駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

表現者は醜い顔をしている

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表現者は醜い顔をしている

スポットライトを浴びたい表現者のだらしなく垂れた顔と身体

トンネルのある住宅地で悪臭を放つ表現者が 

見て みて わたしを見て と 叫ぶ

そのとき表現者は醜い顔と身体をしている

やがて三色すみれの花壇のある舗道に差し掛かる

子どもを連れた女性とすれ違う

花を指さす小さな指に寄りそう美しい母と

「おーい 待って」

そのうしろから前側に赤ん坊を抱えた背の高い男性が追いかけてくる

美しい父だ

桜通りに悪臭を流す風が吹く

美しい家族とすれ違うとき表現者はこの上なく醜い顔をしている

たるんだ肉は溶けはじめ表現者の身体はまたいちだんと崩れる

スポットライトを浴びたい表現者はそんな欲望をもたぬ人に外見の美ですらかなわないのだ・・・

表現者は悪臭を放ちながら歌い出す

綺麗でしょう わたし 見て みて 見て

嗅いで 触れて 踏みつけて 捨てて

そこの緑の網をかけて 月曜日の8時までに

どうかお願いです 高温で燃やしてやってください

だけどその前にわたしのオンラインライブを観て下さい

と 一斉送信、さようなら。

青空を旋回しながらギャアギャア鳴く黒い鳥の群れ

もう春はすぐそこに来ており裸の枝さきが膨らむ準備をしている

新曲の題名を発表します

「満開になりすぎないでね つぎの人生では」

 

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