駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

8月やさしい葉月の日記

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こんにちは。8月に入っても事務所ぐらしの松岡です。

 

週に数回のリアル出勤以外は、徒歩圏内の移動にとどまっており

大田区から出ない日々です・・・

あ、中目黒図書館に行ったかな?自転車で・・・・蒲田から中目黒、なかなか遠かった。

二国ー山手通り、という感じで行きました。

そういえば最近、二国で覚醒剤の事故あったなあと思いつつ、夕暮れの坂をのぼったり降りたり。

二国の坂はきつい。

途中、馬込あたり、環七とクロスするあたりに、新幹線のガードがあります。

今まで、そこを通ると、ダイナミックな新幹線の橋脚と、走り抜ける白いボディをみて、いつか西の都市へ行きたいなと旅情を掻き立てられていました。

 

でも、移動もなかなかできない今、新幹線のすがたは、とても遠くに向かう、特別すぎる列車に、思えてきます。

 

移動、が、こんなにものすごいことだなんて、思わなかった。

電車は、とても、便利でスマートで素敵な乗り物なのに。

だからこそ、うかつに乗れない・・・

我慢しなきゃ。

 

というわけで電車への祈りと思慕をこめて・・・操車場めぐりでもしようかしら。

 

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この身に性欲など無ければいいのに

綺麗な女の子の裸を見ると自分に矢が向かってくる

自分の身体が反応する

そんな日がある

月のみちかけ

やまと言葉でも漢字熟語でも

身体が反応する

そんな日がある

 

 

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足もとがいま崩れているように見えるかもしれないけれど

 

とっくに崩れていたよ 自分にとっては

 

そして閉じこもって 忍術をまなんだ

 

けっして何かを信じないようにして 自分を育てた

 

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今年に入って 大きな変化がいくつもありました。

ここをお読みのみなさまもそうかもしれませんが

わたしも 新しくなったことが 増えました。

 

また まとめて書こうと思いますが

前々からいただいて放置していたギターを弾き始めた

というのが 大きな変化ですね。

 

まだまだ初心者ですが 

E Em Amばかり弾いて・・・

綺麗に弾けると、すごく気持ちがいいのですね。

 

これは、はまるかも・・・

 

左手の中指のさきっちょが 硬くなってきました。

 

へたくそギターと即興ポエム こちらにのせました・・・わたしより猫が主役です。

 

 

 

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率直に言って なにやら 綱渡りみたいな日々ですが・・・・

なんとか 明るい気持ちで 健康に生きています。

 

そうそう 今まで聞かなかった音楽を たくさん聴いています。

きかず嫌いはだめですね。

洋楽主体に なんでも受け入れようと思います。

 

松岡宮の音源もBandCampにありますのでぜひ聴いてみてくださいね。

 

miyamatsuoka.bandcamp.com

 

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ガラスにらくがき。

 

またあたらしい週がはじまります。よい一週間になりますように。


山手線の新駅「高輪ゲートウェイ」駅

 

  けれどもこの鉄道は かつては海岸線だった

  ここより東は 本当の海だった

        青条美羽「平成の山手線の新駅」

 

 

2年前 神楽音の松岡主催イベントで

青条さんが「平成の山手線の新駅」を読んでいたころは

まだ あの駅名は 明らかになっていなかった

 

 

youtu.be

その後の発表には驚いた

山手線の駅名に まさか横文字が入るとは思いもよらなかった・・・

その駅の名は「高輪ゲートウェイ

 

読み方は なかかなわげーとうぇい。

 

そして

駅名表示が明朝体になる 

とも 思っていなかった・・・

 

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・・・ほほう・・・。

 

奥にみえる木地、大きなガラス窓、その向こうに透けて見えるイルミネーション・・・

 

今までと違う駅を作ろうとしたのが 伝わってきます。

 

山手線の駅名にカタカナは、少しびっくりでしたが

もはや山手線は完全な環状ではなく、「山手線の駅」に特別な神性が無くなったのかもしれません。

 

もともと楕円じゃないか・・・

いやハート形じゃないか・・・

もともと赤羽が入る予定だったよね・・・

品川駅は品川区に無いってホント・・・?

