前の記事の続きです。
ポンペイの出口から駅もすぐでしたので、昼ご飯もすぐ前のピザハウスでいただくことにしました。
たぶん全行程のうち、いちばんイタリアらしいご飯だったのでは・・・?
お店の人のおすすめピザ1枚と、写真が綺麗だったフルーツ盛り合わせを1つオーダー・・・。
来たものはこんなものでした。
・・・ピザはともかく、フルーツはなんか写真と違う気もしたのですが、でも美味しくいただきました。
日本のピザより味が淡いというか塩味も油味も少ない気がしました。
この時点でまだ12時代、帰りの列車は18時半すぎ・・・どうしようかということで、とりあえずナポリに戻りました。
ナポリ駅前は古めかしいようで意外に新しい感じの場所もありました。
夫がガイドブックをみて、「地下鉄ですぐのところに海の王宮があるらしい」というので、そこに行くことにしました。
地下鉄は新しくて綺麗、なんとなく東京メトロを思いだす、清潔な雰囲気。
地下鉄1線は・・・エスカレーターの奥深く・・あああ、深い・・・
・・・大江戸線じゃないんだから!
駅員にも出会ってしまいました!
イタリアは駅員さん、なかなかグッジョブですよ~。
日本の駅員さんより動きやすそうですね。
さて、「ここでいいのかな?」という駅を降りて、地上に出ると、ものものしい王宮がみえました。
まるで、囚われの姫でもいそうな、古めかしいお城です。
海風がそよそよと吹く中、堂々と歴史の重みをたたえながら、立っています。
ナポリーランドか??みたい、かっこいい。
この王宮はとてもよかったです。
全体的に飾り気はないのですが、美術品や彫刻品の展示室もあって、古い宗教画ばかりでなく近年の絵などもあり、自然な雰囲気のなかにアートが溶け込んでいます。
何より印象に残って美しかったことは・・・海のそばにあるので、眺めがほんとうに良かった・・・。
あまりナポリという街に関心がなかったのですが、なるほどここはいい街だ、栄えそうだ・・・なんて てきとうに 思った・・・・
そんなこんなで長居してしまったのですが、ナポリまで戻っても、まだ列車の時間までずいぶんあったので、ナポリ駅のカフェ(マクドナルド)に入って、2階のトイレのそばの席で時間をつぶしました。
広い店内では、おおぜいの子供たちが仮装してはしゃいでいました。そのお母さんたちもいました。
わたしたちは2階の比較的大きなテーブルのすみに腰をかけていました。
夫は、階下の子供たちを見るために席をはずしてこちら側に立っており、机の上には夫の飲みかけの飲料、荷物などが置いてあります。
やがてだんだん2階に仮装した親子が増えてきて・・・
われわれの大きなテーブルにも親子連れが座りはじめ・・・
どこかのお母さんが、夫の席だった椅子に「ドカっ」と腰をかけました・・ちょっとびっくりしました、夫の飲料とか荷物も置いてあるのに・・・。
下からは、子供たちも、わらわら。
空気を読むのなら、わたしも席を立たねばならぬ状況かもしれませんが、わたしの足はすでにかなり疲れており、絶対にこの椅子を誰にもわたしたくありません・・・・。
また、夫の飲み物が置いてある席に「ドカっ」と座る国民性は、それでもわたしがわたしの椅子に座り続けることを許してくれるにちがいありません・・・。
そんなふうに難しく考えながら、でもなんとなく居心地の悪さを感じながら・・・
発車の30分くらい前に席を立ちました。
カートを引いたナポリの駅員?とすれちがったとき、オーラに満ちてかっこいいなあと思いました。
日本ではあまり見ないのですが、マフラーがいいですよねえ・・・JR東日本のマフラーとか、あったらいいですよね・・・。
帰りもまたフレッチャロッサ。
車掌の制服姿、こちらもマフラーつきの冬モード、かっこいいですね~。
イタリアの特急の良いところは、必ず検札にくるところです。
この日はかなりすいていましたが、それでも、車掌が来ました来ました来ましたおおおおお。
JR九州を思わせる、襟元の赤いふちどりに、赤いネクタイが、さすがにおしゃれな国です。
イタリアの鉄道員、素敵です。
列車は相変わらずスーっとスムーズに、遅れもなくテルミニ駅に到着しました。
事前にいろいろ調べたおかげもありますが、ナポリ・ポンペイの日帰りは、とてもスムーズで良かったです。
2月といえど寒すぎず爽やかで、これが炎天下の遺跡だったら・・・と考えると・・・ポンペイ見るならむしろ冬が良いのではないかとさえ感じました。
ただひとつ予想外だったこと・・・・わたしは、自分の足腰が強いと思ってました・・・でも、(自転車でいくら走れても)あまり歩くのは得意じゃないようです・・・。
1日目の疲労もあり、2日目を終えて・・・
うああああああああ・・・・
もうこれは足腰が限界だなと思いました・・・。
ツカレテマス・・・。
その疲労が、3日目の「ある決断」につながります・・・。
というわけで・・・つづくっちゃろっさ~。
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