駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

駅員さんの絵を描いた

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ー夜汽車にてあれたる舌には侘しきを
いかばかり人妻は身にひきつめて嘆くらむ。

まだ山科やましなは過ぎずや

空氣まくらの口金くちがねをゆるめて

そつと息をぬいてみる女ごころー

 

萩原朔太郎「夜汽車」より抜粋)

 

「詩的水平線ー萩原朔太郎から小林秀雄西脇順三郎ー」(岡本勝人)では、
朔太郎の「夜汽車」に寄せて、
鉄道の発達とともに近代社会における分刻みの時間概念が生成され
その時間意識のなかで身を処してゆかねばならなくなったとありました。
 
そうなのだ 鉄道や駅員なしでは気持ちがシャンとしないのだ・・・
 

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もう何日 電車に乗っていないんだろう・・・。
 
ましてや もう何日 JRに乗っていないんだろう・・・・
大田区にあるJRの駅は2駅だけというが、
ほんとうにJRが遠く感じられる・・・
 
蒲田から北へ・・・冬の衣をまとった美しき東北地方へ
蒲田から南へ・・・東へ・・・ おだやかな気候の静岡へ そして醤油のあまい九州へ(←とびすぎだ)
JR蒲田駅日本の中心駅
ぎらりと光る鈍色のレール
鉄橋をこえて川を渡り
そこからなら どこへでも行けそうなのに
いまはとても遠いです
耳をすませばゴトゴトと聞こえてきそうなのに
電車がとても 遠いです
 

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鉄道での移動を失ってから
わたしのからだは小さくなった
1丁目から2丁目 5丁目そして隣町
歩いてゆける範囲に小さくなった
思えば 通勤していたころは体の一部が伸びていた
片腕が杉並区を超えて三鷹市まで向かって行ったり
片足が品川を超えて錦糸町、市川まで延びて行ったりしていた
それは不自然で 閉所恐怖に陥るときもあったけれど
やっぱり 心がわくわくするような不自由な時間だった
 
とびきりの不自由な時間だった
 
それがないと 自由であるようで 輪郭がほどけるような寂しさ
 
 
やっぱりわたしには 自分の像を描き もにゃっとしたものを結び付けておくための
紐が必要
それはレールでありました
そして制服
影だけが長い駅員のすがた でした
 

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そんなわけで駅員さんの絵を描きました。
 
流れ水さんが来てくれて・・・金曜日の恒例の・・・とても楽しい時間です。
 
回を重ねるごとに、もっときちんと描きたいなという重いが強まり、
今日はこの1枚だけを、いつもより少しは丁寧に描きました??
 
資料を見ながら下書きをして、
ペン入れして、けしごむをかけて
水彩を入れて
色鉛筆とかクレパスで仕上げて・・・
 
でもコピー用紙に描いたので・・・
水彩に向かないし
破けてしまった・・・・
 
・・・・駅員の輪郭が破れる・・・・
駅員が駅員という枠を失って なにか 規律正しい魂だけが ふわふわ 浮遊してしまう・・・
 

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ああ、ほんとうにヘタ。

 
でも、久しぶりにJR東日本の制服の質感を感じて、鉄道っていいなあと思いました。
 
まだ山科は過ぎずや・・・
旅情はつのりますが、
明日も明後日もそのつぎも・・・自転車移動の用事ばかりが積み重なります。
 
JRに乗る日を楽しみに、その日まで健康に気を付けて過ごしたいと思います。
 
でも
もしかして、
雨なら
電車に乗れるのかな・・・??