駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

小鳥の車掌さん

緊張に身構える小鳥のようです

見習いの車掌が中央線

新宿に 到着する

激しい叫びで

 クトウテン、レピーター、テントウ!

と鳴いている

( ・・・クトウテン??)

黒い制服に秘められた身体は金属製

全般的に とがっている

となりに座っているのが鬼の指導係だ

彼はパニックに陥った黒い小鳥

JR東日本の制服

金色のエンブレムが まぶしいのが

余計に 彼を 締め付けて・・・

・・・ギン ギン ギン・・・・

ああ、そんなに緊張しないで・・・・

 クトウテン、レピーター、テントウ!

ふだん そんな車掌はいないのに

パニック・バード!あご紐まで絞めて

とがったあごが不自然な位置に静止している

くるしくはないか

断末魔の小鳥の叫びは高い

新宿を出た中央線がゆるやかにカーブを描きながら

中野へと進行する

車掌室から見える新宿のビル群の光たち

そこに 彼の叫びの残照が

うずまく

 クトウテン、レピーター、テントウ!

 ・・・

 はっはっはっは・・・・

 叫べ!!

 指導係が ムチを叩く

 見習いの車掌は緊張の面持ちでマイクをひっぱり・・・

 

 ・・・毎度 ご乗車あ・・・

あ 途切れた アナウンス

  彼の身に 

    ナニが?

(完)