決めて、そう告げて、不動産屋を出た。

 

そして、売ると決めたからにはもうあまり串間に来ることもないだろうなと思い、午後は都井岬に行こうと思った。

 

都井岬ゆきのコミュニティバス「よかバス」の時刻表を調べると、発車時刻までいくぶん余裕があったので、相続した土地を見に行くことにした。昨年夏に壊れかけの1棟は撤去してもらい、もう1棟は中の荷物をすべて廃棄してもらった。さぞかし様子が変わっていることだろう・・・。

 

歩くこと数分。

 

坂の途中にある我が土地は、確かに、無くなった建物のぶん広々として、白い砂利が広がっていた。

 

しかし、わたしはそこで驚くべきものを見てしまったのだ!!!

 

・・・あああ、なんてことだ!!

 

 

(その4に続く)

 

 

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◆松岡宮からのお知らせ

 

 

誕生日を迎え、音源・本など買ってくださった方には感謝申し上げます。ありがとうございました。

これからもよい作品を書き続けたいと思います☆彡

 

 

ところでこの記事にも燕が出てきますが、燕の本の紹介です。

わたしの詩友にして永遠のライヴァル・青条さんの新刊「コロナウイルスと燕」が出ました。わたしが解説を書いております。

 

383.thebase.in

 

氷河期世代がCOVID-19に翻弄された全記録、三島由紀夫のように美麗な文体で綴られるチンマリした暮らし(失礼)。なかなか手に入らないこの希少本、わたしのBASEで通販しています。ぜひ読んでくださいませ。

 

 

3月31日(日)午後、「第3回秋葉原「超」同人祭+」に「車掌レーベル」としてブースを出してCD・車掌帽などを売ります。

初参加で、自分なんて浮いてしまうのではないかと思いましたが、以下の「参加サークル一覧」を見ていると意外と鉄道系が多く、なんか自分に合っている気もしてきました。(エロが苦手な方はごめんなさい。)

楽しみになってきました。

 

https://www.melonbooks.co.jp/special/b/0/fair_dojin/202312_akihabaradojinfes/circle_list.html

 

チケットはこちらで買えるようです。

 

t.livepocket.jp

 

 

次回LIVEは5月19日(日)デザインフェスタ東京ビッグサイト

パフォーマンスステージ室内です。14時ごろだったかなと思います。

アイドルっぽい鉄道系新曲をやります。

車掌帽子も(余っていれば)売ります。

こちらも楽しみです。

 

 

戦争体験をうたうシリーズ新作はこちら。

いよいよシベリア抑留に入ってまいりました・・・。

 

youtube.com

 

戦争体験を歌い継ぐことも、家の相続をしっかり行うことも、いずれも自分が川の流れの一端だと気づかされる大事な営みですね。

 

詩人にもシゴトがあるなぁと気づかされる今日このごろです。作品づくり、がんばります。

 

 

ひきこもりではなく思索業

 

ひきこもりではなく思索業

 

詩作業、でもいい、試作業、でもいい

 

日本という水槽はあまりに狭く息苦しい

 

そこでは生きられぬ個体がTikTokライブの難民キャンプに挨拶

 

お う え ん しています

 

布団のなかから

 

そういえば「あなたには休養が必要なのですね」って、わたしも言っていた、だけど休養なんかじゃない、それは、これは、あれは、休養じゃなかった、休んでるわけではないのだった思索業は、神経のあいだを情報が駆け回るのだった思索業は、漢字カナ交じりの野兎が体の中で走り回るのだった、餌をもとめ、飢えて吐き、生きているだけでなんという激務、思索だけでなんというハードワーク、だけどきょうもやくだったぞ思索業で、社会参加をしないことで、きょうもやくだったぞ思索業で。そうだ、そうだ、あなたはやさしいひと、あなたはやさしいひと、時計の針がTikTok、かぁ、かぁ、今日もカラスがごみをついばむ、朝がきた。

 

 

おしゃべりなカラスといえば、いまさらながら「鬼滅の刃」を全巻読みました。

 

家族愛にウルウルしつつ、家では伊之助の真似しつつ(俺様キャラはいいものだ)、たんじろー、ねずこーと叫びつつ、そんな感性のままに、自分も短い作品たくさん作りました。以下です。

 

戦争体験シリーズ。

満州でも死傷者が出る戦いがあったことを知りました。

陸軍の葬儀の写真はあまり見たことがなかったです。

 

youtube.com

 

戦争体験シリーズ。

満州に咲くケシの花の群れ・・・写真でみると美しくインパクトがあります。

 

youtube.com

 

鳥の埋葬。

閲覧注意というほどではないと思うのですがTikTokでは要注意にされてしまった朗読動画。

鳥さん、内臓が出ているとかそういう感じではなく、コテっとおねんねしている感じです。なんという鳥だろう?

