駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

松岡宮のParis通信

f:id:miya_ma:20110613131721j:image

素晴らしい講演スピーチを聴くと 新しい考え方に開かれた気分になるし

素晴らしいブログに出会うと こころが晴れるようだわ・・・

あるとき 気づく

わたしにあたらしく前向きな何かを教えてくれようとするひとは

おなじ 日本人だと 思っていたのだ が

いや 日本人 なのだが

みんな みんな  外国に 住んでいたのだった

あれは自分がNYから帰国した頃だったか

ほんとうに高揚感に満ち溢れ・・・

日本という国は生きづらいところがあるけれど

こころを強く持ちさえすればもっときっと生きやすくなるわ・・・

考え方ひとつで幸せになれるわ・・・・

アメリカがわたしに教えてくれたの

なんて

その後の臨床の家族会などで

ああああああ

言わなくて よかった

ほんと ほんとに

言わなくて よかった

f:id:miya_ma:20110613124956j:image

あれは保健学科の学部時代だっただろうか

わたしたちは日本のよりよい保健行政を作ってゆくのです

だから

臨床現場の声をきちんと拾える人にならなくてはならない

臨床現場の声を活かしてゆかなくてはならない

そんな考え方を 身につける

苦労なんて知らなかった20代前半のわたしは

自分の技能をもって人のお役に立つんだ と

なにもわからずにうなずいていた

おお、空が綺麗ですね

自然の雄大さを思うと悩みがすべて吹き飛ぶ気がしない?ねえ、しない?ねえ。

f:id:miya_ma:20110613124955j:image

肩書きがない

名前がない

扉がわからない

通行券がない

(顔がない!)

部屋がない

椅子がない

ミネラルウォーターがない

言葉がない

声がない

他人が見える身体がない

だけどわたしは 日本で育った人間として

あの震災の日に

ともに 日本にいたこと 

良かったと思います

どっか別のところにいたら

情報も届かなくて 心配だったろうと 思うし

心配しか できないあまり

何か できることをしたい なんて

じたんだ

踏むことでしょう


ある日

下丸子駅で黒い渦に出会う

わたしはその渦に巻き込まれて息苦しくなる、殺されそう、わたしを殺そうとしているその黒い波は、リクルートスーツの若い人々だったのであった、あの人々もそれぞれに窒息しそうな気分で歩いているのかしら、あなたたちの息苦しさをじぶんの息苦しさとして考えるわたしがいる、でもわたしもそこに、いないのかも、しれない

肩書きがない

名前がない

扉がわからない

通行券がない

(顔がない!)

部屋がない

椅子がない

ミネラルウォーターがない

言葉がない

声がない

他人が見える身体がない

ゆえに

身体をペンキで塗ってみました

声をなんとか出してみました

言葉をなんとかつむいでみました

ミネラルウォーター下さい、それ じゃないわたしにも、

椅子下さい、それ じゃないわたしにも、

部屋に入らせてください、それ じゃないわたしにも、

顔おぼえてください、それ じゃないわたしにも、

扉を通してください、それ じゃないわたしにも、

そして名前をおぼえてください、

それ 

じゃないわたしにも

日本じゃない国で日本社会のお墨付きやら権利やら勇気元気をもらったりするなんてもったいないよね、東京なんて清潔で素晴らしい都市で、わたしは湿度の高さを除いて東京が好きです。

ほっといてくれ、東京が好きです。

この街で前向きに前向きに過ごして元気で夢見るいつまでも少女のようなことを言いながら月曜日の午後をゴロゴロと過してゆきます。

パリ 関係なかった。