山手線の環状伝説にヒビが入り始め・・・湘南新宿ライン上野東京ライン、地下鉄に私鉄、いろいろな路線が入り乱れて、乗り入れて、概念のうえでも、もうひとつの円を成しているわけではないのでしょう。

 

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湘南の入り口ゲートウェイ

窓からの眺めは最高ですね。

 

 

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ホームの床が木地、というのが新しいと感じました。

 

とてもきれいな おうちみたいね・・・

 

・・・こんなに和室みたいなとこじゃ、酔っ払いがゲロも吐けないぞ・・・

 

そうか、和室か。

きっと コロナがなければ 観光客を多く招き入れるための ゲートウェイを 目指していたことでしょう。

だけどこんなご時世

観光客もなく

ホームに滞留するお客さんはほとんどなく

中にはお店もなく

人が少なく

寂しい感じのする駅でした。

 

・・・あっ

・・・駅員もいないのか!

 

何かとても足りないと思ったら 駅員さんがみえないのだ。

 

どこかにいるのかな、 みんなで呼んでみよう・・・

 おーい、駅員さ~ん!

 

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「はい」

と出てきたのは

紫色の目をした、女性の駅員だった。

首をかしげて 上の方をじっとみている・・・。

 

「駅について質問して下さいね!色々なお話もできます♪」

 

という 傾聴ボランティアのような女性の駅員であった。

 

え、色々なお話・・・なんだろう・・・ 

・・・恥ずかしがり屋のわたしは 色々なお話をすることができず まごつく・・・

 

もっと違う駅員はいないのか・・・

おーい 駅員さん!

 

ハイッ!

 と出てきたのは・・・

 

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なんか こども駅員みたいね・・・

すっきり簡単な顔をしている・・・・

 

それもそのはず この駅員は

ロボット駅員の飼い主みたいな駅員さんなのです。

 

このときは もう 休憩中でしたが・・・これも駅員さんね。

 

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それにしても いまどきの 駅員は ロボットみたいな顔をしている

あるいは

漫画みたいな顔をしている・・・・

 

もっと 人間味あふれる駅員さんはいないものか・・・・

おーい 駅員さーん!

 

と 叫んだら

 

「はい お呼びですか?」

人間のような肉体を持った 素敵な駅員が出てきました。

 

 

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あっ このソフトな笑みの駅員・・・見覚えがある・・・

 

以前 新宿駅で 働いてましたね!

昨年8月に、この駅員のことを書きました。

 

ekiin.hatenablog.com

そのときの写真です。

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同じ駅員さんですが

制服変更にともなって 着ている服が 変化しています。

 

もともとの制服のもつ ゴールドキラキラ感がやや地味になったことが感じられます。

でも 彼も 装いも新たに新駅担当となって はりきっていることでしょう

優し気な瞳を ぱちくり 瞬きさせながら・・・・

画面の向こうに本当に住んでいるみたいに

ニイハオ

ニイハオ

笑っていない優しい瞳の笑顔で

ニイハオ

ニイハオ

 

・・・この時 あまり時間がなかったので ゆっくりお話ができなかったけど・・・

 

今度会うときは もっと

「色々なお話もしたいわ・・・。」

 

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・・・お客さま、わたくしは「色々なお話もできます♪」なんて言った覚えはございません・・・・

 

・・・そうですよね。

駅員は傾聴ボランティアではないですものね・・・・

 

また来ますね。

 

それにしてもほんとうに人がいない

もっと駅員さん

いませんか

 

おーい 駅員さーん!

 

「ハイ。」

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と現れたのは女性の駅員さん。

ここの女性の駅員さんはお若い方が多いですね。

白っぽい髪にウェーブをかけて、まるで漫画のような駅員さんが 慈愛のまなざしでこちらを見つめている・・・

・・・まつげすごいですね・・・

・・・どぎまぎ。

・・・やっぱり 話しかけられなかった・・・。

 

のどが渇いてきた。

 

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それにしても

女性の駅員さんの解像度が やけに高くないですか?

