駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

ブレスト、紫陽花、井の頭線

めったにあることではありませんが・・・・

今日は井の頭線のかぶりつきに乗って 運転士のハンドルさばきを眺めていました

 ああ、けっこう坂の多い路線なんだな・・・・

 高 井 戸 は 高 い ど!

高井戸までの上り坂、彼の体も傾いて

そして また下り、彼の体が転がり出す。

運転中の運転士の体は 置き去りに等しい 無防備ぶり

そのとき彼の身体は抜け殻となり

そのとき彼は意識だけで生き

彼の身体は車体そのものになって

若葉をかるくなぎ倒しながら

鳥、葉、風を浴びている

吉祥寺から渋谷まで、視界を切り裂いて走る、短い速達です、井の頭線

運転士の引き締まった背中、半そでのシャツからのぞく腕。

両手をそろえて、グッ、グッ、と

押すか、引くか、とめるか、クックックっと。

いっけん単純にみえるその運動の背後には

キラキラ光るベクトルがたくさん絡み合っている

井の頭線の沿線には、なんて多くの紫陽花が咲いているのだろう・・・

こんもりと、ふさふさと、色とりどりのその花のドームが

運転士の体をギュウギュウギュギュウと撫でては去ってゆく

ああ、運転士が、紫陽花に胸を押されて、また紫陽花に胸を押されて、いるのをみました、運転士、シャツの模様も青と赤 井の頭線の運転士に もっとも似つかわしい花でしょう もりもり もりもり とした 紫陽花が 1時間あたり13回もなぎ倒されて また起き上がっては 運転士さん 運転士さん・・・って その視界に入り込む・・・

紫陽花をまとう運転士、いえ、電車そのもの。

そして とつぜん消える空、神泉、トンネル、短いけれど、どうしようもなく、いまあなたは、闇のなか、運転士の背中が 自分の背中を 取り戻しつつ・・・・つぎは終点、渋谷です・・・・

そして知った

こんなに渋谷駅の駅員の赤い旗が、暖かく、ほっとさせるものであるのか、ということを。

 ■  ■

このところは出先の仕事が多かったです。あまり京王線には乗らないのですが、たまに乗ると駅員さんの地味ながらシックな制服にいやされます。

「松岡宮の日々の壺」ブログにも書きましたが、わたしは突然「自分は男(というより、非・女、かな)である」という観念にめざめ、いま「わたしは男(非・女)であるのだ」と考えることがブームになっています。そう考えることで、いろいろなことがうまく説明できるように感じられたのです。

ひょっとしてわたしは 女が嫌いかもしれない、そんな危惧も抱いています。

性差なんてないのがいちばんですけどね~。