駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

乗客は駅員を信じます

(写真と本文は関係ありません)

 武器はすべて捨ててから 自動改札を通りなさい

駅員がわたしの目の前で両手を差し出す

手袋につつまれて白く光る

大きな長い指

なんて綺麗な身体をした駅員だろう

「服を脱ぎなさい」

車掌はそれからわたしに指示をする

・・・・下着もですか

・・・ええ、危険物を保持している可能性があれば

 自動改札を通しません

 列車に乗せません

 ぜんぶ ぜんぶ 脱ぎなさい・・・・

 銃(ガン)はもちろんのこと

 ナイフはもちろんのこと

 ペットボトルはもちろんのこと

 黒い魂胆 白い骨

 プラスティックの支柱まで

 危ないものはすべて没収させていただきます

 危険なものを持ち込ませません

 

  のっぽの背中が下敷きのようにまっすぐだった駅員

  秋を先取りした 綺麗な制服が風になびく

  見下したように冷たく言い放つ 声

  安心しなさい

    そんなわけで

    支柱を除かれた朝顔たちが全裸でクニャっとだらけているJR線の車内

    いま 乗客として・・・・

    いま この骨なしの乗客は誰も・・・

    そう いま わたしたちはなんのちからもありません

    駅員と運転士と車掌に 全裸 握られて・・・

    いま わたしたちにはなんのちからもありません

      (えっくしょい!)

    信じます

    乗客は駅員を信じます

    武器をすべて捨ててしまったこの無力な身体に

    鉄道員への愛と信頼だけを

    まとって

    ・・・えっくしょ~~~い!!