と 思った その時

 

オリンピックを説明する 男女駅員のすがたが見えたのだ。

  

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おっ いいねえ。

このシンプルさ、モノクロのシルエットに駅員の美が詰まっています。

男性の身体が若干太いくらいで、髪型のほかは性差の少ない、とてもシンプルなシルエット。

しかし、駅員なのに まるでスポーツ解説者のように 競技の見どころや観戦ポイントを紹介するのか・・・

 

・・・駅員なのに 行われなかった東京2020オリンピック・パラリンピックをみんなで楽しむために・・・・

 

本当ならいま行われているはずだったオリンピックを楽しむために・・・

 

・・・世界のどこかで東京オリンピックをやっているのだろうか?

・・・そんなはずはない・・・

なにしろ いま 競技の見どころや観戦ポイント ではなく

病気の出どころや感染ポイントを紹介しあっている ところだろう・・・

 

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不思議な気持ちがした。

なぜこういうたぐいの広告を取り下げないのだろう・・・

もう 無くなったイベントなのに どうしてこの駅員は2020東京オリンピックを盛り上げようとしているのだろう・・・

 

駅員のホンモノなんて ほぼ居ない駅で

駅員のまぼろしだけが 誰かのメッセージを伝えるために存在していた

駅員のすがたを借りた 誰かのメッセージが さまざまな解像度で現れた

薄い肉体の透明な駅員たちは 線の細い笑顔で ひたむきに仕事をしていた

 

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雨が降って来た。

今年の梅雨は長い。

駅前は工事中で なにもない。

わたしはそして 傘を持たない。

 

そうだ

「この近辺に美味しいカフェはありますか?」

って

訊こうとしたんだった

 

だけど もう 見渡す限り 工事中で 

駅併設のスタバ以外には カフェなどないことが わかった

 

都内の建設工事で鉄道事情がめまぐるしく変わり

風景を一新させればかつての風景が忘れ去られることに気づかされる

だからこの寂しい風景を刻み込んでおきたいと思う

品川と田町の間の新駅

すぐにいろいろなビルが建って人が往来してゆくだろうこの駅がこんなに寂しく佇んでいたことを

オリンピックの思惑外れ 

観光拠点の思惑外れ

長梅雨で冷える高輪ゲートウェイ

めでたき新駅をさまよっているめでたい新技術たち

数名の駅員の亡霊たちの薄い笑顔が泳ぐ駅

そういえば昔は海だったのですね

 

 

  けれどもこの鉄道は かつては海岸線だった

  ここより東は 本当の海だった

        青条美羽「平成の山手線の新駅」

 

 

カワサキ大好き

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ひさしぶりに川崎へ行きました。

 

23区の南端・大田区の人間は、

大きな買い物をするとき、川崎に行きがち・・・。

 

朝から大雨ー快晴ー大雨ー快晴・・・を繰り返す不安定な日だったので

自転車はやめて、バスで行ってみました。

 

上の写真は多摩川大橋です。

細い鉄骨が最近ちょっとかっこよく見えます。

 

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五反田―川崎を結ぶバスは、ラゾーナそばに停まります。

 

そういえば、川崎駅の北改札が新たにできてから、

あまりちゃんと見ていない気がしたので

そこを通ってみました。

 

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きれいでした。

飲食店も少しあったし、通路も光がさんさんと降り注いで、きれいでしたね。

 

北改札にはこんなポスターがありました。

 

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東京モノレールの制服のようです。

あなたは海の子、青の子、駅員たち。

帽子のブルーの帯、駅員が身体に海をたゆたえているようで、あざやかです。

運転士の左腕も、人差し指も、とてもまっすぐで、

筋肉の躍動を感じます。

 

いま、わたしも電車は必要な時以外に乗らないようにしているので、白手袋をみるのはひさしぶりで、やはり素敵だなと思いました。

 

わたしはやっぱり、こういうのが好きなのですよね・・・。

 

