駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

電車たのしい栃木出張

f:id:miya_ma:20210221230300j:plain

 

ああ電車 ああ電車

京浜東北線が田端に向かう振動の尻のよろこび

それは快速だった

並走する列車と競争していた

もう春が近い風が吹いていた2月の平日の昼間

銀色の列車の先頭フェイスがギラリと光る

いそげ いそげ 

北の町へと急ぐのさ!

何もかも急ぎ足で春を迎えにゆくのだ

日差しは自分も全速力で走りたくて何度も時計を戻しては

走ってる

走ってる

 

やり直しのきかない人生を生きているすべての無名の兵士のために

 

ごとん ごとん・・・

 

f:id:miya_ma:20210221230732j:plain

 

緊急事態宣言だけど都内の新規感染者数が500以下となり・・・

京浜東北線も乗客は少なくなかった

座席がすべて埋まって 少し立っているくらいでした

 

田端あたりで 窓の外をみれば 

新幹線の太い橋脚に囲まれた四角い青空

電車に乗れば何もかも四角くなって

おや わたしの身体も 四角い感じに 体液ゆらして

風景に包まれてゆく

風景がどこまでも追いかけてくる

 

上中里は真っ昼間でも混んでおり

読みかけの岩波文庫「身体論集成」の内容とシンクロする・・・・

 

ー身(み)は 身体でも精神でもないと いうー

 

身が膨らむのだ 10両編成のかたちに

膨らむのは車掌の身、なのだ、食パンみたいに膨らむ車掌の身、ああ。

 あくまで四角い車掌の身体、10両編成になり、風景になり、また風景に包まれます。

 

(わたしのふくらみはせいぜい1.5人前・・・だけどだんだんと車体の大きさに、あるいは運転士に届くくらいに、膨らんで、ゆく・・・)

 

電車に乗っていないときは、ふわふわ、広がる無駄な体が、

電車に乗ったら、きゅっと、四角くなり、

それを見ているわたしが

ヨシって指さして、

 

え、あんた、誰や・・・。

 

 

f:id:miya_ma:20210221230943j:plain

 

 北関東の駅の配置がまだわかってないが、栃木と群馬はライバルだろうなと感じた。

 

赤羽で湘南新宿ラインに乗り換えました。

 

わたしはそれを「湘南新宿ラ(ときに「ラ」)」と呼びます

 赤羽はA、音楽ではAは「ラ」なんです

 

ラは宇都宮線宇都宮ゆき、ららら。

 

f:id:miya_ma:20210221231104j:plain

 

栃木県内に入れば 女性の駅員さんや乗務員さんが多かった。

ジャケットのボタンは2つ、短い髪を束ねた先っぽがツンツンと筆のようだった女性車掌、ビシっときまっていました。

 

女性車掌の黒いその髪の束で描くお習字はきっと硬い文字でしょう、ららら。

  

f:id:miya_ma:20210221231413j:plain

 

はじめて烏山線というものを知った。

2両編成かしら、可愛い感じ。

 

栃木うつのみや、不思議な場所でした。

お仕事?で

出張でした。

 

f:id:miya_ma:20210221231559j:plain

栃木県の名物のガチャ。

 派手さはないけど派手さはない・・・

 (感想がむずかしい)。

 

とくに・・・藤棚のフィギュア

って・・・・。

 

(・・・やってくればよかったかな)

 

f:id:miya_ma:20210221231725j:plain

 

天然パーマの運転士イメージ、いろは、雷さまなんですね。

 

そういえば日光も栃木だったな、ずいぶん行ってませんね。

車窓の山々観ていたら、そういえば2月だったなと、日光も懐かしくなってきました。

 

あー温泉、いいな・・・・。

 

コロナが収まったら行きたい場所が増えました。

 

f:id:miya_ma:20210221231904j:plain

 

遅くなった帰り道、宇都宮って遠かったんだなと気づく。

 

緊急事態宣言のなか、混雑はそれほどでないことに助かっているけれど

自分が「こんな遅い時間の電車に乗ってる」と思うとき

それを動かす車掌や運転士がいるのだ

と 気づいて 

自分の足元をみてみると

 

5人分くらいの手袋の手が わたしの身体を つまさきやかかとをもって 支えていた

 

ああ、電車に乗っている、とは、こういうことだ。

鉄道員に支えられ運ばれているのだ。

閉所恐怖があるのにどうして電車に惹かれるのだろうと思ったけれど

 

・・・だから、だ。

・・・怖いから、だ。

・・・怖がりだから それが快楽に一瞬にして転化する瞬間があるのだ・・・。

 

ごとんごとん、きゅー・・・。

 

加速と減速は運転士の発するメッセージだ。

もうメッセージは言葉によらなくてもいい。

ほら感じる、身体を澄ませれば感じることができる、運転士の、尿意、が。

 

そんなふうに抱擁されながら やっとのことで自宅へ戻ったのは日付を過ぎておりました。

空腹だったので やけにモリモリ食べてすぐに寝ました。

 

f:id:miya_ma:20210221232613j:plain

 

久々の鉄道、てつどう、ああ楽しかったなあ。

まだまだ からだが揺れてる、わたしの身が遅れて地上になじんでゆく。

おやすみなさい。