駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

満ち潮 引き潮 あとには駅員

ちょっと前にも書いたが、渋谷駅のJR玉川改札はすばらしい。

自動改札があるので、その脇にあるガラスの部屋にいる駅員ももちろん

すばらしいのだが

何より、そのすぐ向こうに見えるプラットホームの駅員が素晴らしい。

山手線はいつも激しい混雑。

コートを着た駅員の身体が、微風を受けてゆらゆらと漂う。

彼はそこでは、誰よりも弱そうにみえる、

だが、弱いものだけがもつ鋭い感覚で、

彼はやがて到着する山手線を予感する

白い手袋、握る赤い旗。

ホームには乗客が集まってくる。

ワッフルの香りもそこまでは届かない。

満ち潮だ。

乗客がホームにあふれて彼がおぼれそうになったところで

 「列車 到着しております ご注意下さい・・・・」

カーブを華麗にやってくるのは・・・・

山手線の到着だ。

扉が開くと、一斉に降りる人、そして一斉に乗る人、その海はいま激しい嵐、高波、大波、右へ左へぐちゃぐちゃの、大騒ぎ。おぼれている人も、泳いでいる人も・・・

その阿鼻叫喚のさなか

消えてなくなりそうな紺色のコート、

かよわき彼の右手が赤い旗をあげる。

ドアが閉まる。

ゆるやかなカーブを滑り出す山手線。

その行路のすべてを見通し、駅員が一瞬、安堵する。

さあ、いまだ、と、かるい咳をする。

人の波はさあっと引いて、いまだけは引き潮のプラットホーム。

わたしはやっと駅員の姿を確認する。

それは波にたゆとうブイのようだった

ゆらゆらと、ゆらゆらと、その駅員は揺れて・・・

はっ!

すぐさま彼は、次の列車が到着する振動を、

満ち潮の予感を身体に感じて

つばを飲み込む、

お下がり下さい お下がり下さい

 ◆   ◆

最近はちょっと考えすぎてふさぎ込んでいることが多かったです。自分で勝手にプレッシャーをかけて勝手に追われているような気になったり・・・・。自分のペースで仕事をしたいということでフリーになったのに、その原点を忘れそうになっていました・・・。

わたしはあまり仕事経験もないのでわかりませんが、仕事ではないことがゆくゆく仕事に生きてくる経験を何度もしています。読書ざんまい、なんて仕事では許されないことでしょうが、それがないと仕事も出来ないような気がして・・・。うーん、何を言っているのかわからなくなってきた。

突然!「運転士が燃えている」のヴォーカルをスタジオで入れ直し、アップしてみました。音がよいと評判のコンデンサーマイクで採りましたが、ちょっとオケにノイズがあったり、相変わらずつっこみどころの多い音源です・・・。

運転士が燃えている2008 →