駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

叫び、車掌に届け、フォア!

夜更けの電車に乗り込んで 車掌室のすぐ手前で本を読んでいる

今日の車掌は若い車掌、細身の脚に紺色のスラックスが絡み付いて風を呼び起こす、さあー、クルクル、丁寧な仕事をしそうな指、綺麗な字を書きそうな唇を持った車掌だな・・・

乗車率は130%くらい、温度はしっとり、さあ出発します・・・・

と、走り出した列車が次の駅に到着する手前で、すごい声が響いた。

 「●×cfしfhそdgばg9ん×vぉんd●ff~」

車掌室のガラスに頬をつけた酔っ払いのおじさんが、いきなり叫びだした。

それはものすごい声だった。

その10両目のすべての乗客に聞こえるような、怒鳴り声か・・・。

「んヴぇるいgへgv9え0て~~~~~~」

それはどうやら「歌」のようにも聴こえた。しかしすごい大声。酔っ払いが、ともかく体調不良とかではないことがわかり、わたしは少しほっとしたが、周りの乗客はその酔っ払いのそばから離れ、酔っ払いの周囲に空間が出来た。

わたしは車掌を観察した。

この分厚いガラスの向こうにいる車掌に、この声が聞こえているのか・・・・・・

すると、車掌はすぐさまそのおじさんをにらんでいた、車掌の厳しい横顔、おお、ガラス越しでも声は聴こえるようだな・・・

・・・・車掌の、客車を見つめる厳しさときたら、ものすごいものがあるのだ・・・

・・・・すごく昔、わたしが車掌を恋し始めた頃、車掌をすごい勢いで見つめていたら、なぜかその車掌が、わたしが降りるときに、わたしにむかって手を振ってくれたことがあった、うれしいというよりも恥ずかしかった、なぜわたしの思いが分かったのだろうと・・・でも、今ならばわかる、車掌は乗客の挙動などお見通し、乗客の欲望などお見通し、乗客の思想信条などお見通し、なのだわ・・・・

さて、叫び続ける酔っ払い、次の駅に到着しても叫び歌っていました。

開いたドアから、車掌が注意していました。

ほかのお客様のご迷惑になりますので・・・

と。

「ん巣f氏gそg09えgvczsfxm~~~~~!!」

その酔っ払いはそれでも歌い止まないので、車掌はとうとう警備員を手招きして対処を任せていました。警備員が、ちょっと降りようと酔っ払いに声をかけています。そばにいるわたしはどうなることかとドキドキしていたら、突然駅員が5人以上ドヤドヤとその空間に入ってきました。

あ あ あ / 駅員が / 駅員が / 駅員が / 駅員が / 駅員が・・・・・。

ここは列車の最後尾、ホームのはじっこなのに、駅員がほんの数秒でこんなにたくさんたくさんぞろぞろぞろぞろ集まってきた!!

すごい情報力。

超音波で呼び寄せたのかしら。

駅員、すごいわ・・・

その美しい紺色の人々は、

叫び続ける酔っ払いを囲んで、

  ・・・まあまあお話を聞かせてくださいよ・・・・

って、車両の外に出そうとしています。

発車が遅れているので運転士から「どうしました~」という声も入っていました。お客様対応中です、と車掌が答えていました。

酔っ払いは結局その駅で降ろされて、その後のことはわかりません。

・・・その後思ったのは、もしもその酔っ払いが車掌室の前にいなかったら、車掌は気づかなかったのかもしれない、あんなふうに駅員たちの群れにつまみ出されることはなかったかもしれないということです。

そう考えると、酔っ払いは、あやふやな意識のなかで、激しく駅員や車掌を求めていたのでしょう。

とろろん、とろろん、ぐわわわわ。

今夜 俺の友人は酒だけだ。

俺の叫びを聴いてくれ車掌。

俺の叫びを聴いてくれ駅員。

おぼろ月夜、雲が流れて、東京都内じゃ星もないから。

俺に気づけ、俺を囲め、駅員たちよ。

俺を抱いてくれ車掌よ、俺をぬぐってくれ駅員よ。

俺の持ち物はほんのわずか、俺の汚れた衣類を脱がせてくれ、俺のからだを差し上げる、から

俺に気づいてくれ車掌、俺に寄せてくれ、俺と交し合ってくれ、その、身体を。

とろろん、とろろん、俺はもう俺が、いらない、から。

昨日は、The鈴木伸劇場を見に、下北沢ARTISTに行ってみました。

The鈴木伸劇場とは鈴木伸さんというギター弾き語りアーティストの舞台名?で、8月の「神楽坂サルバドールナイト」でご一緒させていただきました。

ひさびさに聴いて、「おお、そういう設定だったな」と懐かしくなりました。

設定が複雑なアクトさんなんですよね★

妄想部という部があり、その部員の妄想の部分を寸劇にして、部長であるところの鈴木伸さんが妄想を歌にして歌うという感じ・・・説明が難しいですね・・・わたしがアップしたYoutubeなどを見てください・・・。

歌というのはそもそも虚構ですが、その虚構性をはっきりと明示することで、何か自由な感じを得ているような気がしますね。この構造があれば反社会的なことでも何でも歌えそう・・・。それでいて作者自身が垣間見えるから不思議ですよね。

「この歌では自分の気持ちを歌っています」といって紹介される歌には、たぶん綺麗なうそがあるのだろうけど、「この歌はつくりごとです」と紹介された歌には、いくばくかの真実があるのではないかと、そんな逆説を思いました。

鈴木さんは寸劇にあまり自信がないようですが、緩い寸劇があってこそ歌が引き立つように思うので、あったほうが面白いと個人的には思います~。

ほかのキイボード弾き語りさんも、よい感じでした。

さて、今週は旅行もあったりしていろいろ忙しい感じです。

よい一週間になりますように~。

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わたしがちょっとコメントしているらしい番組、地上波で深夜放送。

熱中時間ー忙中、趣味ありー鉄分補給スペシャル3」

 NHK総合  11月27日(木) 25時25分~(深夜1時25分~3時)

(正確には11月28日(金) 午前1時25分~2時54分 )