駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

ハ長調オンタイム行進曲

不要不急・・・かもしれないが 

兄の家に行きました

兄の家に行くなんて、10年ぶり2度目・・・くらい??

元気そうで安心しました。

 

兄の家に行く途中の渋谷駅で

こんなポスターを 見つけました・・・

 

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・・・こ、混雑!・・・

・・・もう懐かしい気もするぎゅうぎゅうのラッシュ・・・

 

・・・ずいぶん混雑した列車を、当たり前のように泳ぐため、列車を、ひいては乗客をオンタイムで運搬するために、乗客それぞれが気を付けて、駅や列車や乗務員が配慮して、ときには押し込んで、社会をまわせ、可能な限りのすごい速さで!

あの頃、わたしたち、ラッシュアワーの渋谷の駅では、大楽団でシンフォニーを奏でていましたね、ニ短調の、BMPはいっぱいいっぱいの、「押し合いへし合い協奏曲」あるいは「ハ長調 オンタイム行進曲」だったかしら・・・

 

車掌は第1ヴァイオリン・・・運転士は指揮者、かしら・・・

シンフォニーを奏でる時

駅員は 駅員は 何かしら・・・

 

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整列ラインでオンタイム!

 

こんなふうに 駅が不特定多数の人ごみでごった返していた風景が

もはや 懐かしい

あの頃 あなたの呼気を信じていました

あの頃 あなたの膚を信じていました

ぎゅうと押し合う11両目で まさか病が伝播するなんて仮定はなかった・・・

そして自分の人生のなかで 電車で病が伝播することもなかった・・・

電車はいつも クリーンであとくされの無い出会いのみをもたらすものだと 感じていた・・・

 

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駅員さんも乗務員さんも オンタイムが第一!

わたしたちだ、わたしたちが、オンタイムが好き!好き!

オンタイムには喜びがある、快感で汁が出ちゃうよオンタイム!だって、音楽では、演奏者のスピードがそろうことが、大事だろう・・・それぞれにそれぞれのテンポがあるなんて、ここではそんなことを優先はしないよ、シンフォニー、シンフォニー、駅への到着は・・・ジャン!と オンタイムで 締めるのさ・・・。

 

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発車ベルをワンコーラスに統一して どの列車も同じリズムで発車するのさ・・・

 

人数や荷物 それぞれのゆらぎをまとめて吸収して綺麗なサインカーブにだって出来るのさ・・・

 

・・・お客さま もう乗り切れませんので 次の列車をお待ちください・・・

 

ばらばらなひとの流れを 整った音楽へと収斂する

そしてひとつながりの列車へと流しこむ

運転士の仕事は指揮者であり

車掌の仕事は第1バイオリン

地響きのティンパニ

すごい効率 すごい処理 すごい速さ 

例えばかたつむりたち 乗り切れないものを振り切りながら

ハ長調オンタイム行進曲

社会をすごいスピードで廻していた

 

ふぅ

 

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「駅と乗務員の息の合った合図。」

 

というとき

 「駅員と乗務員」

 ではないので

駅員は駅であり、駅とは駅員のこと、

駅員は駅に備え付けられた物体であるということ

 そう

駅員は駅を超えて存在してはいけない

駅とは駅員であり駅員は駅である

あの日ラッシュアワーの行進曲を奏でたとき

ふぅ

苦しかったけれどビルが立ち並ぶこの東京を少し信じていた時

車掌は第1バイオリン

運転士は指揮者であったとき

駅員はシンフォニーホールだった

苦しい日々を包み込み支えている壁や屋根や 床なのだった

もしかしたら駅員も辛いことがあったのかもしれないけれど

ラッシュアワーの行進曲

ズズズン

ハ長調オンタイム行進曲を陰ながらささえていた 強く優しい壁なのだった

 

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いま

感染拡大防止の掛け声のもと リモートワークへ時代は進み

オンタイムから オンラインへ

街に出る人も やや減って

たくさんの乗客を乗せられるし乗ってほしいと願ったステンレスの箱はいま

身軽に空気を運んでいるのか

それとも少しだけ減った重量ながら数多くの人を運んでいるのか

スタバも閉まった週末に

あの、ラッシュアワーを思い出す

ふぅ

・・・つらかったな・・・あれは・・・乗り遅れてたな・・・行進曲に・・・

 

懐かしく思ったところで

別にもうラッシュアワーに乗りたいわけでもない自分がいる

だけど

感染するかもという視点なく ただ自分の中身だけに視点を向けて人ごみに押されていたあの頃が・・・なつかしい

 

今 非常事態で 苦しんでいるひとが多いかもしれないけれど

ひとを苦しくさせる社会のもろもろ

いつか

向こうから

なくなってくれるのかもしれない

 

希望 捨てない 

理性 いつでも

 

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音源

聴いてくださいね。

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  • アーティスト:松岡宮
  • 発売日: 2014/06/06
  • メディア: CD
 

 

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これでいいのかな?

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