駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

郡山ーいわき、福島の旅。

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郡山から都内へのアクセスルートは、いろいろあるのですね。

郡山は福島県を代表する都市であるにもかかわらず、これまで行った記憶もなかった・・・

 

あの大震災から10年、福島の名は有名になった。

福島の名が有名になるたび、桃と赤べこ裏磐梯の福島は、被災地のフクシマになってしまい、遠くに行ってしまった気がした。

 

何かできることがあるのかな・・・

 

行くことかもしれない・・・

 

コロナ禍だけど・・・一人旅であれば・・・都内のJRのポスターも、「来てほしい」「来てほしい」と都民に誘いをかけていることだし、行くか。

 

お仕事で那須に行く用事があったのですが、

そこから先のおまけの福島行きは、そんな軽い気持ちで始まりました。

 

始まりは、とちぎ。

この絵では、205系が、いいですね★

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ゆうべ、ヨークマートで買った卵焼きを鞄に隠し、那須塩原で迎えた朝、おはよう駅員さん。

 18きっぷを買ってしまったので 各駅停車しか乗れません。

18きっぷを那須塩原の駅員に渡すと、

その駅員は右手の指で左手の袖をまくり上げ、

みずからの時計を見ながら「2日目ですね」といい、

丸いハンコをギュウっと押してくれました。

 

さあ はじまるぞ。

 

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「ここが地球の中心です」・・・

・・・黒磯、お前ときたら、そうだったのか。

 

・・・新幹線停車駅にも関わらず商業ビルも立ち並ばず、やけに静かな街並みの那須塩原を出て、東北線で、郡山まで向かいます。

 

「ご乗車アリガトウゴツァイマシタ」と話す車掌の言葉に、栃木を感じました。

新白河で乗り換えです。

「えっ ここも新幹線の停車駅なのですか?」

と感じる静かな雰囲気・・・

旅情を感じます。

 

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乗り換えたシートの座席が熱かった。

向かいの席にはわたしと同世代くらいの・・・おじさん!

朝から缶ビールを片手にスポーツ新聞を読んでいる、よいよい。

これは蒲田と同じ風景

 

でも

白河あたりでお城がみえました・・・これは蒲田にないものです。

また、運転席のあたりに貼られたステッカー

津波警報が発表された場合のお願い」

これも 首都圏にはないステッカーで

震災のことを 思い出させました。

 

それにしてもこの列車はガタンガタンと いい音を立てる

トンネル前の警笛の激しさは動物たちへの思いやりか

 

熱い尻に響くこの振動も 気持ちが良い・・・

・・・地方鉄道各駅停車尻温熱振動療法!

 

地方都市の各駅停車の心地よさをたっぷりと実感しながら時間通りにホットな列車は進み・・・

だんだん、オシャレな若者の乗客が増えてきつつあるなあと思ったら郡山。

郡山には9時前に着いてしまいました。

 

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さすがに大きな駅でした。

アルクマのキーホルダーをリュックにつけた男子高校生のグループとすれ違いました。

長野からの修学旅行でしょうか?

(ただのアルクマファンかも)

 

ゆるキャラ・ガクトくんのお出迎えで階段を降り、

外に出ててみれば、郡山駅舎は横に長い、ブルーの目立つ駅でした。

 

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しかし、コロナ禍のためか、美術館も何もかも、クローズしているようなので

目的のない散歩でもしようかと思い、駅から開成山公園に向かって、まっすぐに延びる道を歩いてゆきました。

 

まっすぐで大きなその通りはよく整備され、綺麗なベンチや彫刻のようなものもありました。

バスが頻繁に追い越してゆきます。

 

途中、おしゃれっぽい店やエッジのきいた音楽を奏でそうなお店、かっこいいカフェ、美味しそうなパン屋さんなどがみえました。

古いばかりではなく、新しい感性の人たちや若者もいることがうかがえました。

 

かといってものすごく観光に寄っているわけでもなさそうで、

派手な印象はありませんでした。

住んだら便利で良い街だろうなあ・・・・住みやすそうに思いました。

 

しかし、それにしても人がいない。

観光客は・・・自分以外に見当たりません。

 

というよりやはりそもそも

「人がいない」。

 

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このまっすぐな通りが、来週、オリンピックの聖火リレーに使われるようです。

 

歩いていたときは誰もいなかったので、聖火リレーに使われることが想像しにくかったですが・・・聖火リレーはもりあがるのかな・・・。

 

・・・都内にいると、いろいろオリンピックに対してネガティブな言葉をきくことが多いですし、わたしもやらなくていいのではと思うほうですが、しかし郡山の人は、楽しみにしているかもしれないなあ・・・。

 

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かなり歩いて、開成山公園に到着です。

とても整った公園。

しかしもちろん桜は咲いておらず、空に枝・枝・枝。

「バラ園」も、この季節は「棘園」でした。

 

 

かなり立派なスタジアムがありました。

 

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ヨーク、って、何だろう?

