駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

川崎市・岡本太郎美術館そして小田急

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 これは・・・なんでしょう?

何か、と、名指されるものではない、けれど、圧倒的な感覚が攻めてくる・・・

それが、岡本太郎の作るものの、感触。

 

というわけで そういえば行ったことのなかった川崎市の「岡本太郎美術館」に行きました。

 

場所は、生田緑地・・・とても広い緑地一帯です。

 

最寄りの駅は小田急線「向ケ丘遊園」です。

 

おお、小田急線・・・。わたしを駅員好きにした、最高の鉄道。

知ってますか、小田原まで行くんですよ!!←知ってた

江の島も行くんですって!!←知ってた

 

厚木に縁がなくなってから乗らなくなってしまいましたが、やっぱり大好きな小田急線。

 

たまに乗ると、東急線よりも大きいなあと感じる小田急線。

とても久しぶり。

 

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・・・そして向ヶ丘遊園駅の あまりの変わらなさに ほっとしたのです。

 

ああ、空が大きい。

 

こんな雰囲気の駅ですが、向ケ丘遊園駅は、急行が停まる駅です。

さすがに快速急行は停まらないですが、それでもいまだに急行は停まる駅のままだったので・・・この駅は、なぜそのように優遇されるのか!30年以上、ナゾとなっております。

 

わりと沿線住民だったので、向ケ丘遊園があったころ、行ったことがあります・・・

でも、あんまり覚えていないな・・・。

とにかく、自然が多くて豊かでした。

 

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とても晴れた4月の休日。

クルマがいっぱい。

生田緑地はほとんど初めてだったのですが、観光地のようにすごく整備されていて大きな公園だったことに驚きました。

誰も行かないような場所に行こうと思ったのに、親子連れを中心に、人が多かったです。

中は自然がいっぱいでした。ただ自然そのままというのではなく、子供たちが探検したり楽しんだりできる工夫が凝らされています。

 

たとえば・・・ブルートレインがあるなんて!

 

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新緑に映えるブルーの車体。

短い線路、リアルではいまどこにも旅立てないブルートレインですが、

いま、この車体の中で、喜んではしゃいでいるこどもたちの夢を乗せて、

今夜、夢の中で、銀河を駆けてゆく準備をしています。

星に向かって駆けだすための、準備をしているのです。

森の中で車両に出会うって、なんか素敵な遭遇ですよね、わたしには駅員も見えました!!

 

ここの森の木は高さもありました。

空がどこまでも続いてゆくのを感じられました。

ヴィーナスフォートのような偽物の作られた空ではないのですね。

 

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高い木って いいな。虹にふれたり雲を呼んできたりすることが できるのだ。

偽の空じゃない、本物の空が、とてもいとおしい。

 

というわけで森の気配に包まれながら やっと到着しました。

 

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徒歩20分くらいでしょうか、最後は階段もあるのでやや疲れました。

 

中では、岡本太郎の本物の作品を観ることができました。

大きな作品を向かい合い、あざやかな色彩に、背筋の伸びる思いでした。

踊るような作品に、身体が新しい動きを覚えてゆきます。

良い絵は姿勢を矯正してくれて、心拍をあげてくれるのですね・・・

ドキドキ、ドキドキ。

身体への影響が感じられます。

 

どこか禁じられた言葉を含んだように緊張感を含んだ絵の、その題名は、「森の掟」。

 

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そして、立体造形物も どれも独特のパワーがあって なんともいえないちからを届けてくれる感じでした。

圧力が身体に来るような感じ。

たとえば、自分の体はこうだという先入観がありますが、本当にそうなのか、医学書に書いてあるのと違う自己の身体のありようがあったりするのではないか・・・。

 

そう思うだけで、足が増えたり手が伸びたり・・・することもあるのではないか・・・。

 

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身体のなかを鉄道が貫通するとかそんな身体のありかたもあるのではないか・・・

 

美術の前には社会的な約束や身体のありようすら自由に可変なのではないか・・・

 

ただ岡本太郎といえば「芸術は爆発だ」ですが、鉄道を愛するわたしにとってはレールの上を走るのが芸術。爆発させちゃ、もったいない・・・。

そのままで完成されているのが鉄道なのです。

 

