このブログの記事は わりと創作・作り話である。
ある春の日に、桜の下で歌いました。
ウクレレは軽くていいですね。
◆
・・・その日は雨の日曜日。
高校時代の同級生たち、女子部の友人たちのグループがオンラインお茶会を企画していた
子育ての合間の お仕事の合間の 懐かしい友との 交流のひととき
おや、松岡のことも誘ってくれてありがとう、でもわたしは下丸子の「NO WAY MANIACS」というイベントで音源などを売るから出られないの・・・。みんなで楽しんでね。
それでもその日は雨のなか
わたしを同報したメールを交わす友人たちのチームス
つぎつぎに着信ランプが点灯する
チームスのURLはこちらです
つながらないよー
こっちはどうかな?
再設定するね
わー
わー
楽しかったね
楽しかったね・・・
やがてそれらのメールは来なくなった・・・。
どんな話が出たのかなぁ?
◆
「松岡さんは自己治療のために創作をしている」
と、元上司が言っていたらしい・・・
瞬時に「ち が う」と思う。
その「ちがう」という結論を決めてから、それを説明するために、いろんな理由をつける・・・
・・・わたしには 何か 治療しなくてはいけないことが あるのか?
・・・創作表現活動をすると治る何かがあるのか?
・・・創作をしないと悪化するのか?
勝手にひとを病気にするなや・・・。
「ものを書くのは道具でも手段でもない」ということが なかなか伝わらない、生まれてこのかた50年・・・詩なんて書かないで済むならそのほうがいい、でも書いてしまうのが詩人とか表現者・・・ほら、あなたの、真夜中の牛丼やラーメンと同じ・・・かな?
書いちゃうのよ。
書いちゃうの、しょうがない、しょうがない生物なのだ。
そして詩といえば綺麗に行分けされたものだけでなく、このブログの文だって・・・すべてが詩なんだと思う・・・書く人はひたすら書くだけなのであった。そんなふうに生まれてきた。しょうがない。他人が書いた物語を生きているわけではない。でも物語にしてしまう気持ちもわかるし、自分も他人に対してそうしてしまう・・・。
そして、創作をしない元上司が、わたしの活動を自己治療と言った動機が 理解不能な物事に対する精いっぱいの思いやりであることも知っている・・・。
わ=からんもの
か=んがえないことがだいじ
ら=すと だんす
ん・・・
この世界も 人間も そんなに簡単に評価できるものではないのね・・・
誰にも 良さも 悪さも あるわ・・・。
なめこにも なまこにも 良さも 悪さも あるわ・・・。
・・・なまこ、38円くらいで売ってたね・・・間違った、なめこだった。
駅前の、ハナマサで。
・・・先入観で排除したりしないで 何かのご縁で あらゆる人に出会いたいのだ・・・オープンなマインドで・・・曇りのない なまこで・・・違った、まなこで・・・
それから おつきあいして 相性がよければ ゆっくり 知ってゆけたらいい・・・ひとはみな ひとしく 素晴らしく いとおしいと思うから・・・
・・・なんて、ごめん、うそをついた。
きれいごとだった。
◆
2010年代の10年間・・・自分を取り巻くアトモスフィアが・・・もう、音源を売るとかそんな感じじゃないかも・・・ということを書いたのが「東京フリマ日記~風が吹いても売れません。」であった。(宣伝)
こちらでお求めになれます。
自分はいちいち驚いているけれど、いろんなことが、当たり前の方には当たり前なのですよね。昭和47年生まれのせいか、なんか、令和の空気に、にぶくて、ごめん。
売るというより売れるためのつながりを得る場というのがあるのだ。なんかそういう風に、売れるためのつながりとか、つながりとか、つながりとか、つながるイベントが増殖を続けており、そんな会合に呼ばれ続けてきた気もします・・・
ありがたいのに、何が不満なんだ?