郡山に大学を作り発展に寄与したヨーク博士というのがいるのかな・・・

クラーク博士みたいなものかしら・・・

 

と思ったら、

ヨークマート」のヨークのようでした。

 

 

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シンプルなこの公園には、大きな池があり、周辺には、犬の散歩をするご夫婦や、ジョギングの人、多くの方が来られていました。

 

観光の人は・・・わたしくらい

かも。

かも。

f:id:miya_ma:20210321132808j:plainカモ。

 

鳥の声がずっとギイピイ鳴いており、カモの集団が元気いっぱいに泳いでいました。

ギイピイ、ギイピイ。

犬の散歩をしている人が出会い、語らっています。

「そちらのワンちゃんはメスですか?大きいですね?」

などと言葉をかけあい、犬同士もクンクン仲良くしている風景がみえました。

 

桜の枝に包まれた、おだやかな空模様。

人々の何気ない日常に、癒されますね・・・。

 

ベンチで何をするでもなく憩ったあとは、さすがにこの距離を歩く気が起きず、バスで郡山駅まで戻りました。

 

駅に到着したのは、ちょうど11時。

 

ツイッターで勧められた「向山製作所」のカフェのオープン時間です。

このカフェは駅舎にある「おみやげ館」の通路に面した、目立つカフェで、

 

おお、なんとッ!

電源があるッ!

 

ので、

パソコン作業および充電を行うことにしました。

 

生キャラメルで知られるお店のようで、1個おまけについてきたものを頂きますと、ほどよい甘さで確かに味はキャラメルなのですがサラっとした舌触りで歯にくっつかず、何やら、新しい美味感でした。

 

カフェでは、パンケーキやパスタもあったのですが、チーズケーキセットにしました。

 

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この向山製作所のチーズケーキ、フンワ・フンワでした。

シフォンのような不思議な歯ごたえ。

しかし味は、濃厚なチーズケーキ。

 

レアチーズケーキですと、カブっと一気に食べてしまうのですが、

このケーキはあまりにフワフワなので、一度に食べることに向かず、時間をかけていただきました。

 

長居向きのケーキ?

 

長居して、すみませんでした。

 

お土産にままどおる」を買えと友人に言われていたので、それもばっちり買いまして・・・

 

さて、いよいよ、この旅の主役?

磐越東線です。

 

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ああ、イイですね。

グリーンのアクセントが、これから山道を走る期待感を高ぶらせてくれます。

車内は意外に混んでおり、クロスシートに2人ずつ、という感じで、郡山を発車しました。

 

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車窓には田んぼがひろがり、民家に国道、いろんなお店などがみえました。

針葉樹林の誇り高い姿と、広葉樹の冬の我慢。

こんなに自然の多いところに鉄道があることが不思議で、先人の苦労を思いました。

 

だんだん山深くなってきました。

高低差のある風景や、川が見えると、テンションがあがりますね。

ああ山だなあと思って、川が見えてくると、そのぶんトンネルも増えてくるのだと気づきます。

 

自然は自然のままにあるだけなのに、ときに厳しく、ときに人間の営みを阻害してしまう。

震災のときに「天を恨まず」といった中学生のことを思い出す。

高低差は必然的に人間生活に困難さを与え・・・そこに克服の美を添えてくれます。

 

 

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ゴトンゴトン・・・規則正しくダイレクトに振動を受ける尻。

鉄道が自然と一体化するとき乗客の尻も少し地面にくっついている・・・

 

地面・・・

そうだ、震災があったのだ。美しい風景に夢中で、忘れそうになっていた。

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わたしの好きな詩人・草野心平記念文学館も、磐越東線の沿線にあり、「小川郷」駅が最寄りのようです。

 

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クルマが無いとなかなか行けないような場所ですが・・・こんな風景のなかにあるのですね。

宇宙や動植物に深い愛情を感じる心平の詩は

こんな風景から生まれたのでしょうか。

 

そして磐越東線は 無事に終点・いわきに到着しました。

 

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ここから 常磐線で都内に戻ります・・・どう考えても遠回りですよね。

水郡線を使って郡山から水戸まで行くのが、近道かもしれません。

 

