駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

母は囚われの身になって

道を歩いていたら

アシナガバチが 蜘蛛の巣に かかっていた

だいぶ 弱っている様子で

光る糸を引き連れながら

それでも なんとか 逃げ出そうと していた

わたしのイメージでは

アシナガバチは女王様で 針を持っていて 母であり 強く たくましく・・・蜘蛛はもう少し弱い 蜘蛛の糸はさらに弱い・・・

そんな気がしたのだが

絹糸よりも細い糸で作ったビーズの指輪、きらきら・・・・

あんな弱い糸に かかってしまって もう 囚われの身になってしまったなんて・・・

アシナガバチは 意外に弱いものだな・・・・

・・・・全裸のお母さんを針金で縛りつけて

垂れた乳房を引っ張って

頸にぐるぐる たこ糸 巻いて

右と左から 引っ張ってあげよう・・・・

全国的に 流行っています 母を 標本にする こころみが・・・・・

母をいじめるのは楽しいことです

母は志なかばで亡くなるのです

母は強くなどなかったのです

天敵だらけの夏の森で

樹木に母の遺体が

あふれる、

夏。

ああ、わたしの事務所の 幼虫が入ったまま 放置された巣

もう幼虫は しずかに息絶えたようである

・・・・女王様 どこに行ってしまったの?

と 思っていたけれど

きっとこんなふうに 囚われてしまったのですね

子供が 子供が 待っていると・・・・

思いながら 

虹の糸に つかまって しまったのですね・・・

母は死にません

母は死ねません

シャボン玉が側溝からいくつも湧き上がっていくのを見ました

コンクリートの道にも 母の遺体が 

あふれる、

夏。