駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

早稲田大学 演劇博物館

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駅員の右手が馬をなでると

馬は うれしそうに微笑む

女性の駅員もうれしそうだ

ほんとうは 馬と女性は ライバルかもしれない

というのに

駅員が愛するのは馬だけかもしれないのに

ああ この男性駅員の前髪の多さは

なんだというのだ

それが学生ローンの街

高田馬場の 若さ!とでもいうものかもしれない

 

若いころ・・・世界は 男と女に わけられていた という・・・

 

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というわけで高田馬場に行きました。

 

主目的は 複数ある寝袋を ホームレス支援機関に寄付するためでした。

 

馬場を降りて向かうと

川のせせらぎが聞こえてきました。

しゃらしゃら・・・

秋晴れをきらきら反射しているその川は

神田川でした。

遠目には 蒲田の呑川に似ているなと思ったのに

決定的に違うのが

しゃらしゃら、せせらぎの音でした。

すすきの穂の白のような光を跳ね上げて

流れてる 流れてる・・・

そして川にはっきりとした流れがあることに感動を覚えました。

 

川の、水は、流れているよ、どこかへ。

 

寝袋は こころよく受け取っていただけました。

よかった。

 

 

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あまりこのあたりの地理に詳しくないのですが

早稲田大学内の演劇博物館をいちど観たいと思っていたので

近いのではないかと思って・・・

徒歩で向かいました。

 

途中、ふいに現れた都電。

あら、かわいい電車。

 

東京さくらトラム」と無理やり名称を変えましたが、やっぱり「都電荒川線」のほうがなじみ深い路面電車です。

あまり観ないので、道路をカーブしながら小さな車体の走る姿が、とても新鮮に思えました。

 

 

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道路にむきだしの線路。

からみあう車と電車。

ロマンを感じます。

 

・・・じつは 高田馬場から早稲田大学というのは 近そうで 結構 距離がありました。

ノルウェイの森の直子とワタナベはこの道を逆方向に歩いたのだろうか・・・

などと考えながら てくてく歩いて

 

中略・・・

 

やっと たどり着きました。

 

この建物にこそ価値があるという、演劇博物館。

enpaku 早稲田大学演劇博物館

 

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建物は、昭和3年、イギリスの劇場「フォーチュン座」を模して造られた、とのこと。

入るとき、ほんとうに何気なく入ってしまったのですが

改めてこの入り口をみてみますと、たしかにステージになっており 空の下で芝居が出来そうな素敵な空間になっていました。

 

中も格調高くて、威厳を感じました。

しかしブーツで入ってしまったので、歩くたびに、ギシギシ・コツコツ、自分のたてる音が響きわたり、恥ずかしかった・・・。

 

入場料はなんと、無料。

平日ということもあり、あまり入場者はいませんでした。

 

常設展は中世や近代の演劇の歴史をたどる展示です。

いろんな仮面がおもしろかったなあ。

わたしもネットではおしゃべりですが

仮面をかぶることでふと隠された内面が出てくるような側面が、あるのかもしれませんね。

ペルソナ、わたしも、かぶってる・・・はず。

 

演劇は、単なる娯楽というよりは、形を模索しながら国民精神と結びついてきたことがうかがえました。

 

そして、企画展では「Inside/Out(映像文化とLGBTQ+)展」をやっておりました。

あまりなじみのない世界ですが、面白かったです。

にっかつロマンポルノ薔薇族映画、なんて、知らなかったですし

「1995年 日本精神神経学会が、同性愛を性的逸脱とみなさない見解を発表」

という言葉もみえました。

 

1995年・・・ずいぶん最近。

 

精神神経学会、という大きくて硬い言葉が、性的なありかたの自由さの前に、不似合いなほどの硬さだと思いました。

それだけ、自由というものが、制度や医療の枠組みなどの前に制限を受けるものなのだろうと感じます。

 

LGBTシーンの広がりとともに名称も変化したりしたとのこと・・・

自分の持っている常識では古すぎるだろうなと思います。

 

静かな室内のど真ん中に、上下移動するものが、あった。

展示室を貫くエレベーターのガラス。

階をぶちぬく、それは銀の弾。

昭和3年の建物にこんなものがあるはずがないので、どこかのタイミングで作られたのだと思います。

それがとても美しく思えた。

男性、女性、性別、LGBTQ+・・・といった考え方も、このガラスのエレベーターのように、新たに備え付けられ、アップデートされつづけるのでしょう。

 

そして、マンガ好きなわたし・・・

「性別が、ない!」の新井祥先生のポスターや

中村明日美子先生の「同級生」のポスターには癒されました。

 

してみると、自分はそういう世界のことを、漫画で知ってきたのかもしれませんね。

 

帰りに、喫茶「あらら・からら」でコーヒーをいただいきました。

お客さんはあまりいませんでしたが、家具などに品格のあるお店でした。

 

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若いころ・・・世界は 男と女に わけられていた という・・・

 

夕暮れに向かう急な坂

今、自分の目にみえる世界は・・・どうだろう・・・

A組とB組・・・のように・・・綺麗にふたつに分かれるものではなかろう・・・

雲が ただ きれいだなあ。

 

わたしは生物学的に女で生まれ

もどかしいほどありふれた女性の身体をもって

あきれるほど平凡に性的対象は男性で・・・・

そんな従来型の生き方の自分が LGBTQ+と どんなふうに向き合うのか・・・

やはりちょっと遠い世界のように感じます。

 

だけど 

そういえば

今日 なぜ寝袋を寄付することができたのか・・・

それは いろいろ貧困支援の現場を見学させていただき

ホームレスも身近に感じることができて

それで フットワーク軽く 動けたのだった・・・

 

これからもいろんな方に出会うだろうけれど先入観なく友達になろうと思います。

それもペルソナをかぶっているのかもしれないですけど

微笑んで

微笑んで

帰りは西早稲田

 

急な坂を登りながら 東京メトロで帰宅しました。

きょうもいちにちおつかれさま。

 

CDよろしくお願いします~。

LimitedExpress383

LimitedExpress383

  • アーティスト:松岡宮
  • 発売日: 2014/06/06
  • メディア: CD