台風19号の影響で水郡線は不通(バス代行)区間があるからという理由もありますが

18きっぷを持っているときは

遠回りが正解なのです。

 

「最短距離で早く・・・」

ではなく

「遠回りでゆっくりと 途中の風景を味わう・・・」

今日は それが正解なのです。

 

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常磐線から海が見えました。

山もいいけど海もいいですね。

やけにきれいな道路の模様に ソーラーパネル・・・海岸沿いの風景がきれいであるほど、10年前の震災のときは 大変だったのだろうなと感じさせます。

 

常磐線茨城県に入り、水戸に到着。

 

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ここで乗り換えです。この頃、さすがに疲れがピークでした。

 

水戸駅で、感じたことがあります。

 

1)福島県より人が多いな・・・トイレが混んでいました。

2)観光地っぽいな・・・上の写真とか見ても・・・いろいろ派手です!

 

そして

そんなふうにアピール上手で華のある水戸駅では、水郡線が来週から開通することを華やかに祝っておりました。

 

台風19号で「第6久慈川橋梁」が流されてしまったようですが、

架け替えが終わったとのこと。

 

この、手の込んだ立派な模型に、鉄道関係者の悲しみと復旧への喜びが伝わってくるようです。

 

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・・・袋田の滝は ビニール製なのか!? って ちょっと思いましたが・・・(笑)

 

この後、常磐線で都内に向かう途中、

やや強くて長い地震があったようです。

 

ひたち野うしく」駅に停車して、ドアが開いているときだったので、

ユッサユッサ、ガッタガッタ、地震かなあと、少しだけ思ったのですが、

いや、長くて激しい通過列車かなあと思ったりもしました。

地震がありました、少々お待ちください」

という車掌のアナウンスがありましたが、4分遅れで常磐線上野行きは発車しました。

(さきほど乗って来た磐越東線はかなり遅れが生じたようです。)

 

 

ツイッターでは 宮城県津波警報が出ているそうで みなさんの心配の書き込みが みられました。

 

常磐線は 何事もなかったようにトコトコ都内へ・・・・

千葉に入り、都内に入ると、なぜか疲れが取れて、元気が復活してきました。

乗客はどんどん増えてゆきました。

 

そうして無事に蒲田に帰ってきました。

 

 

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震災の「当事者」が東北の方だとすると、都民が東北の震災に対して出来る「支援」って、何だろう。

 

あの3.11のとき、東北が被災したと知り、「陸前高田は壊滅状態」などと書かれたテレビの画面をみて、とても心配になりました。

揺れを共有した都民ばかりでなく、実際には被災していない大阪の友人や、海外に住む友人たちの、関東・東北への地震津波への心配、原子力発電所放射能汚染に対する心配も、かなり大きいものでした。

 

なので、昨日のやや大きめの地震も、都民の方々にとって、東北は大丈夫かと、心配になったようで、そんな書き込みが多くみられました。

 

離れている愛しい地の災害は、実際にその場に居て体験している心配とは違う心配を引き起こすようです。

 

だけど実際に東北に行ってみて、「支援」「心配」という気持ちは、別のものに変わりました。

 

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東北は、ゆたかなのです。

食べ物がおいしくて 自然があふれ 土地が広くて季節を感じる・・・

桃はぷりぷり。

フルーツはフレッシュ。

生キャラメルに ままどおる

圧倒する風景の車窓風景。

土地なら、いくらでも。

電車のシートはあったかい。

 

・・・都民こそが ある面では乏しいのかもしれない・・・。

 

東北は ゆたかなのです。

 

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東北はいま めでたいのです。

 

第6久慈川橋梁があやざかに架け替え終わり

台風19号を克服した証として

水郡線が再開します。

東北はいま めでたいのです。

 

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きっと 

東北は来てほしいのです

 

コロナ禍のおり 緊急事態宣言も解除され、第4波の予感も感じさせる今日このごろ、

なかなか堂々と言いにくいことではありますが

 

もしかしたら東北は来てほしいのです

 

感染予防をしながら 温泉に 観光に 来てほしいのです

 

「悼む言葉」とか

「東北の皆さんどうか気を付けて」とか

そんな言葉が欲しいわけではなく

 

美味しい食べ物や風景や優れたものを味わうために 旅に 来てほしいのです・・・・

きっと

 

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・・・カッコイイ制服に 手ぬぐいを下げる駅員の恥ずかしそうな顔。手ぬぐいも桶も、制服に似合わないのに・・・来てけろ💛ですって。

 

はい、行きます!

駅員が言うなら 仕方がない・・・・(笑)

 

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素敵な旅を ありがとうございました。