駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

も・れ・る(副都心線)

も・れ・る(第一稿)

隠せると思ったら大間違いな、夕刊紙の活字の海泳ぐ、

わたしが も れ る・・・・

ほうせんか の 饒舌さ

パンとはじける わたしの皮膚の おろかさ

地下鉄の気圧は 少し ちがう から

副都心線はできたて 車掌の肌、水はじく、

・・・みないで みないで、見て、

見て、見てったら、見ないで・・・・

わたしがもれる、もれる、も、も、もう、もう、もれる、床に、

わたしの、もれる、もれる、も、も、もれる、音。

車掌の肩甲骨をつかむわたしの手

産道を走る片手の指

も、も、も、もれ、もれ、る、もれる。

小さな頃からわたしには穴があいていた

わたしに誰かの悪口をいうと あしたその誰かに伝えてあげます

もま、もみ、もむ、もめ、もも、もう、

もや、もい、もゆ、もえ、もよ、もう・・・・

わたしの目からコールタールが車掌の肩口いま届く

もら、もり、もる、もれ、もろ、もろ、もろ・・・もれる。

バイブするからだ、連動するからだ、雷鳴の出るからだ、どうしてわたしの身体はそんなにおしゃべりなんだ、もれ、もれ、もる、下着を汚しても、も、もれる、・・・・・

誰もが そういう 箱を 持っている

誰もこれを見ないで! 地中深く埋めた 鍵たち・・・・

・・・なんてたくさんのうそを わたしは覚えているのだろう・・・・

スパイウェア・アプリケーション、恒久削除、完全抹消、車掌に粉をかけられて、はやく無臭になりたい旅路。産道を走るベクトルの群れ、言いたい、言いたい、走って、ぶつかる、東横線が、副都心線に、つながる、つながる、そのとき、車掌のキスは、柔らかに、車掌の頬は あたたかに いつか女なんて生き物が、いつかこの世界から輪郭線を、なくしてしまうまで、いつかわたしが自分にふたをして、ほほえみ、出会うまで、もれたしずくが地平を覆いつくし、世界のすべてが水のようになりますように、と、その日までわたしは漏らし続ける・・・・だだだだだだ漏れ、困ったな・・・・わたしと出会うみなさんは どうぞ盾などご用意ください・・・・。

つづく。