松岡宮のブログ

ぽえぽえ~

駅員と私の2024年上半期編

 

通路が狭くなっております     通行時ご注意ください・・・

 

文字よりも小さくなって頭を下げるコスチュームたち

 

それは鉄道の精たち 動き続ける人流を花として

そのまわりを舞う翼のある鉄道の精の

ダンスは 続くよ 24時間 

地鳴り

誰かをA地点からB地点まで送り届けるために踊る駅員たちのかかとの

地鳴り

敬礼はいつも誰かのため、そして天上に住まう神のため

ああ、朝がまた、やってくる

 

 

ハイネは「碧き春のまなざし」

で  詩(うた)った

「隠したる心の思い この森に知れわたりたり」

と 詩った

 

 

 

わたしは駅員さんが好きです。

礼儀正しく乗客に優しく、ときに厳しく端正な駅員の存在は、自分のなかにある崩れそうな部分を建て直してくれます。

 

今はあまり大田区を出ない生活で、鉄道に乗ることは少ないのですが、たまに鉄道に乗って遠出すると駅のポスターなどに現れる駅員さんや駅キャラなどに心癒されております。

 

たとえば以下・・・渋谷駅4路線、それぞれの駅長さん。

 

それぞれの敬礼が、端正な白色の光の線となって虹の涯てまで届いてゆきます。

 

都会のターミナルにはいろいろな路線が入り込んでいるからこそ、それぞれの路線が協力しあうさまを見ているようで、安心感をもたらすポスターでした。

 

また、以下の「なかよし」コンビの画像にも、癒されました。

 

 

・・・ああ、和平だ。

スリムさんと、ずんぐりむっくりさん。

小さなことに差異をみつけて争いあう自縄自縛の緊縮精神のなか、こうしてライヴァル同志のようにみえたSUICAPASMOが仲良くショッピングしている姿に、心が和む・・・。

 

ねえ、ねえ、あいつら、いい仲なんだって?

街のうわさが梢を揺らす・・・。

 

 

というわけで、あまり出かけないわたしが駅で見かけていいなと思ったポスターを紹介します。

 

◆西のほう編

 

東京メトロ新宿駅のコンコースで東京メトロ鳥取県のコラボポスターを見つけました、蟹取県・・・??

 

 

蟹取県という字面、という字が強すぎてまったくもって鳥取県を連想させませんでしたが、カニ雑炊が食べたくなりました。

 

わたしはいまだに島根と鳥取の位置関係がわかりません・・・すみません。

 

 

次です。

東急線を使って西にゆこう!というポスターです。

 

 

右は、関西の鉄道員たち(JR東海、阪急、JR西日本)。制服がいずれも金色っぽく、キラキラした印象。

東急新横浜線に乗って関西に行きましょうという旨の、華やかなポスターです。

・・・東急民の新幹線の旅は、品川駅から乗ってはいけないようですね。

 

左は、光の君のような東急の運転士。

遠くに山なみ。近くにビル峡谷。窓の外から朝が訪れ、時計となった運転士の腕の直角ぶりは長針のように軌道を描いて、通勤列車がいつもの朝を作ってゆくのです。

 

 

東京都の、西のほう、ということで、多摩モノレールにも乗りました。

分量の多い事務作業のあと、多摩モノレールの帰路で、疲れた頭に飛び込んできた路線キャラがこの「タマオ」でした。

 

 

タマオという黒猫は、お利口そうな眼をして胸を張っております。

この、なんか偉そうでかわいげない感じが、なんとも、かわいいのだな・・・。

 

 

 

東京の西の方といえば、京王線にも乗りました。

京王線のカラーといえば、アイボリー、そしてローズピンク

制服は普通の紺色ですがどこか暖かみを感じるのが不思議です。

 

アルバイトでもいいから駅員になりたかったです。

 

そして京王は、バス運転手募集の広告もよかったです。

以下。

 

甘い色合いをバックに、きちっとした制服の運転手さん、とてもかっこいい、そしてバックはやっぱりローズピンクなんですね。

 

京王バスには、久我山三鷹など、たいそうお世話になったものでした。

 

 

東京の西のほう、西武線にも乗りました。西武線に乗ると、多摩だなぁーという気がします。

 

以下ポスターで知りましたが、スムーズというチケットサービスがあるのですね。

 

 

