駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

ハロウィンのテロリズムおよび自由ヶ丘

 

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日も暮れた国道沿いの駐車場 

近所のトラックの側面の文字

「オスキル アウナス・・・」

かっこいいな、ロシア語かな?

 

違った。

 

月が笑ってる、ディッセンバーのはじまり。

 

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正規雇用ってすごくないか

重層化された組織の外側でより多くのものを、星を見ている、すごくないか

何か所かで働いているならなおさら すごい情報通なのではないか

就労していない時間が長いのもすごくないか

すり減らされない時間があってその間に得ている何か、星をみている、

すごくないか

 

 

 

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特殊詐欺根絶アクションプログラム ウェブサイトのダウンロードページより)

 

ハロウィンは東京においても根付いたお祭りで

ふだん笑顔の仮面をかぶってスマートに仕事などしている人々が

素顔というマスクに仮装して自らの精神を解放するよい機会である・・・。

ジャコウネコじゃないよ

ジャッコーランタン

だけど そんな時期に 電車内でナイフを振り回すテロ事件が起きるなんて 思わなかった。

夏に小田急でもあったから なおさら 

愛する電車のなかで欲望を満たそうとする炎を思うと

自分の身もそこにありて焼かれるようだ

欲望のままに身を燃やしていたのはわたしだったのではあるまいか・・・

 

そして 翌日 京王線の公式ウェブサイトにはこんな文章があった。

 

 

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「この度の傷害事件において怪我をされた方々ならびに、 

同列車にご乗車いただき、被害にあわれた方々に、

心よりお見舞い申し上げます。」

 

 

 

・・・ああ あの、京王が、しおらしい、なんて。

 

 

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いつも明るい「けい太」くんに象徴される京王の明るさ、

こんな笑顔と「ショッキングピンクカラー」で知られる京王が、

しおらしく謝罪し、悲しい思いを、する、なんて。

 

 

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こんなふうに駅員さんも堂々たる笑顔の京王が、

しおらしい・・・だなんて、

よほどの非常事態なのだと思い知らされます。

 

「燃やせよレール。」

レールから外れてしまったら、安定した仕事や収入を得るのも厳しい、この社会。

だから子供のころから、中学受験などで、上の方に、上の方に・・・

ジャックは空へと登ってゆきました。

そのレールは今や、生まれた家とか、親による要因が大きくという・・・

 

それに恵まれないときに自分の目の前が閉じて思えるのかもしれない・・・

何かきついことを言われて 信じていた人や仲間に裏切られ 

哀しくて みじめで 自分の精神の置き所を失うとき・・・

 

誰かと共に揺らされる、孤独ではない箱の中で、自分のなかの炎を他者を触媒として燃やしたくなるのか

相手は無罪で無実で無辜の民、だからこそ、だからこそ・・・。

「燃やせよレール。」

 

(自分のなかの災厄は自分ひとりで燃やし尽くせません。)

 

でも サリン事件もあったし 時代というよりは、昔からそんな悲劇はあったかもしれません。

 

その列車に乗っていた運転士も車掌も、関係した駅員も、ショックだったのではないでしょうか。

心よりお見舞い申し上げます・・・。

 

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電車内で厳しい事件が起こるたびに駅員の表象は厳しいまなざしになる

 

 

コロナが20名程度の収まってきた東京で今年は渋谷もどうだったのかな、さらばハロウィーン

風景に仮装のような紅葉が車窓を覆いつくし

向かう風も冷たくなった秋に

高架線を走るいつもの急行電車

 

もう スマホを見つめてひとりずつになるばかりでは足りない

安全が、足りない。

 

同じ車両に誰がいて 何をしている・・・気になる・・・

自分の耳たぶや体がびろんと広がる

誰かとたすけあう前提で皮膚をびろんと広げるしかないのです

大きな体になりながらスマホを見つめるしかないのです

だけど世界とはそのように危険なものであるのが本当で

わたしたち日本人が知っている世界が安全すぎただけなのだ

東京ってほんとうにいい場所でしたね

がたん がたん がたん

多摩川の上流あたりはもう冬のしたくをしている

がたん がたん がたん

危険なことなど当たり前のこの世界で運転士や車掌とつながっていることが通勤の救いになるのです、わずかな、希望は、きちんとしているシステム。

 

びろん びろん 油断できない秋の終わりに隣は何をする人ぞ

スマホの画面を見つめながら 右肘はとなりを見つめている

 

運転士は淡々と進行を握り 車掌は淡々と扉を閉める

一級河川を渡れば目的地

京王に 当たり前の日常が 戻ってくる

 

 

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ここ数日はお絵かきをしました。上は、変なハロウィンお絵かきです。

 

これは、いつも遊びに来てくれる流れ水さんの素晴らしい絵です(↓)

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にゃー。

線画は素晴らしかったのに松岡の色塗りがダメにしてしまった・・・。

レタッチでごまかした。

 

そして松岡のしょうもない絵もどうぞ(↓)

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「おれの顔を微妙に描くな」なんて考えているのかな・・・山手線は。

 

 

そういえば寒い雨の10月末日。

 

「東京フリマ日記」に登場した路上詩人の青条さんも事務所に来てくれました。

 

女王様に逢いに来たのです。(↓)

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ガムシロ飲んでる女王さま。

みんなで飲めばいいのに、このメスだけが飲んでいました。

 

