駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

夢の精たちが砂浜に描く小説

プールに入る前は柔軟体操をしなさい

プールに入る前は消毒をしなさい

プールに入る前はシャワーを浴びなさい

それから ・・・・

あのこ 勉強が出来るから、気に入らないから

あのこ タオルをいいかげんに巻いて着替えていたから

・・・摂氏35度に凍りつく窓ガラス・・・・

あのこ 男子のまえではぶりっこして、さいあくだから

あのこ お父さんが象の彫刻を集めるのが好きなんだって、気に入らないから

青白い肌に血管が浮かんで気持ちが悪いから

あのこ 泳ぐのが苦手だって 泣いていた、

から

・・・貝殻も魚もいない海の珊瑚礁を見たことがあるかしら・・・・・

ねえ、水着は立派な競泳タイプ、なのに、と、みんなであのこを抱っこして大きな室内プールサイドから落としてあげるの、親切よ、親切・・・・

どぼん!

どぼん!!

あのこの肌はとても熱かった、身体は意外に重かった、肉だ、肉なんだわ・・・今頃泣いているのかしら・・・金魚をいっぱい、仲間にあげるわ・・・・あのこの記憶を消してしまいたい・・・・ハードディスクのクリーンインストール、何もかも壊れてしまえばいいのに・・・・ごめんね、わたしは・・・・

・・・・あら、どうしてわたしはこんなプールの底にいるのかしら・・・あ、誰かがわたしのうえにのしかかって、首を絞めてくる、首を!うぐぐぐぐ・・・・沈むなあ・・・でもべつに怖くはなかった、いや、だって、それはおとこではなかった、ような、ああ、幼稚園だったか、の、先生、と呼べるような相手でしょう、か? わたしよりも大きな、おとなの人だった、かもしれない・・・いいんだよ、いいんだよ、そうでしょうか、水圧がかかってくるともう言語能力が損なわれて、ありゃありゃ・・・・世界がみんな青に染まる日、遠くで東急線が走る音がする、

そのとき浮かんだ単語は、・・・・甘 ん じ る ! シル? 汁? 知る? ところで、わたしももう少し漏れていいのかしら。いいんだよ。風鈴を割ってしまった。いいんだよ。こどもは家庭から出来るんじゃないのかもしれない。よくわからないけど、性的なものは家庭にはないんじゃないかしら。だってわたしの両親はいちども性交をしたことがないんだよ、なんていうと、また誰かがわたしの首を絞める、ああ、すみません、ほんと、反省してナマコを目指しますアメフラシを目指します・・・彼らはとっても吐くのが上手。・・・一度死んだら?それがいいよ。みんなすべては学園祭の出し物で、にせものなんだ、とかなんとか。ああ、このまま海底でゆるゆるしていたい。ずっと目が覚めませんように。

引きずり出されたわたしが水平線に砂だらけ。夢の精がやってきて、砂浜に小説を書いてゆく。ああ、そうなんだけど、恥ずかしいからやめてよう。

続く(続かないかも・・・)