駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

宮崎台のおがくず

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そこは田園都市線(通称デント)の各駅停車しか止まらない駅「宮崎台」

 

渋谷に注ぎ込む新しめの路線であるデントは東急電鉄を代表する路線で

この列車に乗ると通勤地獄を思い出すのだ

 

そう、制服の群舞、急病人の乱舞、美しい地獄のことを。

 

この日もさわやかな朝の風を受けながら宮崎台駅を歩いていたのだった

もうラッシュの時間を過ぎてまっすぐなプラットホームは広々としている

(苦の花は咲け 制服のなかで咲け 桃色に)

 

あたたかな日差しに冬風も穏やかで色とりどりのベンチが花壇のように並んでいた

そのたくさんのベンチは急病人の多さを感じさせた

 

きれいで安全なはずなのにこの路線を歩くと何か地面がぱかっと開いて

地獄に落ちてゆきそうな気がするのです

 

(苦の花は咲け 制服のなかで咲け 桃色に)

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なんて平和な冬の日

郊外の美しい街を擁する宮崎台の駅を歩いていたときに見てしまったのだ

おがくず

おがくず

またおがくず

歴々 面々 おがくずの 山を

かずかずの おがくずの 山を

それは人型の死体の跡のよう

かずかずのおがくずがくすんでいたのだ

そこに 風!

オガ!

と通過列車

この世界でもっともはげしい通勤列車はデント線

・・・誰かの感情が時空を超えてリバースする、多摩川に向けてリバースする、いや、ノロなのか、ノロノロなのか、朝のラッシュ時はノロノロ走る各駅停車、いずれにぜよ、子どもは見てはいけません、おがくずはなんでもありません、制服の群舞、急病人の乱舞、美しい地獄のことなどを、子どもは知る必要などありません。

 

綺麗な言葉で嘘をつきつづけてきた報いがこのリバースの嵐なのだ

嘘ばかりついてきた誰かの本当の言葉がそこにあったのだ

 

あふれんばかりの乗客の過ちのかずかずを駅員が優しく葬り去ってゆく

 

(クズども!

 

・・・おがくずで優しく葬り去ってゆく

 

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