 

椅子もありました。

 

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どこか座りにくい、太郎椅子です・・・

 

・・・奥入瀬渓流ホテルにもあるらしく・・・

 

あっ

思い出した

 

新婚旅行でそのホテルに行きました。

 

時期も4月で・・・シーズンオフだったようですが・・・

4月の奥入瀬はよくパンフレットにみるような新緑色のせせらぎではなく、雪残る冬の大地で、酸ヶ湯温泉のすごい雪も堪能するなか、バスの中には夫婦1組。

4月の新婚旅行で青森ってのもうすら寒い夫婦ですが、観光客もなく、静かに楽しみました。

 

21年前の写真でもどうぞ。太郎椅子と私。右のブロンズも岡本太郎作ですね。

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 岡本太郎現代芸術賞の受賞作品の展示もありました。

 

どれも大掛かりでパワーを感じる作品でしたが、彫刻家の藤田朋一さんによる「机上の誉」が印象に残りました。

 

航空機用エンジン「誉」を模したもので、精密で華奢で、神仏への祈りのよう、それ自体が祈りのように美しいのと、説明文を読んで、なんともいえないメッセージ性を感じました。

 

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文章も良かったというか文章が良かったなあ・・・あと、おいてある机も大事というのがわかりました。

「机上の」がポイントなのですね。

ああ、こういう機械系、弱いかも。

 

というわけで電車だぞッ。

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美しいものは小田急だ。

帰りは向ヶ丘遊園駅から小田急線を見ながら登戸駅まで歩きました。

まるで昭和かと見まごうような変わらぬ雰囲気の商店街に低音高音響かせながら風と流れる小田急電車

夕映えの逆光が地上駅に美しく差し込むときここいらの人には神さまのような小田急電車

ときどきJRと書いてある緑の電車が流れてゆくけどやっぱり好きなのは小田急電車

カーブを登ってゆく小田急電車がとてもしなやかで美しく感じました。

 

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 電車がたんたんと走っている世界が わたしの愛する風景です。

 

登戸駅もあまり変わっていないのでほっとしました。

 

 駅舎は立派になったイメージがあったのですが、駅を出れば、相変わらずの雰囲気。

ビルが乱立しているとかそんなこともなく・・・こんな感じ。

 

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ああ、空が大きい。

 

最近、各地の駅が立派になっている印象があります。

登戸駅も、すっかり駅舎は立派になり、小田急の駅はドラえもんばっかりになりましたが、街も大都会になるかというと そんなことはないのですね・・・。

街が変わるというのは、ひとつの建物だけではなく、住まいや、文化など、複合的な変化なのでしょうね。

沿線では武蔵小杉が変貌しましたが、登戸はわたしの知っている登戸のままでした。

 

王子様のおうちもありました。下宿中の王子さま?

 

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携帯の王子様は、日本酒とおでんをたしなんでいそうな、そんな登戸です。

 

少し疲れたので一休みしようとカフェを探したのですが、

駅ビルのドトールだけが見えて、そこが混んでいたので

JRのほうにある「北欧パン」で一休みしました。

 

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駅ビルにしか、カフェは、ないのだろうか・・・?

コーヒー、美味しかったねえ。

 

以上、ひさしぶりの、美術館に行ったというより小田急に乗りにいった小さな旅は

春の日差しと新緑をたくさん浴びて、楽しかったです。

若いころに小田急沿線民だったので、そのころに戻る気持ちでした。

 

お天気もよくて、行楽したい気持ちです。

自分も油断しやすいので いまコロナ禍だということ 忘れそうになります。

気をつけながら これからも人の少なそうなところを選んで出かけてゆきたいと思います。

 

 

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追伸

小田急の けっして人を安心させないポスター類は健在で うれしい。

 

わたしの作品では「危ない相模大野」が小田急の作品です。

笑える作品なのでよかったらどうぞ。



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ここまでお読みいただいてありがとうございました。

 

コロナ禍で気持ちも滅入りそうになりますが、元気にがんばりましょう。