 

youtube.com

 

そう、わたしは詩作業(しさくぎょう)従事者、かな?

 

「作家は作品という扉しか持っていない」と言い続けたおかげか、誕生日に音源を買って下さった方もいらっしゃいました。

ありがとうございました。これからは、作品のなかで、出会うことができますね。

 

よかったら新作「アップアップ後楽園」も聴いてみてください。

東京ドームいっぱいの吐瀉物・・・こんな風景(↓)を描きました。

 

仕事で失敗して、わやわや思って、書いた作品でした・・・。

 

この日本で生きることは本当に大変なことですね。

 

ある場所からの眺めを理解するには、その場所に居続けるしかないのですが、ある場所からの眺めを伝える特権を持っているのがその場所にいない人だったりすると、リアルとは違う眺めが流布されることがあります。

 

そうじゃない

そうじゃない

だけど水槽のなかで叫んでも誰にも届かない

 

ひとは自分以外の誰かにはなれないですけれど・・・わたしはできるだけ一次情報を大切にできればと思います。

 

どうか、あなたの声や作品にも、出会えますように。

 

 

ミシンはともだち。

 

ラブリーな手芸を10年くらいやっています。

素人の下手な手芸品ですが、自分が使うものの多くは自作品になりました。

事務所でも売っています。うまくできたもの(?)はBASEでも売っています。

 

のりものバッグもできました。このバッグは3月31日(日)メロンブックス秋葉原「超」同人祭」にむけ、「車掌レーベル」CD購入者特典のグッズにしたいと思います。車掌さん=乗り物、ということで・・・。

 

しかし美少女いっぱい秋葉原「超」同人祭に、わたしなどが参加していいものかと思いますが・・・がんばります。

 

公式サイトはこちら。

https://www.melonbooks.co.jp/special/b/0/fair_dojin/202312_akihabaradojinfes/

 

 

入場料は700円かな?

t.livepocket.jp

 

うむ、美少女はいいものです。

 

 

それと、わたしのグッズを販売しているBASEから、「15日(金曜日)21時~から6日(土曜日いっぱい)まで」の割引クーポンが出ました。

 

 

ちょっと適用時期が短いなぁと思いますが、気が向いたら以下のSHOPでご利用ください★

 

383.thebase.in

 

 

それでは思索業・詩作業で鬼退治がんばります(←漫画に影響されやすい)。

かぁ。

 

詩「むすこ削り」

精神保健の会で朗読した「むすこ削り」という詩が好評でした。

ああ、詩が、伝わった・・・という感じ、素晴らしいオーディエンスに感謝いたします。

 

 

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むすこ削り


わたしの息子は

あまりにも大きくなりすぎてしまった

息子をサックに入れて運んだら

わたしの腕は折れてしまった

凍る風が窓を叩くけれど

そこには誰もいない

わたしの息子はあまりにも大きくなりすぎて

世界中の誰からも見られてしまう

だから

むすこは削って三日月になれ

むすこは削って粉雪になれ

 


わたしの息子はあまりにも

もろく育ちすぎてしまった

緑がさわぐ春風も

むすこにとっては痛いだけ

夏の汗を乾かすそよ風も

むすこにとっては針のよう

このままでは息子はミミズクやキツツキの群れに

崩されてしまう

だから

むすこは削って三日月になれ

むすこは削って粉雪になれ

むすこは削ってこなごなになれ

 

 

LimitedExpress383

LimitedExpress383

  • アーティスト:松岡宮
  • Candy Recorder
Amazon

 

「むすこ削り」が収録されたこちらのCDも何枚か買っていただき、ありがとうございました。

 

そのとき話題にもでましたが・・・この詩は、息子を削ってこなごなにしたいのではなく、息子の膨大さがしんどい夜もある・・・・そんな幻の風景です・・・。

 

 

また、同じ会で、自分の書いた詩ではいちばん有名かもしれない「謝れ職業人」も少し朗読し・・・自分の罪深さに気づかされたりして・・・

 

 

人はみな誰もおなじくらい尊い存在だ

 

といえるのは

 

安全な場所にいるからである。

 

 

みんながいろんなことを投げかけるから、うけとめるだけなのだけど、うけとめてばかりいるといっぱいいっぱいになって吐いちゃうよね、その会はそんな結論だったかしら・・・違うか・・・

 

受け止めてばかりじゃ、こっちの精神が壊れてしまう・・・だから吐き出すことが必要ね。わたしは作品でしか、言えなくて。

 

嘔吐でいっぱいのゆうえんち、以下の新作に描きました。

miyamatsuoka.bandcamp.com

 

 

こんなへんな詩人ですが精神保健の会のみなさんに受け止めてもらえてあったかい一夜でした。

心から感謝申し上げます。