駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

折り紙

ガラァァァァァ・・・・・・ン!

朝早い各駅停車で うとうとしていたら

ある駅の 金属音で 少しだけ目が開く

紺色の折り紙で作られた駅員が

ホームと電車の間あたりに ひざまづいて

どうぞ お気をつけて

ご案内をしている ところだった

丁寧に折りたたまれた東急駅員は折り紙の鶴

その笑顔を いま ひらいて

板のように薄くなり 紙のように薄くなり

朝のまぶしい光のなかに・・・

・・・ああ、一瞬見えなくなる・・・・

細く、細く、糸のように細くなってしまう、駅員、

スペシャル・ニーズという言葉を思い出す

駅員とは いまや 特別なニーズのために そこに あるのだ

ということ

折り紙の駅員が 光に融けてゆく ああ・・・まぶしい・・・・

次の瞬間

いきなり紺色の駅員は青空の大きさへと膨張し 青空へと ほどかれてゆく

シュー ガタタン・・・・

発車する電車のなか わたしのとなりで頭を下げている若い女性

それをみつめるのは薄やかな笑顔ではにかんだ駅員

恥ずかしそうに 金属の板を しまいこむ

それからまた少し居眠りしていた わたしは

20分後 終着駅で

「おはようございます 終点です!」

の高らかな声に 気づく

いつも そんなところで駅員は待っていないのに

今日に限っては

わたしの座っている車両の 

わたしの座っているドアに

立ち尽くし さわやかな 朝の挨拶を いななく 

折り目正しい その駅員は さっきの駅員とは違う人だけれど

さっきの駅員と同じく

紺色の折り紙で出来た駅員

すらりとした鶴の姿勢で

「お客様 駅員はこうして終着駅で あなたを お待ちしておりました・・・」

と 駅員がその制服をひらいてゆく・・・

いちまい、いちまい、駅員が胸のうちをはだける

駅員の胸は平たくて 何枚めくっても 終わりがない・・・

その 底のない身体で

おはようございます、と見つめる先は

わたしではない

わたしのとなりの若い女性だ

スペシャル・ニーズ 特別なニーズ

たったひとりを たったひとりを ご案内するために 駅員は身体を するする ほどいているのです・・・

なんて薄い 駅員の身体が フワフワと浮かんでわたしをすり抜ける

そして わたしのとなりの女性に向かう

駅員がいま光に溢れる

ガラァァァァァ・・・・・・ン!

後ろに響く金属音

・・・駅員さん おはようございます 今日もありがとうございます・・・・・

って

そっとつぶやいてもいいですか

わたし 

そんなこんなでアルバイトとかその準備とかで忙しくしております・・・明日も夜のお仕事・・・・。連休はこれといった用事がないのですが、やっぱり準備とかしてるのかな・・・何しようかなあ・・・。

明日は作業療法士(OT)さんが事務所にお手伝いに来てくださいます。ありがたいです。OTすばらしや。