クライアントさんからお借りしている「子連れ狼」、とうとう完結!!
・・・ぬおおおお、なるほど、こうきたか・・・・。
その世界観にハマりそうになっています。
最初は「難しい漫画だなあ」と思いましたが、だんだん江戸時代(?ですよね?)の文化などもこういうものか、と判るようになり、ストーリーが読めるようになりました。
うん、ほんと、最初は武士道ってのが、よくわかりませんでした。
主人公の子連れ狼・拝一刀と、ライバル・柳生列堂が斬り合うのが全体のストーリーなのですが、このふたりは永遠のライバルといったおもむきで、殺しあうのです。
それなのに、不慮の事態で一方が死にそうになるともう一方が助けて、治療したりしています。お互い意外の人に殺されそうになると、「お前を殺すのはおれだけだ」とばかりに助けてみたり。
相手のために、おかゆを炊いてみたり・・・。
元気になったおまえを倒してやる??って??・・・それが武士道ってものなのでしょうか?
「あの世で、はすの蓮華座を半分あけて、待っておれ」って??
・・・うー、すみません。まだよくわかっていないかも・・・。
といいつつ、こんなナマケモノみたいなわたしでも、やはり武士道的なものが根底にはあるかもしれません。
ひるがえって、数週間前に話題になった、我慢できず便をもらした、という車掌のことを思い出しています。
腹痛です、体調不良です、変わってください・・・
というのは、彼の武士道に反することだったのかもしれません。
車掌なれば、鉄の色なるあだ花の、粉と砕けて流れ去るまで・・・・
車掌なれば、バーミリオンの夕暮れの、鉄の色なる血々を吐くまで・・・・
車掌なれば、鉄の胃腸の水道管 身体ではないそれは駆動機
車掌なれば、循環もしない流れない下るベンならフンシャするまで・・・・
・・・といったような価値観を どこかでお持ちの方であったのかもしれません。
仕事もできないわたしが言うのも、なんとも説得力がないことですが、余裕を持って仕事をするほうが、きっといい仕事ができることでしょう。安全というのが最大の目標となる車掌さんなればなおさらです。
わたしもそんなふうに車掌さんを追い詰めていたのでしょうか、ごめんなさい。車掌さんだって人間です、うつくしい髪も生えるし、柔らかな声も発するダイヤモンドのうるわしい人間なのでしょう。ちょっとだけ、ダイヤグラムのかたちに変形した、白い手袋、透けてる車掌。車掌さんの引き締まった腹部には便がある、便がしっかり詰め込まれ、それはいつかは出発するものである、そして透けている。
虹色に 可視化する便たちでいっぱいの、東京駅から列車は出ます・・・。
そのような思いを胸に、車掌さんをみつめていたいと思います。
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