羽田空港から日本の各地へ送り届ける、飛行機じゃないけど飛行機の延長みたいな

グローバル感覚のある、厳しめの美しさがある・・・・

 

・・・でも、今のご時世、海外からのお客様や国内旅行は・・・控えたほうがいいのでは・・・・。

 

(以前このポスター都内で見た記憶がありますが、最近、都内では見ない気がします)

 

さて、

北改札の前を通って、モアーズ側に降り立つと、

京急の駅がすぐ近くです。

 

そうそう、京急がびゅんびゅん行きかう、この風景こそ、川崎だなと思います。

 

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カワサキと言えば駅前のビル「ルフロン」に水族館が出来たことで話題ですね。

 

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広告が面白かった・・・。

 

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・・・カワスイ応援してないだろ・・・(笑)

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「ひどい広告だな」(笑)

 

ひどい広告でした、って、言えばいいの?

 

なんか川崎全体が仲よさそうで、ほのぼのしましたよ。

 

わたしの目的地・モアーズは

ダイソーがあり

ブックオフがあり

ゲーセンがある・・・

ということで けっこうお客さんが多かったですね。

 

イヤホンとか キッチンの洗剤とか 買いました。

 

UFOキャッチャーは・・・がまん、がまん。

 

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さいかやデパートはなくなって

低くて大きなドトールになりました。

 

低いから、チッタもみえて、空が大きく気持ちがよいです。

不安定な天候の日は

なぜか とても 雲がキレイ・・・・。

 

わたしは川崎がとても好きで、思春期の頃は神奈川県に住んでいたこともあるので

ホント、可能なら川崎に住みたいくらいです。

 

にぎやかな都会だけど

空が大きくて

なんでも受け入れるふところの大きな川崎の街に

英気をやしなってもらって・・・

 

明日からも 感染しないよう がんばってはたらきます。

 

松岡宮の音源はアマゾンで買えます(サブスクにもあります)

よかったらきいて感想きかせてくださいね♪

LimitedExpress383

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  • アーティスト:松岡宮
  • 発売日: 2014/06/06
  • メディア: CD
 

 

感染者が減ったね!って言い合える、よい一週間になりますように。

 

東京23区の隅っこで静かな4連休

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世間では木から日まで4連休なんですね。

わたしは地味にお仕事・・・。

 

水曜午前(?)に降った大雨で

事務所のあちこち、水浸しになってしまいました。

 

窓からの雨漏りです。

 

フロッピーディスクとかびしょ濡れで・・・

 

フロッピーディスク??

 

ええ、なんか、捨てずにおいてあったのですが・・・

 

もう 捨てても いいですよね・・・・。

 

(MOも・・・ありますが・・・)

 

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そんなふうに、あちこちガタガタな事務所なので、窓を中心にリフォームすることにしました。

この窓はたぶん、壁にしてしまうので・・・

落書きしてみました。

バンクシーならねずみだなと思って・・・。

 

だんだん 増えて 

わけがわからない・・・。

 

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事務所のある大田区は それほど都心でもありませんが

都心に出勤していることもあり

ちょっと体調が悪いと 感染したかな?と 思ってしまいます。

もし空気感染するなら とっくに感染しているでしょうね・・・。

自炊が苦手すぎるのに自炊にこだわってしまい

食欲不振なときもありましたが・・

 

店屋物で元気になった・・・。

 

差し入れ、ありがとうございました。(自分ではこういうのを買う発想がなかったです・・・)

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日本がお祭りワイワイしたがっているときも

感染予防を第一に考えて

静かに 暮らしたいと思います。

 

 

 

 

ここをお読みのみなさんも元気でいられますように祈っています。

 

心がいっぱいこもった、松岡宮の音源、聴いてくださいね。

 

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 ではでは おやすみなさひ。

 

JR新宿駅の東西自由通路が開通!

