ああ その匂い 孤独のそれだったのか!
孤独、が、いつもそこにあったのか!
秒単位の時刻に刻まれるひとびとの、孤独。
同じ電車に乗っていても 孤独は目に見えないけれど 確かにあったのだ・・・
鼻の良いひとなら匂いを知ることができる
暖かいシートに乗っていても、孤独だ!。
電車のドアに遮断されて、孤独だ!。
・・・最近 仕事関係でも 事務所の仲間でも 音楽仲間でも 友人でも・・・
松岡に声をかけてくれて
仲が良くなる方には 何か 同じ風が吹いているように 思えた・・・
孤独だったのか!
家族が居ても・・・そう、孤独。
もちろん わたしも そうなのよ・・・
あたたかな都営線のなかに 地獄の願いを浮かべる孤独がある
幸せな人はみんなナイフで刺してやれと思うことでやっと行動を留めることができる孤独がある
駅も電車も炎に包まれてしまえ と
爆撃も ここにやってこい と
直下型の大震災が来たらいいのに と
会社という会社がぜんぶつぶれたらいいのに と
ふと願ってしまう精神が
この東京に 少なからずあることに気づく
黙って ただ 指を組んで祈る
ドヤ街で支援活動を行う医療従事者たちの顔を思いだす
その仲間たちを思えばちょっと 優しくなれる
ああそのひとたちも どこか孤独かもしれない!
まだ わたしは何かを信じている
綺麗な制服の車掌がドアを時間通りに閉める
あの正しさに まだ少し
もたれかかっている
優しさが少しだけ残っているひとの優しさをかごに集めて
いちばん優しさがなくなってしまったひとに
点滴してしまいたい
わたしも優しくなりたい
孤独だ!としても 人の幸せ祈りたい
車掌の胃腸が下りませんように
車掌の血液がずっとサラサラしていますように
♪