お は よ う ・・・・
いちばん遠くの駅から始発列車が転がり始める
銀の車体に夜明け前の最後の星が映っている
いちばん遠くの信号が青に変わる
いちばん遠くの踏切が赤に変わる
冬に近づく通勤電車に金属の肌を持つ車掌がたたずむ
背伸びをしながら通過駅の安全確認をしている
そのつぎに遠くの信号が青に変わる
そのつぎに遠くの踏切が赤に変わる
この弾丸、緩徐なる、発射オーライ、ギルリラリルリラ・・・
車掌の身体はまだ冷たい
車掌の身体はキンと冷たい
ああコーヒーが飲みたいね・・・
車掌は冷えた身体をコートに包み
それから腕に銀色のひもをくくりつけた
それは彼がみずからを定義するためにいつも用いている
鉄道員のみがもつ ひもなのだ
いちばん遠くの信号が赤に変わった
いちばん遠くの踏切が青に変わった
もうすぐ近くの信号が青に変わる
もうすぐ近くの踏切が赤に変わる
草原の枯れ草をなぎ倒しながら列車はやってくる
下から上に 勢いを高めてやってくる
もうすぐ来る
もうすぐ来る
低血圧の車掌の165センチの身体のなかを
やっとのことで巡りくる
朝焼けの
色たち
♪ ♪
今日はアルバイトでした。眠かったけどがんばって無事に終わりました。
車掌さんカッコイイナーと思いながら乗ったライナー、人の波。
さいきんとっても創作意欲が高まっています。
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