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東京に住んでいる人なら 誰もが新宿駅に思い出を持っていることでしょう

 

いつも人がいっぱいの新宿駅

新宿三丁目に都庁前に東新宿新宿御苑・・・

いろんな駅が周りにあるね

JRの大きな新宿駅に 小田急とメトロがつながって

少し頭を下げながら京王線もつながって

遠慮がちに都営の2線もつながっている

そう、みな、JRの新宿駅にこうべを垂れて従うみたいに

少し遠慮がちに離れている駅たち

だから「新宿駅」といっても とても大きい圏域

新宿駅で乗り換え」と言っても 

階段もあれば地下通路もあって 人も多くて進めないこともあり

10分くらいかかることを覚悟しなくてはいけない・・・

 

こんなに大きな駅では どこに改札口があるか それが問題だ。

 

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上の写真はビフォア自由通路。

西口と東口は こんなふうに改札でビシッとその流れを留められていました

なので 西口から東口に行くには 外の道路を回ってゆく必要がありました。

 

新宿らしい猥雑な道を通り過ぎながら地下道をくぐるのが西から北を経て東へ向かう近道

あるいはミロード・モザイク通りから私鉄系の少しおしゃれな香りを感じながら南経由で東へゆくこともあった

 

いずれにしても時間がかかり 慣れない方には難しかったことでしょう

例えば京王百貨店からアルタまで あるいは小田急ハルクからルミネまで

わたしにも 難しかった

 

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この写真もビフォア自由通路です。

 

こんなふうに この場所には改札口があって 人波をがっちりガードしていた

 

あなたは電車に乗る人ですね?

あなたは電車に乗ってもよい人ですね?

腰の高さほどの自動改札機が人を瞬時に判断して扉を開放する

カオ カネ 価値・・・・

雑多でむじゃきな人波は この扉でせき止められ

選ばれた人しかその扉の向こうにはゆけない

 

そんな神聖なJR新宿駅は 大柄な娘さんのようだった

 

そんな 改札口だった場所が・・・

こんなふうになるなんて・・・

 

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この写真はアフター。見事に取り払われた改札たち!

こんなに跡形もなく自動改札機とは取り去られるものなのか・・・・

<あなたは電車に乗ってもよい人です>

ピッとジャッジされたあの苦い日々もすぐに忘れてしまうのか

 

何事もなかったように人々が行き交う

思ったよりもずっと人が多い

これは別に自由通路が珍しくて集まっているのじゃない

新宿のこの道は

これほど多くの人が待ちわびていた

そんな経路なのだ

 

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この場所を通るとき 幻の音がきこえてくる・・・

太ももに扉が当たる感触がする・・・

 

・・・あなたはダメです!

・・・あなたはOKです!

 

かつて機械にピっと奪われることで自らを差し出しそして通行していた

その神聖がまだ 少し残っている

 

だけどすぐに忘れてしまうのだ

帽子の奥で茶色い瞳を光らせていた駅員はどこかに去り

歴史は忘れられ

地面の跡を何かが埋めて

勲章のように多くの人々の足跡が遮られることもなく通り過ぎる道となるのだ

風は西から東へ

あるいは東から西へ

 

もう この東西向きの風は 止められません

 

その代わりに 何もなかった通路に・・・(↓ ビフォア)

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そっと自動改札機が載せられました。(↓ アフター)

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改札内が 小さくなったという感じですね

 

ひとびとをせき止めていた東西の流れを流れのままに止めることなく

新しく設置した改札の方向はけして流れに逆らわず

新宿駅という大柄な娘さんの、

身体の真ん中貫かれ、
ひとびとの流れの奔流激しく、
心の底で魚が跳ねる、喜んでいる、
いや、これはすごい変化、
その川の流れが完全に変わった、
娘さんの胴体をまっぷたつに貫き、
風が消化管を洗うようだ、
気持ちがいいね
気持ちがいいね
 
最近 悪い方向に やり玉に挙げられてしまう新宿の街だけど
川の流れは止まることなく会いたい人にきょう会えるひとがいる

東京に住んでいる人なら 誰もが新宿駅に思い出を持っていることでしょう

 
感染対策ばっちり武装して 
新宿で働く仲間たち
わたしもそうですよ
がんばって 働きましょう
 

新宿駅に祝福を、

こんぐらっちゅれーしょんず東西自由通路!
 

