駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

南海、デスティネーション!

東京にいると気づかないことのひとつ・・・

「なんば」のアクセントが「number」と同じであるということ・・・

だから その地名を これから「ナンバー」 と書くことにしよう

さて、ナンバーだ・・・

なぜ わたしは ナンバーにいるのだ・・・・

和歌山市に泊まってるんじゃないのか・・・

そう、和歌山市で、夜、南海の駅に遊びに行ったら

  ららら、ぴーと♪

じゃなかった、特急サザンが ちんまりと 停まっていた・・・

・・・おお、サザン、サザン、シュロの風が吹いてきて・・・

気づくと サザンに乗って ナンバーまで来てしまったのだった・・・

紺青の中に緑みのある、シンプルでありながら安定感のある素晴らしい南海駅員に導かれてナンバー、ナンバー、なんばしよっと!!

そして

・・・ううう、気持ちが悪い・・・

と、帰りの急行電車で後悔が押し寄せる

南海電車の車掌はしわ深き、白髪の渋い男性。

安定感のなかにも冷静な表情を崩さない車掌。

しかしほんとうに、わたしはもしかしたらアホなのではないか、なんでこんなに疲れてるのにわざわざナンバーまで来てナンバーウォークでドゴール帽子の地下鉄駅員を見て、それだけですぐに帰るんだよ・・・・関西の駅員だあ~~~って、はしゃぐ自分が恥ずかしい・・・ナンバー好きだよ、ナンバー・・・だが、和歌山市までは1時間、疲れた身体は頭痛とめまいの嵐だった・・・・

しかし、この めまい・・・・

そういえば今朝 「コジャル」にいじめられたばかりだったのだ・・・・

あとから知ったのだがその彦ウ記は関空上空でグルグル回っていたらしい

 う~~~・・・・早く降りてよう・・・・

 と 祈ることしか 出来なかった・・・

その結果、わたしの内腔は下降気流に揉みしだかれて胃袋から空気がヘチャヘチャ発車する・・・げっぷ げっぷ ぷしゅー げっぷ・・・はあ・・・・

それからというものの地面がまだ登ったり降りたりしている・・・・

南海電車も揺れている

だけどそれは 彦う記とは違って けっして身体に危害を及ぼす揺れではないと わたしの身体は感じていた

酔いを癒す揺れがある

彦ウ記で酔ったあとは普通電車の優しい揺れで気分の悪さを癒すのです

ドア閉まります、プシュー、ジャリジャリ!

南海電車の車掌が発車する

やさしい やさしい 波音を聞く

南海電車、窓いっぱいにひろがる大阪湾のゆらめき。

はしゃぎすぎて疲れたわたしが目を閉じると

南海電車が下降気流に乗って 海の底まで 沈んで行く・・・

 そうですよ 安心するのです

 あなたは わたくしに 守られています

目を閉じれば車掌がわたしの身体を抱いてくれる

わたしと車掌は抱き合ったまま深いグリーンの海の底へと・・・

車掌、車掌、この気持ちの 答えは 何でしょうか・・・・

しわの深い車掌が

ふわりと

その答えを 告げる・・・

 ・・・次は 羽衣  羽衣です・・・・

ああ、なんという駅名だ!

車掌が わたしに 提供してくれる その あたたかい なにか とは

羽衣だったのだ

ふわ、ふわ、ふわり、羽衣の夜を身にまとい

大阪湾の波音を聞きながら

わたしは振動と同化する

この揺らぎ

この融解

乗客はみなあなたに捧げる

乗客はその身体を車掌に捧げる

電車に乗る とは

車掌に抱かれる ということと

同じこと

だったのか