いえ、なんだか、もったいない・・・
そういう空気に鋭敏になってしまうのは、福祉の世界も、研究の世界も、そう変わってきたからです・・・連携とか、協働とか、むやみにつながることを目的としすぎたこの20年・・・・大田区民なら酒を酌み交わすのも仕事、会合は居酒屋で、女性は1000円でいいから・・・えっ?・・・・
・・・強いちからで染めあげる風の絵の具に染まること 顔を伏せることで避ける日々・・
詩人とつながってどうしようというのだろう・・・あの絵の具の赤い色がこちらを染め上げに来ないように、両腕を立てて、ガードしていると、いうのに・・・
警戒心があるからこそ・・・あまりつながりを求めないからこそ・・・20年くらい新作を制作して活動していられるのかもしれない。昔の文学系マーケットに、どれほどの天才少女詩人やおしゃれ女流詩人がいたことだろう・・・そして今はみんなどうしているのだろう・・・
消費の螺旋が、水車を廻す。
坂道で子供の手をひく お母さんの影
追いかける花びらの影
昔こぼした液体の影
物語を描くことには 慎重に。
身体と影の間にあるものを 見ようとして
あ、猫だ。
◆
愛されなかった人は世界全体から大きな愛を求めるらしい。
友達もお金も名声も足りなすぎるひとは透き通る目で遠くの星々を見つめてものすごい量の友達とお金と名声を求めるようになることがある。ああ、規模は小さいがわたしだってそんな面がある・・・幼稚園児のわたし、あまりの愛されなさにかんしゃくを起こし、ますます愛されなかったのに、本当はケイちゃんになりたかったのだ・・・
古いな 古いぞ ピンクレディ・・・。
「子どもさんのいる主婦の方とか向けのクラスを作りたい、松岡さんの事務所で。」
そう話す彼の彼女の脳裏に明かりがともる。煙が揺らめく。
アロマ、ヨガ、プラス、お習字の、クラスを考えている。
彼も彼女も、ひとが、おおむね苦手という・・・あら、わたしと同じね。彼が彼女が苦手にしているAさんに彼の彼女の話はしてはいけないというし、Bさんとは絶交中らしい。
人として認められる基準が高い令和の世の中はまことに厳しく、人として価値があるという基準を満たすのは日本の人口の2.5%くらいに過ぎないのではないか・・・。つまり、わたしもあなたもダメじゃん。ダメじゃん。基準を満たす人が、いないじゃん。うん、ちゃんと生きてない人ばかり、私の周囲はつまらない人ばかりと彼は彼女は言って、炎をふっと吹き消した。
フルーティーな、いい香り。
アロマな言葉、その香り高さで、敵を生む。
わたしだって腐臭にまみれ敵だらけ、褒められたもんじゃないのに、心を許してくれて、ありがとう。その夢を、話してくれて、ありがとう。
(子どもさんとか、主婦の方とか、疲れている方を、癒したいんです。
ごく普通の若いお母さんが、お客さんで、来てくれたら、いいなあ・・・。)
・・・今頃わたしの同級生たちは チームスでお茶会しているのかなあ・・・
ふと、そんなことを思い出す。
何かについて、何かを学習し、わかったように思っても、わからないことが多い。情報が多すぎるのだ。物差しが多すぎるのだ。考え止めることも大事かもしれない。愛するために。
どじょっこだーの ふなっこだーのー
てんじょこはったと思うべな
(「どじょっこふなっこ」)
◆
最近のオープンマイクは参加費が高い。ライブのほうが安いくらい・・・需要と供給の関係か・・・。
そして本当の意味でオープンなマイクではないことも多い。
それも仕方がないかもしれない。
「汚い人に来てほしくない」といわれたことがある。
「あのひとがいるなら行かない」「子どもさんのいる普通の主婦に来てほしい」
ふむ。
誰でもいい、みんな来てね、いや、嘘です。誰でも、よくない。
・・・今度また渋谷QWSの無料の日に見学に行くのですが、会員制ってなんだろうね、と、そんなことが気になって仕方がない・・・でも、会員制の場所は、きらめいて見える、よく見える。夢があって、素敵にみえる。
掃除で働く誰かのおかげで、その会員制の空間は、とてもきれいにお掃除してある。
なぜ 人は人を選ぶの?
評価はなんと恐ろしいものかと気づく・・・というのは、心理職は心理測定の専門なので・・・責任があるかもしれない・・・いろいろ自分の業績を考えると反省するところがある・・・ウェースとかビネエとか、大事だけど、そんな一般の人の世界で広まるようなものではないだろうに・・・ビネエ先生の子供に対する最初の思いを読む・・・せめてガードナーの多重知能とかもあわせて考えてみては・・・いや、もう、ひとは生きてるだけでいいじゃないか。
生きてるだけでいいじゃないか。
なぜ ヒトはヒトをエラぶの?
