きょう 寝床にカーテンがついた
もう 朝の4時に目覚めることはない
ここは仮住まいの寝床
カーテンが無いなんてこと
ずっと気づかなかった
<目よ あけ>
自分の部屋で動けないまま
ただもぞもぞと 手足を動かす
寝苦しい夜に足ではぐ布団
朝になったら鳥たちの合唱団
緑が濃くなる森の朝です
4時には差し込む太陽の光
それは
天のめぐみか滝のしぶきか
体いっぱいに受け止めて
植木鉢のなかで空を見上げる
おはよう 今日も乾きに晒される1日が始まるよ
きょう 寝床にカーテンがついた
どこかの森の銀の線路に遮断機がついた
シャッとカーテンを閉めれば
ようこそはじめての空間
もしかしたらわたしは植木鉢の植物ではなかったのかもしれない
もしかしたらわたしは東向きの窓ではなかったのかもしれない
<目よ あけ。>
自分の手で環境を変えて
自分のために生きてよかったのかもしれない
天のめぐみも滝のしぶきも受け止めて
何もかも天日に晒して赦されようとしなくてもよかったのかもしれない
きょう 寝床にカーテンがついた
もう 朝の4時に目覚めることはない
粗末な仮住まいの寝床で
文字の描かれた風船たちが
ふわころ ふわころ 部屋を覆いはじめる
おはよう 今日も乾きに晒される1日が始まるよ
水分補給を
忘れずに ね
♪