駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

ヘリコプターズ・ハイ

アルファベットなら B と D か・・・

木々の隙間をぬって低い音が響きわたる

空からのドラムスアンドベース

その低音は鳴りやまぬ

わたしが森を抜ける時まで

そして拡がるカレッジ・フィールド

重低音の発生源を特定する

東大病院の赤い建物の屋上で

準備をしている

 ・・・ああ、いま、溜めています、わたしは・・・・

 ・・・これから、登りつめます、わたしは・・・

ヘリコプターの

音だった・・・

 10日間ばかり溜め込んだ便秘の扉が 激しい下痢で開放される 瞬間

 日照りの大地に洪水をもたらす大雨がやってくる予感 太鼓の音が響いた 瞬間

 家にずっと引きこもっていた女性がカウンセラーに優しい言葉をもらうという激流の瞬間

 いままでずっと我慢してましたが今日を限りに離婚して下さいわたしの決意は変わりません、の瞬間

 

 7回裏のビッグイニングこれまでの沈黙が嘘のように打ちまくった弱小チーム全員安打の瞬間

  わたしのなかで準備がなされたすべてのことが一気に開放され止まらない鎖の壊れた鍵の金属音・・・・

 そうですよ 発射なのですよ ほら 遠慮しないで 溜めて 溜めて 溜め込んだものを ほら 吐き出すのです あなたが噴射する あなたが噴射する ヘリコプターは素敵だ ああ、一緒に・・・・

・・・それはどれくらいの長さだったか

ふいにその音が T とか P とかに変化した

わたしが振り向くと

なんてかろやかな垂直移動

赤いヘリコプターが

飛び立って

いった