・・・もはや自分だって、あるところでは評価外、切り捨てられているのだ・・・わたしもひとが、おおむね苦手。そんなダメなじぶんだって、人を評価するし、どこかで切り捨てているし、しょうがない、でも、ころしあわないことは出来る、距離をたもち、衝突しないようにすることができれば、それでいい。
とてつもない緊張感のなかで生きてはいるが、また誰かが近づいてくる。
いつか離れてゆく誰かが近づいてきて、ありがたい。
がんばろっちねー。
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さて下丸子のNO WAY MANIACSは、とても素敵な出会いや会話に恵まれました。
詳細は省きますが・・・いろいろな奇跡がありました。
例えば、わたしは実は第2外国語はロシア語でしたが、それを披露する機会に恵まれたりしました。
あと、もう売れないなあと思ったので、DJのところにいって、WINK「寂しい熱帯魚」で踊ったりして、なんか喜ばれました(?)
あの痴態がどこかの動画に収められている・・・(ー_-)
そう・・・売れないなあと思ったので・・・
売り上げがゼロでした。
売り上げがゼロも悲しいことですが、それ以上に、「作品が望まれていない雰囲気」に、圧倒されてしまいました。
・・・ここは作品を売る場所ではなかったのか・・・?
・・・これまでで一番大田区民の来場が多かったそうですが、大田区に住んで23年ほど、大田区のライブハウス等でCDを売っていると、それに対して苦言を呈する方がいたことなどを思い出しました。もちろん買ってくれた仲間も多く感謝しなくてはと思う・・・ありがたい・・・ただひとつの苦言のほうが印象に残っているだけだ・・・買いましたが聴かないと思います、とメッセをくれたのも年上の男性だった、いつもそばにいるのは男性ばかり、自分の好きな洋楽のCDを貸してくれる方、邦楽のCDを貸してくれる方、自分の演奏している動画DVDをくださる方、「いま松岡さんの知り合いの〇〇さんと飲んでるから来てよ」とお店に呼び出す方、いろんな殿方に出会ったものだ・・・もうほとんど会うこともなくなりましたが・・・あまりノリもよくなくて申し訳ない・・・ダメだな・・・
・・・あ、同級生からの連絡は来なくなったな・・・。
・・・みんな、チームスお茶会、楽しかったかな?
わたしはここで音源や冊子を売っているのだ、売れなかったのだ、みんなとの会合をせずに「売れないを行為した」のだ・・・。
もちろん、売れるばかりが価値ではない。会場で、事前に依頼した「運転士が燃えている」PLAYしていただいて、とても嬉しかった。(余談ですがサイズ制限のために96くらいに圧縮したMP3だと、やっぱり音がいまいちなんだなとわかりました。)
お手伝いの方が、松岡さんの声だと気づいてくれて、ありがたかったし・・・ああ、神様ぁ~・・・かなり恥ずかしかった・・・。
売るための場で売れないのは仕方がないと思うのです。
問題は、本当にここは売る場だったのかなということ、なのです。
ズレてる自分が、またいろいろ間違えてしまったのではないだろうか・・・。
神様 僕は間違っていますか
このまま 走り続けたら
大きな ものに食われて
消えそう・・・
(「運転士が燃えている」)
いつもわたしは求められていることをわからず、違うことをしてしまうので、心配になっています。
そして書く。書く。書く。
この「書く」、自己治療なのだろうか・・・。
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以下は、チラシ交換などした出店者の皆さまです。
◆切り絵アーティスト・田中良平さん
事務所で委託された青条さんの詩文集をみて「あっ青条さんの本だ。懐かしい。10年くらい前、同人誌の会によく来てたよ。よろしくー。」という旨のことをおっしゃって、青条さん有名人なんだなと思いました。
長くやっていれば再会もあるのが人生・・・。
それにしても切り絵かあ、不器用な自分には奇跡のような手技でした。
●StalkingP(すとっぴ) さん
日本語の堪能な、異国ルーツの方でした。
英語・日本語対応サイトです。かわいい。
個性ある女の子の絵!
