駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

大田区ひとりぼっち

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路上に机を出して雨の日も暮らしましょうか

人情と家族愛の街

大田区ひとりぼっち

通り雨はきつい坂道の向こうの神社に降りていった

乾かない路面に明かりが反射する

21時ともなれば真夜中の

誰も通らない住宅街はひとりぼっち

路上に椅子でも出して

人口が多いのに誰もいない夜の街で暮らしましょうか

 

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人情で扉の鍵は閉められて

路上にはもう誰もいない

大田区

ざんどどどう

池上線が軽やかにこの小さな世界を走っている

しんしししん

し、黙って

あっという間に詩は死にたえて静かになる沿線風景

御用があれば電話かFAXで区役所に言葉を伝えればいい

感熱紙の弱さみたいに

すぐに減衰する

言葉たちを

 

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道路をいま覆いつくせ

工事の人たちは無理矢理輝いているのに

住宅街の夜は暗すぎて

大田区ひとりぼっち

被害者意識にとらわれたおばあちゃんたちが鋭いひとみで手押し車を押す

邪魔な石を誰かどけてよとおばあちゃん細い脚 涙ぐむ

想定していない言葉は日本語に聞こえない

誰の胸にも残らない

飢える人なんて少なくとも大田区にはいないでしょう、選ばなければ仕事あるでしょう、なんて区議に言われたら、どうしましょう。

 

でも

道で生きるよ

どこにも行かない

テレビで見たブロンクスにも

絵本で見たタヒチにもいかない

ここで生まれてここで朽ちて行く葉っぱのいさぎよさ

誰にも知られず落ちた便せんの文字の行方

もうすぐ雨が降るらしい

 

 

砂の果実 80年代歌謡曲黄金時代疾走の日々

砂の果実 80年代歌謡曲黄金時代疾走の日々

 

この本を読みました!

いや~80年代前半・・・日本は元気で音楽業界、夢もあったな・・・そのぶん仕事も丁寧だった・・・・
そんなことを 思わされました。

わたしも大好きな作詞家・売野雅勇さんの、いろんなエピソード。
「誰一人として自分がやがて50代になり60代になるなんてイメージできなかった」80年代初頭のキラキラ感が伝わってきました。

シャネルズ。井上大輔河合夕子
作曲家・芹澤廣明さんの天才ぶり。

チェッカーズの章も詳しくて、
涙のリクエスト」を書いた売野さんが、デビュー曲「ギザギザハートの子守歌」を書いた康珍化さんにライバル心(?)を抱いていることが面白かったです。
売野さんでも没になることも多かったのですね。
そういえば、明菜ちゃんの「少女A」も、カップリングの「あなたのポートレイト(来生姉妹による)」と競ってA面を勝ち得たそうです。

リアルタイムの80年代を知っているせいか、
思ったよりも元気になってしまう、そんな本でした。

ぬおおお。