駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

駅員観察日記・西へ(2)

もうなんだか・・・西だか北だか東京だか混ざり合っている最近の日記でございます。読者の皆様にはわかりにくい思いをさせてごめんなさい。

さて、この記事は、西です。

JR西日本の制服が変わったと、誰かに聞いた気がして、

まさか緑色の制服になったとかそういうことはないよな・・・

などと思いつつ降り立った新大阪。

・・うわ・・・・うるわしい・・・

漆黒の、闇の、色。

いっけん羽根のように見える、金色の、うっすいワッペンが、肩口に、ぽつり、ひっそり、ほっそり、あかりをともしている、ぺたん、と。

それは闇色なのです。

JR東日本の冬服の黒は、明るい黒で、光に輝く黒なのだが

JR西日本の黒は暗い黒、すべての闇を吸い込み、闇に同化する、黒だった。

そして西日本のジャケットの背中はやさしい曲線を描きながらそっと細まり、サイドベンツのつばさを広げて駅員のエレガントな後姿を形成している・・・

 ・・・なんじゃこりゃ~~~

   や や や や ば い・・・・

     か か か か かっこ い い・・・・

あまりの美しいシルエットに、わたしは駅員から目が離せなくなった。

★  ★

 ジャケットの下にお召しのブルーのシャツ

 胸ポケットに立体感がありすぎて

 一瞬ブラジャー着用中のように見えたのは 

 内緒 だが

 ★   ★

  

JR西日本の若い車掌が ジャケットを脱いで

棚の上に優しくのせる

裏地もみごとな黒のジャケット

そこから芽が出る 若い車掌のにおいたつ 芽だ

次は福島 福島です

込んだ車両のガラスの向こうに鋭い目つきの車掌

スラックスを腰ではいている以外には非のうちどころがない車掌が

突然 何やら小さな紙を取り出し

そして目の前にある棚に やや かがみこんで 書きものをはじめた

帽子をかぶったまま 書きものをする車掌の

肩先が わたしの 目の高さあたりに 

来る・・・

・・・左利き!

時計も左手にしているのに ペンも左手ですか

車掌のぎこちない左手がコクヨのペンを握って右へ左へ

揺れる列車

揺れる左手

ヒエログリフは乱れた文字で

そして右手は手袋をしたままで

・・・

しかし

目の前でかがみこむ車掌というのは

どうして こんなに よいのだろう

JR西日本の駅員は体中に闇をかかえて 夜を吸い込み

夜の保護色にまぎれて消滅しようとしていた

あなたの中にあふれる闇を

わたしも かすかに 受け取った

そんな 思いで

電車を降りてからも

目の前でかがんでいたあの若い車掌のすがたや 

帽子のまるいフォルムばかりが浮かんで、ため息混じりにぼんやりしてしまうエスカレーター・・・

・・・ああああ・・・・と

左側でぼんやりしていたら

わたし以外の人はみな

右側で立ち止まっていた!!

しまった

旅人だとバレてしまったか

・・・