いただいたチラシを見ると、コミケ100はじめいろんなイベントに出られるようです。
イラストレーターさんも絵だけ描いていればよいというのではなく、いろいろ出てゆくのですね。
◆柿境 泰輝(かきざかい やすあき) さん
青を主体とした奥行きのある作品を販売していました。
ブースだけでみるとなんか流れてしまうのだけど、ウェブサイトなどで理念を読むと、そういう考えが込められていたのかと気づかされます。
壁などにも行える、スプレーアートか・・・。
とても若いころになんかやけを起こしてテレビとかポット・電気釜とか、青いペンキで塗りたくったのを思い出しました。
プリミティブな動機で色を付けたくなったのですが、仕上がりはなんじゃこりゃあでした・・・。
おとなりの出展関係者の家族がやっているということでチラシをいただきました。
いんすたばえするご飯のある本屋さん?
自然のなかでおいしい空気の深呼吸が出来そうですね。
何県か いっしゅんわからぬ 桐生市よ・・・
◆夜の図書館 小説家の書斎(バー) →引継ぎして? バーノスタ
いずれも大田区・六郷のバー、のようです。
こういう場に酒場が出てくるのが、おっ、おっ、大田区らしい・・・・。
近所だな・・・行ってみようかな?
◆キクノキノコ
菌類を観察してアクセサリーにしているのかな?
きのこは美味しい。
冷蔵庫にえのきが残っているのを思い出しました。
しみじみ観察しながら食べてみよう・・・。
◆危機裸裸棺工務店
Kikiさんに話しかけるチャンスを失ってしまった・・・。
棺に入るきっかけも失い・・・今回も入り損ねた、棺。
死がとてもそばにいるので、準備しなきゃと思ってしまいます。
このブースに占い師が居て、500円の占い、わたしのブースのスタッフもすすんで占いを受けに行っていました。
ふと、500円の占いに、500円の心理相談とかは勝てないような気がしてきました・・・いや、勝ち負けでなく、心理相談・心理療法には占いとは違う専門性があり、いずれもそれぞれに尊いものですが・・・「それ」が見せるもの、それが期待させるもの、それのイメージ、みたいな部分において、あるお客さんが心の中で競合をしたときに、占いは強いものがあるなあと感じました。
わたしは・・・あまり占いを信じていない気もしますが、受けてみたいかも。
以上。手元にチラシなどがあるのは、そのくらいかな・・・。
NO WAY MANIACS 次回は7月17日とのこと・・・松岡先生の繁忙期だな・・・どうするか。
でも近いのは良いですね。
先のことは先になってみないとわかりませんが、貯金をためておこうと思います。
◆
そう・・・貯金。
いろんな場面で、自分に出来ることは何かと思ったとき、お金を使うことが手っ取り早いのかなあ・・・
お金がない人もないなりに出来ることはたくさんあるけれど・・・。
どっちも大事ね。
今回、売り上げゼロだったから、きれいなまんまのおつり箱(中身入り)・・・文学フリマで使えば、恩返しになるのかな?
すこし前の文学フリマでもずいぶん大人買いしましたが、新しい世代の文学、楽しかった。
また素敵な文学に出会えると期待すること・・・その期待ことが、いまの世界に大事なことで、自分に出来ることなのかもしれません。
ご縁。
ご縁。
抜け出す努力、出会う努力、愛する努力、がんばろう。
でもおつりを食べるラー油とかに消費してしまったら、すみません。
◆
長々書いてしまいましたが最後にお知らせです。
◆松岡関連のウェブショップ
こちらです。
作品みてやってくだされ。
委託したい人も応相談ですが・・・売れづらいと思いますが・・・。
◆2年ぶりかな?ライブ出演します。
2022年5月5日(祝日)碑文谷APIA40
日本全国鉄道の旅、みたいなライブになります。オファーありがとうございます。
Youutbeにて無料配信あるので見てくださいね。マスクに隠している頬の傷が治ればいいのだけど・・・
またお知らせしますね。
いま思い出しましたが、APIA40の通販でも松岡の2枚のプロレコ音源を販売しています。
アピアさんもお世話になっていますので、ライブ出演で恩返しができればと思います。
◆
気づくと7000文字書いていた・・・・あほか。
さあ
新年度。
がんばってまいりましょう。
記事はこれで終わりです。以下は投げ銭です。