駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

リスペクト高村光太郎

近代の詩人・高村光太郎の詩といえば「智恵子抄」が有名ですが、若い女工に対する愛情あふれる詩もあります。

高村が好きなわたしは、それをついつい「駅員と私」風にアレンジしてみました・・・・・・するとなにやら気持ち悪い世界になりました(笑)

コータロー、ごめん ← なれなれしい。

まあしかしこんなに昔のものでも、ちゃんと現代に通じるものを感じますので、やはり高村はすごいなあと思います・・・。

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「若い駅員」(原題「小 娘」)

たぶん駅に勤める若い駅員だろう

鼻のしゃくれた愛嬌のある顔に

まつ毛の長い大きな眼を見ひらいて

夕方の静かな町を歩いてゆく

つつましげに

しかし何処かをじっと見て

群を離れた鳥のように

まっすぐに歩いてゆく

気がついてみると少し足が悪いようだ

それが とんと わからないのは

若い駅員の歩き方のうまさ故だ

かすかに肩がゆれて

小さな包みを抱えた肘が上がる

短髪の駅員は光った眼をして

ひきしまった口をして

こざっぱりとしたなりをして

愛嬌のある ふざけたそうな若い駅員は

しかし何処かをじっと見て

緑のしっとり暮れる町の奥へ歩いてゆく

私は微妙な愛着の燃えてくるのを

何もかも若い駅員にやってしまいたい気のしてくるのを

やさしい折の心にかえて

しずかに往来を掃いていた

丸善駅の駅員たち」(原題:丸善工場の女工達)

「それでも良い方ですよ

 傘を貸してくれる駅なんか他にないはずですから」

相合傘の若い駅員の4~5人づれ

午後5時の夕立の中を

足はつま先立ちし 尻はしおらしく

千駄木の静かな道を歩いている

ああ すれ違った今の駅員たち

丸善駅の駅員たち

君達は素直だな

さびしそうで賑やかで

つつましそうで快活だ

いろんな心配事がありそうで

また いろんな夢でいつぱいそうだね

想像もつかない面白い可笑しい夢で ね

有り余る青春に

ぱっと花咲いた君たちだ

君たち自身で悟るにはもったいないほどの酣酔だ

八百屋から帰ってくる

この 背の低い おばさんを

君たちの一人は見て笑ったね

おばさんはその笑顔が好きなんだ

いわれもなく可笑しい笑いを

ああ 何という長い間 わたしは忘れていたのかしら

丸善駅の傘の中に1かたまり

若い大柄な駅員たちは

雨のしぶきに濡れながら いそいそと

道をひろって歩いてゆく

どうやら通り雨らしい土砂降りの雨あし

ふと耳にした 駅員の言葉に

不思議な世界は展開する

さびしいが また たのしい世界

遠いようで また 近いような世界だ

どこかでもう がちゃがちゃが 啼き出した

そんなこんなで、何だかいろんなことを考えて過ごしています。

意志のちからは、どれだけ有用なものなんだろう?

わたしはだんだんと、人がみずから変わろうとすることなんて可能なんだろうかと、疑いの気持ちを持っています。

わたし自身がそもそも、人のいうことなど聞かないから、人と言葉を交わすときには、相手が殴りかかってこないだけいいじゃないか、もう、それで、いいじゃないかと思っています。

もともと相手を変えようと思っていたわけでもないのですが、それにしても人は自分の思考や行動のパターンをなかなか変えようとはしないもので、わたしはわたしの身を守るのに手一杯で、自分の器とは小さきものだなと感じています。しかし、いちばん変わろうとしないのはわたし自身なんでしょうね。

このごろ、とてもささやかなこと、例えばアルバイトに行って心地よく疲労することや、カフェで仕事をしているとき・・・そんなときに、これ以上の幸せはないなあ・・・と実感します。もうこれ以上のものはいらないので、今あることを、ずっと大事に守ってゆけますようにと願っています。

「駅員すっきりマスク外す」というニュースをネットでみました。→  駅員がマスクを外す前とあとの写真の比較などがあります。

マスクを外しただけでニュースになるなんて、世の中には駅員愛好家が多いことがわかりますね・・・・なんとなく男性誌の「小野真弓がブラを外したッ!!」といったような見出しを思い出しました。「駅員がマスクを外したッ!!」