この駅長さん(?)、わざわざこのために、ポーズとったのでしょうか。荷物を運んでいるかのようです。上着を脱ぎすて、一肌脱ごうと。QRコードを支える右腕、おれは宅急便を運ぶ人になりたかったぞ。QRコードはじつは軽いもので、おかげで乗客はスムーズに帰宅できるのですね。

 

以上、なんとなく西のほうのポスター、でした。

 

南武線

 

立川と川崎を縦に結ぶ、南武線大田区民としては、わりと乗車する路線です。

 

・・・というわけで、南武線でみつけたポスターなどのご紹介です。

 

 

これは、JR登戸駅の公式キャラ「のとちゃん」だそうです。どうやら近隣の多摩川でとれる梨のようで、なかなか可愛い、ジューシーな顔をしています。

 

しかし「ノトちゃん」というネーミング・・・能登半島がちらついてしまうので、「ボリちゃん」でもいいのかもしれない  ← よくない

 

 

武蔵溝ノ口の駅員が伊豆の名物をおすすめするポスターもありました。

 

「はこビュン」というサービス、初めて知りました。

基本的には、新幹線で荷物を運ぶサービス?でもこの日は伊豆の名物を、わざわざ踊り子号で武蔵溝ノ口まで運んでくるようです。

特急踊り子号で運ばれた「さくさくデニッシュ」おいしそう。

「あぶりさんま」も気になります。

伊豆って、イメージよりも奥が深くどこかデンジャラスで魅力的な場所ですね、また行きたいものです。

 

 

こんなにも海の底ふかく

お前は私から身を隠していたのか、

子供らしいふざけ心から!

そのためお前はもう海の面へと上がれなくなって

見知らぬ人々の間に、誰からも知られずに

何百年もじっとしていたのか!

 

ハイネ「海の幻覚」

 

 

南武線ポスター、続きます。

発展いちじるしい武蔵小杉でみかけた、北陸新幹線が福井まで延伸したというポスターです。

 

 

恐竜さんが、1億年以上前から武蔵小杉の民を待っているそうです。

長生きだな・・・。

せっかちな自分ですが、恐竜を見習ってゆったり人を待ちたいものですね。

 

 

いつも面白い南武線ポスターですが、南武線ツイッターを始めたというポスターも面白かった。

 

 

その名は「なんなん南武線」だそう。

ポスターをよく見ると、

「知れば知るほどクセになる、なんなん南武線

と書いてあります。

確かに、なんにでも「なん」をつけるのはクセになります、なん。

 

そしてこれはなんちゃんです。

 

30年くらい前、ニッポン放送「ラジオチャリティミュージックソン」の企画でチャリティーディナーショーに行ったとき、わたしが撮った、なんちゃんです・・・って、なんの関係もなかった。

 

 

小田急

 

小田急も西の方ですが、別枠で。

 

小田急に新キャラ「もころん」が誕生したことは、とてもうれしいことでした・・・

ブルーを基調とした、ふわふわ愛らしいお姿。

家庭に入り込むことの容易なそのお姿・・・

 

だが・・・

 

 

 

・・・子育て応援マスコットだとは 知りませんでした!

 

今明かされた、もころんの秘密、あの、ふわふわマザーリングなテクスチュアは、子育てを応援する家庭的な存在だったのか・・・。

 

・・・・赤ちゃんのカン泣き声が響き渡るよ海へ山へと・・・

 

 

いつも真面目なイメージの小田急

以下のポスターでは、制服の手ざわりを感じられます。

 

 

男女で制服がかなり違うことがわかります。

一般に男女差がなくなりつつある今、小田急は男女の違いを重視しているのかもしれません。

このポスターには。「当たり前を、つくる、全力で。」とあり、いい言葉だと思いました。

小田急はドアが閉まった後に数秒の沈黙があります。その沈黙の長さに体は自然と緊張し、そして車窓が走り出すと、緊張が溶けて(解けて)ゆくのですが、その当たり前の数秒は、全力の安全確認タイムなのでしょう。

 

小田急線は海へ、山へ、そして厚木の、ウチのお墓へ!

 

いつも安全を、ありがとうございます。

 

 

以下は、たぶん厚木あたりでみつけた立体の箱根MAP。

 

 

手作り感があふれていて、駅員さんの手作りかと思います。

ケーブルカーのスイッチバックが再現してあり、平面ながらかなりの標高差なのだろうなと感じさせてくれます。

 

鉄道を宣伝したいのかもしれませんが、ちゃんと道路も船もお城も神社も描きこまれていて、箱根にはみどころがたくさんあることがうかがえます。

 

なにより印象的なのは、大涌谷、黒たまご!お墓のようだ!

