駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

飯倉グラフィティー

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ひとは 遠くのものには優しくなれるらしい

 

すでに遺影になったひと

厚紙のアルバムの向こうに過ぎ去った過去

地球の裏側の市場のにぎやかさ

掃き清めた落ち葉たちの舞い

 

そして 終わった 今年の夏

 

うなだれる向日葵の列

 

「夏は嫌いだ」

憎しみを感じたこともあったけれどその対象はもうどこにもいない

「どこに行ったんだよ 馬鹿」

もう会えないものには どうしてこんなに愛しく思うのだろう

どこに行ったんだよ 馬鹿。

もう少し大事にすればよかった

 

そのかわり近いものには厳しくなってしまうものだ

わたしに いちばん近いものといえば わたし自身のこの身

ゆっくり時間をとって

たまには省みてみよう

鏡の前でちいさな傷がないか見てあげよう

自分の身体はいちばん憎かったけれど長く一緒に居る存在

足元に転がる緑のドングリ蹴とばした

近いものこそ 大事にしたい

9月1日

秋の幕開け 記念すべき日だから

 

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先週 神谷町でお仕事をする機会に恵まれました。

 

神谷町は山手線の丸の中にあって、大田区民からみれば大都会!

オンラインでもいいと言われていましたが、

日比谷線に乗りたくて、即座に「行きます!」なんて返事したのでした。

 

ストライプ・ブルーのシャツを着た車掌が2名、車掌室に立っていて、

ひとりはすることもなさそうにガラスにもたれていた。

ガラスに押し付けられたシャツのストライプが

まだ新しい青の涼風をこちらに運んでくる。

鉄道会社も お疲れさま。

 

仕事を終えても、まだ明るい空。

せっかく都心に来たので、周辺を散歩しようと思いました。

上の写真は近くの工事現場です。

 

体感では不景気なのに 東京はほんとにあちこち建築しています。

鉄道の駅も、新しい駅舎になったり、新駅・新路線が出来たりしました・・・。

体感では貧困者が増えているように思うのだけど・・・

 

東京は多層でよくわからない

 

マップをみて、何気なく、田町方面に歩いてゆこうと思いました。

まだまだ厳しい17時代の日差しを浴びながら

東京タワーのあるほうへ・・・

てくてく・・・

 

みえてきた飯倉の文字。

 

そうか、このあたりが飯倉か・・・。

 

すごく変わった建物が見えてきました。

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・・・やだ、なにこれ、怖い・・・。

 

飯倉ノアビル、というそうです。

 

なんだこれは・・・夜のあやしいクラブか、吸血鬼の住む館か、宗教か・・・うかつに入ってはいけない、写真撮影さえも躊躇われる雰囲気の建物です。

後で調べたら普通にオフィスビル

テナントも募集していました・・・

 

・・・ここをオフィスにして働く選択肢もあるのか・・・。

 

ちょっと考えてしまった。

 

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すぐに東京タワーが見えてきました。

飯倉といえば、高校生のときファンだった小林麻美の歌で「飯倉グラフィティー」を思い出します。

 
16の私は生意気に
マスカラと煙草と黒い服
憧れたいのよ・・・ 死ぬまで何かに・・・
(飯倉グラフィティ)
 
当時の小林麻美は、ユーミンプロデュースのアルバムをリリースしていました。
はあはあと色っぽいボーカル、自分にはないセクシーさに憧れました。

 

・・・麻美が歌うところの、16歳の 大人びた女の子があこがれる街・飯倉、

ここだったのか・・・。

 

その歌を聴いていたわたしも16歳、なんだかよくわからない「飯倉」の響きを、どこか「めしぐら」みたいに思いつつも、大人っぽい憧れと微妙な悪がちりばめられた危険な街なのだろうと思っていました・・・

・・・ちょっと怖い気がして 近寄れなかったのかも。

 

ずっと東京に住んでいるのに、飯倉に縁がなく、こうして初めてのように歩く飯倉の街は、小林麻美が歌っていたようにタワーに続く坂道で、それほど人通りもなく、カフェには赤ちゃん連れでパソコンを広げてノマドワークする男性の姿がみられました。

 

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コロナの感染がどんどん増大しているときは 東京ってこわいな、茨城とか長野はいいな、厚木でもいいな・・・などと 東京にいることが切なくなるときもありましたが・・・

 

でもやっぱり長く都民なので東京都23区には思いもあり・・・東京もいいところもたくさんあるしこの街を自分が支えなくちゃ・・・とも思い、カフェでどんどん飲むぞ、アイスコーヒーおかわり!

 

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秋は気候もいいですし好きですけど、

このご時世でなかなかイベントにも行けず人恋しいです。

わたしはちっとも人間好きではないのですが

そんなわたしでもこんなに人恋しさがあるんだなあ・・・・。

 

人との距離を取らねばいけない今だから

少し 優しく なれるかもしれません・・・・。

人間が争いあっている場合じゃないから・・・人にやさしくできればいいなと思います。

 

ここを読んで下さる読者のみなさまには 感謝です。

ああ、ひとりじゃないんだなあ。

 ほんとに、ひとりじゃないんだなあ。

 

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  • アーティスト:松岡宮
  • 発売日: 2014/06/06
  • メディア: CD
 

 

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