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脱 出 大 作 戦

小柄で非力な人間による何の役にも立たない脱出記である
 
その数日後
わたしはそのことを大学の警備員に伝え
ほら ここのライオンズマンション と 
連れて来たらしい

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東大理Ⅲに受かったばかりの男性に襲われた部屋は
ライオンズマンション本郷の中層階
ユニットバストイレつきのワンルーム
 
狭い玄関 狭い廊下 左手にユニットバス 
そして狭い部屋に敷きっぱなしの布団 
 
 
布団の周囲にはビールの空き缶と西田ひかるの水着姿が表紙の雑誌
 
西は・・・どっちだ・・・
 
右奥に電話機やら書類やらたくさん乗せられた机
「雑」という文字がふわふわ空中に浮かんでいるような
そう天井までも足の踏み場もなさげな空間で
いきなり襲ってきたのだった
酔っぱらってぐにゃぐにゃしている
それは
 

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僕の部屋で飲みなおさない?というのはそういうことだったのか・・・

知らなかった・・・・
 
落ち着かせなくては・・・
 
とにかく酒に酔って力づくで襲おうとしているこの男性を落ち着かせなくてはと思った
わたしは奥の机の上にある電話のほうに向かった
(西は・・・こっちか・・・)
 
<なくしものをしたから警備室に電話をしなきゃいけないんだ 警備員さんと友人なんだ>
と言って
受話器を持ったら落ち着いてくれるかもしれないと思ったが
 
その眼鏡が炎を燃やしてずっと待ち構えているのだった
 
ただ王手をかけられて待っているような状態になるだけだった
 
 

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・・・しまった ここは 地勢的に不利だ
 
電話のある机は窓際の隅にあるからそこに追い詰められたら逃げ場がないのだった
 
この猛獣を落ち着かせなくては・・・
 
・・・それは わたしには冷や汗の出来事だけど きっとよくあることのように思われた・・・
そこで電話を支配したにしても
警察に言うとか そんな類のことだとは思わなかった・・・
この 酔っぱらってどうなっちゃったんだろうという状態の相手を冷静にさせなければならないと思った
 
<好きな子に認められたくて勉強して理Ⅲにやっと受かったのに>
ふらふらしながら呟くそのぐにゃぐにゃを・・・
 

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しかし冷静になっていただくことは無理そうだ

 
脱出するしかないのだ
 
中層階なので窓からは無理だ
 
いまの形勢では自分が部屋の奥側におり相手がドア付近を支配しているので
なんとかこの形勢を逆転させたい
ドアへのアクセスを確保しなくてはならない
 
西ではなかったのだ
この空間で相手の東側に立つ必要があったのだ
 
足の踏み場もない部屋でどうにか形勢を変えることを考えた
布団の上でのかけひきをもって移動する必要があった
こちらに寄って来た瞬間に交わして体勢を逆転させればよいのか
それしかないか
しかし
布団の上で倒されたら終わりだ
 
すべての鞄を握りしめて考えていた
 
こんなとき空を飛べたらよかったな・・・
 
・・・酒臭い!
相手が無理やりだきついてきた
 
やめやめやめ
はい
やめやめやめ
 
無我夢中でふりきっても
腕力ではかなわず わたしの身体を絞るかのように三本の腕は巻き付いてくる
 
こんなとき脱皮ができたらよかったな
蛇はつよいよね
 

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やめ やめ やめ
 
やめ やめ やめ
 
・・・やがて 何分たったかわからないが
もみ合っているときに何かの拍子に自分のほうがドアに近くなった
やったぞ 今だ と 思って 
はだしでドアをあけて
身体にまとわりつく蛇とともにマンションの廊下に転がり出ることができた
 
やった 脱出できたぞ!
帰るぞ!
裸足で!
 
