駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

ワタリウム美術館 生きている東京展

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こんにちは。生きています。元気です。

東京は相変わらず緊急事態宣言中で、20時以降の外出を控えるようにとアナウンスがありました。

 

患者数は4桁、あまり減らないし、ワクチンが出来てきたとはいってもまだ収束のめどは立たず、オリンピックが行われるのかどうか、もう国民感情としてそれは無理なのではないかとの声が強まるなか・・・

オリンピックのキャラクターが描かれた、黄色い銀座線。

 その色の華やかさが不似合いなほど、静かな渋谷駅。

メトロの駅なのに、高いところにあります。

 

なんだか、出かけたくなってしまいました。

 東京メトロ・銀座線、始発の渋谷駅のようす・・・日曜の昼間。やはり人は少なめですね。

 

出かけたいなと思ったら 気を付けつつ、出かけても良い街、良い国、ってのは、案外、悪くないのかもしれません。

街を歩くのはとても気持ちが晴れます。

 

 

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(・・・青学は真っ黒で四角いのか)

 

・・・何か アートに触れたいと思ってしまいました・・・。

そして、鉄道に乗りたいとも思いました。

いま、鉄道に逆風が吹いているようにも思いますが、このまま鉄道がなくなったら・・・それは、とても、寂しいことですね。

 

さよならを含んだ追い風に背中を押され、ゴトンゴトン・・・

 

鉄道によって体が運ばれるとき 細胞は目覚めて みずみずしく ゆらぐ。

 

細胞のなかにも鉄道があるのでしょう、入れ子構造の夢を見ているのでしょう。

 

ほら並木道に春の芽ですよ、

 

なんとか 生き延びられますように。

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ワタリウム美術館の「生きている東京展」ふらっと 見に行きました。

なぜワタリウムかといえば 調べたなかでは19時までやっており いちばん遅くまでやっていたからです。

 

大都会・表参道の近くのワタリウム美術館

ビルの谷間に建つ、三角形のワタリウム美術館

 

きらめく青山通り、あこがれのエイベックスもビル売却を決め、個性豊かに立ち並んだブランドのビルのまばゆさが、どこか、寂しく思えてくるような青山通り・・・。

 

「生きている東京展」は、ワタリウム美術館が30周年ということで、アーティストたちが見た30年間から東京を再考するというテーマのようです。

上の写真も、作品のひとつです。

 

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パンデミックのなか、東京には暗い影がさし、人も減り、あまりよい兆しはありません。わたしがこれを観にいった時、わたしのほかにこの展覧会を見ているのは1組だけでした・・・3フロアあるので、ひとりじめに近かったです。

 

そんなふうに、明るい材料がない中だから、かえって明るい生命力に満ちた展覧会だなと思いました。

 

会田誠さんの、こちらの言葉が、そんな空気をよく表しています。

(実際は、もっと長い文章です。とてもよい文章です。)

 

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「健全でしなやかな力強さ」

という言葉は、あまりわたしが東京を描く詩の語彙にはなかったのですが、とても良い言葉だなと思いました。

 

明るい気持ちを呼び起こしてくれる展示が多かったです。

印象に残ったのは、こちら・・・。

 

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タイの作家さんの作品。生命力がすごいな・・・。

この作品を置いている東京は、どこか、さびしい街なんです。

30年前は、もっと元気だったことでしょう。

でも、今、表参道は、生き延びることが難しい街のよう、なんです。

 

たとえば、こんなふうに、おしまいを暗示させる建物・・・。

 

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いつもどおりにまばゆい建物さえ

何か、どこか、むなしく実体のない輝きのようにみえてしまう・・・

 

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ああ その昔は 神奈川の郊外に住み こうして青山、表参道、原宿あたりに憧れたものだった・・・。

いつか大人の女性になったらそんな街に通う人になりたいと・・・はかない、実体のない夢だ。

いま令和、わたしはアクセサリーをつけず、雑な服装のまま髪を振り乱して歩く・・・・

振り向いて見上げた空の三日月のほうが、ずっと、ちゃんと、生きている、という気がした・・・

 

自分は大丈夫かな?

美術館はほとんど貸し切り状態だったので感染はしてないと思うが・・・

自分の気持ちは、元気になった、かな。

うん。

カフェでひとやすみしよう。

 

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カフェ・パスクッチ北青山店、でした。

きれいでかっこいい店構え、自動ドアをあければ、日本人の店員さん、非接触の検温、二階にあがってオーダー、ソファーとテーブル4つくらい、携帯でしゃべっている英語圏の方と、奥に女性2名マスクなしのおしゃべり、ちょっと気になって、いちばん遠い、階段をあがってすぐのテーブルに陣取ったのだ。

コーヒーと、ピザパンみたいなものを、いただきました。

感染を気にしていたので、味は・・・わからない・・・

 

この日わかったことがあった。

 

アートは必要だということだ。

 

それはけっして不要不急ではない。

人間が生活してゆくのは、骨組みだけではなく、無駄だったり、なんだか意図のよくわからない行動や、自分のなかから噴き出すものをそのまま表現したり、受け止めたりするものが必要・・・。

・・・うまく書けませんね。

言葉にできにくい、体に直接「来る」ような、何か、があって、その何かをあらわすために、わたしも含めたアーティスト・表現者はなんとか奮闘しているのですが、そのような、わかりづらく、わりきれない営みこそが、生活する、生きているこの体をうまく受け止めて調整しなおし、また安定した暮らしへと、戻してくれるようです。

 

「生きている東京」

高齢化して、弱っているけれど、やっぱり生きていて、1月だけど木の芽が膨らむ準備をしている・・・。

 

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かるたをかたる詐欺に注意!

 

緊急事態措置実施中、という赤と黄色のポスターが目立ちます。

そのポスターは、静かな都内にドヤンと咲く、違和感を感じさせるほど派手な花という感じがしました。

 

そして、その色合いは・・・

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・・・銀座線の色合いに 似ています。

 

都会のビルの雑踏のなか、濃い色あいでぬられた重たい言葉たち。

「生きている東京」

ここにも。

 

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生きている東京、それは駅員!

「健全でしなやかな力強さ」という言葉は、東京メトロのためにあったのだ。

人が減ってしまった駅だからこそ端正な制服の人の濃紺の輝き

なぜか最近 駅員たちの活躍が目にまぶしいです。

渋谷は銀座線のはじっこだから

・・・お客様、終点です、お客様。

浅草からの攻撃を受け止めて爆破しないようにそっと起こす

東京の危なさをよく知っている駅員、

その制服はとても正しくて革靴のかかとすら輝いている

乗客が一人もいなくなっても駅員の制服はピンピンと音を立てながら輝き続ける

東京メトロの誇りが乗客のわたしに届いてわたしの鼓動がまたそれを返す、収縮期血圧のよわい強さで、駅員に向かう、冬の駅の温度を上げろ、発熱するな、温度を上げろ、そうだ、そうだ、それでいいんだ、

生きている東京

ここに、生きている東京。

 

感染に気を付けながら、都民みんなで生き延びましょう、と、駅員と心でゆびきりをしました。

 

そんなふうにアートで元気いっぱいの日曜日でした。

 

この子は小学校1年生なので偽駅員です(↓)

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