駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

道路工事はフェラチオの葬列

最近は 道路工事のひとにも心が踊ってしまう

赤い光が祭列のようキラリキラリ並んで踊る道

自転車で通りがかったわたしをみちびくのは

おとこたる 太い指

光を仕込んだジャケットの男性が道しるべを与えてくれるのだ

光の道を走ります

今日もあやまちばかりを繰り返した わたしが

声の大きさで誰かを傷つけ誰かを踏みつけた わたしが

給料をいただくことでまた誰かをないがしろにした わたしが

ギヤは1のまま

光の葬列の坂をゆるやかに走ります

そのときわたしの罪がいっしゅん透き通り

そのときわたしの身体がいっしゅん許される

ああ、道路工事の方々が わたしの身体も掘っている わたしの下水も掘っている

・・・暗いのが怖いミヤさんに 絵本を読んであげましょう・・・

光ってなんて暖かいのでしょうね 

国道に広がる道路工事はわたしのおうちのように暖かだ

愛していますミヤさん・・・と言いながらわたしの身体のあちこちを舐めつくす道路工事のあの方々・・・

赤いポールが立ち並ぶ国道はフェラチオの海みたいだね 誘いかけるね

少し時間軸がずれたらミヤさん交通事故で真っ赤っ赤だったね

ほらミヤさんの内臓がぽとりと落ちてミヤさんはからっぽさ

あるいは少し時間軸がずれたら僕らは出会えなかったね

電飾背負った男たちの輝くステージでわたしは女であることを思い出し貫通する光のあまりの男性性にいたみすら感じている・・・

道路工事ってなんて優しい音がするのでしょうね

眠れない夜にそっと髪を撫でてくれるあの手のようなぬくもりだ

道路工事はフェラチオの葬列

赤い光の道を数メートル走りぬけたときの

あの 

身体の中身が抜かれている感じ

抱かれている感じが

忘れられません

自分の影をこぼしながら

もう何度

また何度

自転車で工事現場を何回も行ったり来たりしてしまう

わたしです