と思ったが
相手がやっとあきらめたようにわたしの靴をポンと投げてよこした
そしてまたわたしの首にぐるぐるまきついてきた
駅まで送るよと言いながらその蛇は春日通りを下って京成上野駅までずっと裸足のまま首に巻き付いていた
 
坂は下るもの 
道は東へ続くもの
 
京成の駅員が美しくみえた

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小柄で非力な人間による何の役にも立たない脱出記であった。
 
 

車掌の風は6センチ

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その各駅停車が緩やかに停車し

自由が丘で急行の待ち合わせをするとき

ビロードのような低い声が響いたのだった

 

「・・・雨のため 車掌が 各車両の窓をチェックしにまいります・・・・」

 

えっ

車掌が

各車両にやってくるの!!

 

車掌が各車両内を歩き回るなんて

そのサービスは

小田急線を思い出させたが

東急ではなかなか経験したことがないサービスだ

 

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長梅雨の東京 自由が丘駅

ドサドサと速足の車掌が連結部分から現れた

もみあげに白髪がのぞく 若くはない車掌 

東急マークのシャツを着た小柄で細い車掌 

大きな東急の制帽をかぶっていたが

制帽にはビニールがかぶせられており

しずくがキラキラ光っていた

そしてドサドサと足音 

駅からは

まもなく急行電車がまいります・・・のアナウンス

ドサドサ ドサドサ・・・

・・・小田急車掌がまるで猫のように足音をたてず歩くのとは異なって

非常事態を物語るみたいに東急車掌の靴音は

ドサドサ ドサドサ にんげんみたいですよ・・・

・・・こんな短い急行待ち合わせ時に各車両の窓をチェックするなど 教科書にない事態だろう

車掌は窓を微妙なサイズにあけなおしていた

親指くらいか

6センチほどか

わたしは 雨だから窓を閉めにきたのかと思ったけれど

そうではなかったようだ

帽子にかぶせたビニールをきらきら光らせた車掌は

雨なら雨なりに ちょうどよい大きさに窓をあけ

ちょうどよい換気をしようとしていたのだ

 

<すべての乗客を感染から守りたい それができるのは車掌しかいない>

 

6センチほどの風を吹かせようとしていたのだ

 

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自由が丘駅を急行電車が発車したあと

ピンポンピンポンと閉まる各駅停車のドア

ゆったり発車すれば車内にはほのかな風が吹く

車掌の風は6センチ

<誰一人感染させたくない>という車掌の思いが込められた雨風

やがて放送が入った

「車内換気のため 窓を開けさせていただきました 雨が吹き込むようなら 調節をお願いいたします」

ビロードのような低い声がここちよく風に運ばれてゆく

もう誰もわからない

東京の感染者が増大していることが明らかだけど

仕事たちは動き出しておりひとりひとりは小さく身を守ることしかできない

子供たちがいちばん我慢している

大人も高齢者も・・・車掌も!我慢をしている

そして わたしだってわからない

満員電車が感染の温床ならば わたしだって もう 感染している・・・

元気だけど・・・

マスクのまま じっと黙って 本など読んでいる

ウィルス 

やさしさ

おもいやり

 

みえないものをみようとしている

 

 

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東京は窓を開ける

危険と呼ばれてもうどこにも逃げ場も行き場のない東京で

誰もが不安を抱えながら

しかも梅雨はあけないので湿っぽい

もうねえ、ハグしてお祭りしてメメントモリして煮えたぎるのもひとつの生き方・・・

火事だ火事だと騒ぎまくる

東京にはそんな面もあるけれど

だけどわたしの目にみえる東京はそんなに盛(さか)っているわけじゃなかった

車掌が窓をあけて風を入れる風景であり

人々は全員マスクをして気を遣う風景

子供もマスクしてちょっぴり我慢をする東京

それでも学ぼうとしたり仕事を成し遂げようとしたり

あるいは経済をまわそうと誰かを応援しようとしたり・・・

雨に濡れながら悩みつつ控えめに暮らす姿なのだった

東京で小さくなって生きてゆくのだ。

 

ああ、いい風だ。

この風は車掌が吹かせた風なのだ、ね。

 

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たまにはスーツも着ないとね★

 

スーツの寄贈Kさん 猫のおもちゃの寄贈Aさん

ありがとうございました。