東京に4度目の緊急事態宣言が出た月曜日も
相変わらず 新宿への出勤でした。
ところで この図・・・何のマークか わかりますか?
分る人は少ないと思いますが・・・
新宿西口 小田急線の改札付近にあります「おだむすび」のマークです。
小田急のおむすびやさんなので
お・だむ・すび ではなく
おだ・むすび だと思われます。
最初できたときは
「小田急線のおにぎりやさん、かあ・・・」
「ささやかなお店だな・・・」
「おむすび、ってそんなに何種類もあるのかな? そもそも売れるのかな?」
と思いましたが
あれから数年がたち
気のせいか 店舗も増えて 拡張している・・・気がする。
「おだむすび」には「だ」の字が目立ちます。
小田急線の「だ」だとすればそれは「小田原」の「だ」でしょう。
DA!(←ロシア語)
そして 広告文にも 上写真の左側の「こだわり」「だし茶漬け」のように「だ」の字がふんだんに使われている印象を受けました。
おだわら
おだわらって
洗脳しているの・・・だッ!
(DAの字をみれば小田原の「だ」ッ!)
・・・だあ だあ・・・(ロシア語)、小田急ったら!
・・・そしてさらに思ったことがあります。
おだむすびマークは 小田急のマークと 似ているかもしれない・・・。
小田急のマークが三角形みたいになって しばらくたちます。
いや 三角形ではない・・・メビウス、らしいいのだが。
こちらのマークです。
シンボルマークは小田急の頭文字「O(オー)」をモチーフにし、グループのシンボルカラーでの青色を基調とした。「小田急ブランドの根底にある『真摯』『進取』『機知』『融和』とともに、これからのグループの姿勢である『躍動感』『先進性』『お客さまとのつながり』を表した」と同社。
とのことです。
「お客様とのつながりが メビウスの輪なのか? 小田急線はいつのまにか世界の裏側に向かってしまうのか?」などと夢が膨らみます。このマークが出来たのは13年前なのですね。
この、小田急のメビウスマークは おだむすびのマークとも感じが似ているように思ったのでした。
はっ。
ということは・・・おだむすびのマークは メビウスの、おむすび?
おむすびころりん すっとんとん。(お椀のなかに目玉を感じる・・・)
食べているうちに裏側に行ってしまう、不思議なおむすび、なのだろうか?
そういえば食べて胃腸に入ったおむすびはそのまま出てくるわけではない・・・メビウスの不思議、どこかでその存在を何か別のところに渡されてしまうのだ・・・。
おだむすびの「メビウス感」はそんな物語を暗示してもくれます。
そういえば駅とは円環する表象に満ちている。
ロマンスカーマークも円環する。
バーミリオンの色を円環させて夢のロマンスカーは西へと進んでまた戻る・・・そんな動きを象徴しているかのようだ。
運転士の手袋は白。
メビウスの線路を出発進行すれば
空は、ハレ!
どこかで世界の裏側へたどり着く、ハレの日、非日常、そしてまた表側に戻ってくる
新宿駅で立ち止まるわたしの傍らを、たくさんの人が通り過ぎてゆく。
通勤する人、買い物する人。年齢層も、まちまちだ。
立ち止まるわたしと同じ世界をみているのは、改札内で動けないままの駅員と、少し遠くに立ってる、托鉢。
日時計がゆるりと廻れば 誰もがやがて 新宿を去り またあした。
(いま立っているこの世界が「1枚」だけだと、なぜ、思っていた?)
(足元の裏側に 知らない世界「2枚め」が あるのだからね)
(しかもいつのまにか1枚めに戻る、のだ)
まわり、うごき続ける、すべてのものが、新宿では。
ああ、時の流れが髪をなぜてゆく。
自分の体の周囲を回り続ける世界のすべてに震撼する。
柱のサイネージ広告にも円環する世界観が語られる。
たとえば、こんなふうに。
皮膚をなぜてゆく時と人の流れ・・・
無限大の円環が柱という柱に描かれ続けてその促しのあまりの速度についてゆけない・・・。
箱根の森にも、おだむすび的な三角形がみられる・・・。
「商品を買え」とうながす三角形が・・・。
広告の女性のヘアすら円環している・・・濃いめのレモンサワー。
ゆきて戻る循環の証拠のように・・・・。
西口には路上生活者がいる(ここにはいない)
こうしたコーンも排除の役目をはたしてしまうことを知ったのは大田区役所コーンに関する陳情のおかげだ
ひとを守るコーンが ひとばらいをする
ひとをわけることが ひとをわける
自分が好きでもなく目をそらしてしまう何かがそこに見えることこそが生きて呼吸している世界
自分が排除を思うとき 自分もいつかは排除されるのだ
自分の裏面のものはいま反対側にあって いつか必ずめぐりくるものだ
DA!
DA!
DA!
メビウスの舗道では そうなのだ
前置きが長くなりましたが 「東京フリマ日記」完成しました。
上記BASEで発売中でございます。
ご購入の方にはなんかお手紙つけてお送りしますね。
どうぞよろしくお願いします。
関係ないけど「おだきゅうキッズ」面白い!