寒い日だったので、みんなおとなしかった。

意外と弱いらしく殺虫剤ですぐ死んじゃうらしい・・・もちろん、寒さにも弱いようで・・・毒針のように強い武器を持つものは弱点を併せ持つものかもしれない。

 

青条さんとアシナガバチという題名の連詩を書いた。

合計10枚。

最後の2枚です。

 

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アシナガバチもごま油で炒って食べるとおいしいたんぱく質なのではないかと思わないこともありませんが、こうしてガムシロを飲んでくれるくらいに親しくなったので来年も来てくれるといいなと思います。

 

 

なぜ青条さんが来てくれたかと言えば

青条さんの詩文集をBASEで委託販売するので打ち合わせと納品だったのです。

 

読ませていただき、半分くらいBASEに載せました。

 

383.thebase.in

青条さんの文も完成度高いですが、市販の本とか文庫本などもプロの手が入っており練れた良い文章ですよね。

相変わらず図書館のリサイクル本を拾ってはスキャンしておりますが、どの本も、一文ごとにいいなあと思ってしまう。最近の詩集では川上澄夫さんという栃木の画家・詩人の言葉が良かった・・・そんなふうによき文を読むと、このブログは書きなぐりでいい加減で反省させられ、わたしも丁寧に書かねばと思います。

 

 

わたしのBASEになんか委託したいという方もいらしゃるかもしれませんね。

 

松岡の音源を買った方やライブとか来てくれている方なら

ご委託のご相談にも乗ります、少しだけ売り上げからいただくことになりますが・・・そして、弱小なのでほとんど売れないと思いますが・・・。

でもなぜか委託させてもらった流れ水さんの漫画が完売したりしたなあ・・・。面白いなあ。

 

作品を介しての出会いって楽しいものですね。

 

また新たな仲間との出会いに期待しています。

 

 

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京成スカイライナーの制服ってこんなジャージズボンみたいなのでしょうか・・・。

 

 ◆

 

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また別の日に、自由が丘にも行った。

 

わりと近所ですけど、図書館以外、本当に行かないですね・・・。

 

というわけでこの日も図書館に返却しに行って、ついでにカーディガンでも買いたいな、と、おしゃれな服や雑貨を買う気マンマンで向かったのでした。

 

自由ヶ丘デパートに「遺品大歓迎」の文字が踊り、街が高齢化したことをうっすらにおわせている。

ごみごみした「自由ヶ丘デパート」はそのままで、ちょっと安心する。

基本的に、小さなものがごちゃごちゃと置いてある街です。

 

久しぶりだったので変貌も感じました。

 

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自由ヶ丘らしい可愛い雑貨屋さんの上に・・・

マグロが丘?

そして 呪文のような ラーメン・ラーメン?

 

おしゃれな女性の秘密のお部屋のようだった自由ヶ丘では、1階は変わらない顔をして2階にいまどきの欲をのっけるのです・・・ラーメン・ラーメン・マグロが丘!

 

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おしゃれな雑貨屋さんのうえに小学生の通う中学受験の塾・SAPIXがある。


そして それはいきなりそこにあるのではなく、つながっているのだ。

 

自由ヶ丘は中学受験の塾の聖地

机に座って学ぶ小学生

そしてそれはきれいなお洋服とつながっているのだ

 

上へ・・・上へ・・・ジャックは空へと向かいました。

 

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自由ヶ丘でカーディガンを買うのだ!!」

と決意し 何気なく入ったブティックで 厚手のローゲージカーディガンを見つめる

それからカウチン模様のカーディガンの袖にも触れてみる

さりげなく値札を揺らす・・・

 

・・・5桁だ。

 

すごすごと去る。

 

次のお店にも素敵なアーガイル模様のカーディガンがあった

いいな・・・と袖口を手に取る。

さりげなく値札を揺らす・・・

7800円か・・・

ほっとする。

4桁が安く思えてきた。

 

それで・・・けっきょく何も買わずに帰って来たのですが、おしゃれな街をぶらぶら歩いて おしゃれなお店のお洋服や雑貨を見つめることは楽しい経験でした。

 

やっぱり、日常を飛び出して、素敵なものに包まれる経験をすることも、いいものですね。

 

世の中は貧困に満ち溢れ 人心も厳しいだらけ・・・そんなふうに本当のことを知ることは大事ですが

灰色の事象に包まれたとしてもそれが希望を生み出すわけではない

 

・・・やはり、嘘みたいな仮装の街でも 心をわくわくさせてくれる意義はあるのだ・・・

人間には夢や希望が必要なのだなと感じました。

 

悔しいな、自由が丘に元気にさせられる、なんて。

 

 

帰りの駅は東急線

紺色の上着を着た駅員が、ホームで灯りを振り回している駅員と交代する。

よく体型の似た二人が、ワイヤレス発信機を腰に付け替えながらわずか数秒の交替儀式、そして新しい駅員が灯りを振り回す、電車到着しております・・・・

その変化に気づいた人はいない。

駅員はそのとき交換可能な部品となって・・・人間ではなくマイクを付けておく場所になったのだ。

駅員の制帽の下からちょこっと飛び出た後ろ髪をいたずらするのは北風、散髪を促している。

透明になる駅員たちが透明な鉄道を走らせ、駅員が振り回した灯りがレールを走ってゆく。

月が笑ってる。

月も鉄道が好きなのだ。

 

そうして今夜、夜の各駅停車は無事に帰路へ。

 

ディッセンバー、よい1か月になりますように。