 

箱根もまた、行きたいですね~。行こうかしら。

 

以上、小田急編でした。

 

 

◆このメトロ駅員に心惹かれ・・・

 

今回、少し早めにこの記事を書いたのは、この駅員がよかったからです。

 

 

・・・春なのに お別れですか?

卒業だけが~理由でしょうか?

いえ券売機のアップデートが 理由なんです~

春なのに お別れですか?

「春なのに」(作詞:中島みゆき

 

この困り顔、苦々しい表情に、ぐっときてしまいました。

 

この駅員、柏原芳恵「春なのに」を歌っており、さては昭和育ち?と親近感を覚えてしまった。

しかし、駅員の悲しい困り顔。

通学定期券が窓口でなく券売機で買えるようになったという進化を告知しつつもなぜか寂しがっている駅員ですが・・・

 

以下の別バージョンでは、さすがに混雑もいやだというメッセージを出してくれています、そう、同じ顔で。

 

この表情はほんとうに惹かれるものがあります。

 

同じ目を用いたスマイルバージョンもありました。

 

 

口を変えるだけで笑顔になります。

やっぱり目を閉じさせているところがいいのだろうと思います。細い目の駅員はふたのきつい容器であり、真珠のような本音がこぼれず、それがよいのだ・・・

 

というか、中央の少年「駅街かける」くんの 頭頂部どうなってるの・・・・!?

 

以上、東京メトロ駅員ポスターでした。

 

 

◆駅キャラ編

 

前述の多摩モノレール「タマオ」、小田急「もころん」など、駅や街にもいろんなゆるキャラが誕生しました。そんなキャラのポスターを紹介です。

 

 

東京メトロで見られる「かけこみ乗車する干支」シリーズ。

お正月ごろ、東京メトロでみつけたポスターはこちらです。

 

このシリーズは干支の動物がいつもかけこみ乗車して被害にあうのですが、なんと辰まで駆け込み乗車していて驚きました。

辰は・・・駆け込むのか!?

 

そして左下にはケガしたウサギ(ですよね?)、痛々しいお姿・・・。

 

斬新な耳のくくり方、痛々しい反面、なんか惹かれるイラスト。

 

ひとつ前の干支の動物がここに出てくるのだろうか?ということは、来年は絆創膏をつけた辰がここに出てきたりするかもしれません。

 

干支ということは・・・・ネコは永遠に出られないポスターであります。

 

 

これも西のほうのポスターですが、いろんなキャラクターがいるなかで、とにかく「せんとくん」の存在感はすごいと思いました。

 

せんとくんの静かな存在感、すごい。

 

 

駅キャラも戦国時代で、覇権(←なんの?)をかけて戦うぞ、というポスターを見つけました。

以下は、大崎、五反田、目黒、という、近接した山手線3駅のキャラが覇権を争うというポスターです。

 


大崎駅「おうさき」と目黒駅「ごんのすけ」の、どこかつまらなそうな表情が良いですね

調べたところ、「おうさき」は「大崎どまりの山手線はいらない」と言われすぎて悲しげな顔をしているそうです。

「ごんのすけ」は、権之助坂にちなんでいると思われますが、目黒駅長ならぬ目黒駅鳥なのだそう。

大田区民にとってはいずれも身近なイメージの駅なので、駅を使うときに、また注目してみたいと思います。

 

 

以上、駅員と私の2024年(上半期)編でした。

 

 

松岡宮からのお知らせです。

 

designfesta.com

 

5月18日~19日、ビッグサイトで行われるデザフェスにて、ライブさせていただきます。

 

 

5月19日(日)14時半から、南館4階「パフォーマンスエリア」にて。

地下鉄ソングやります。つたないですけれど、ハンドメイドの駅員さん帽子も販売します・・・子供さんなどにも良いのではないかと・・・。

 

デザフェスは巨大で面白いイベント。前売り800円です。

今回から閉まるのが18時になりました。

 

ハイネが「いと麗しき5月」という詩で「なべての莟(つぼみ)、花とひらく」と詩った5月。

 

エメラルド・グリーンの葉擦れの5月。

 

みどころがたくさんのデザフェスで、お会いできますことを楽しみにしています。