駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

黒いおとこに抱かれて・・・盛夏。

 ※今日の日記はちょっとグロい虫の写真が含まれています。

    苦手な方は気をつけてください。※

  一日に 

   それを 10匹以上 見たひとには

    すばらしいことが 起こるという・・・・

     盛夏 草木の萌えさかる季節・・・

      ああそれならば わたしは今日・・・

       しあわせになれる・・・・・

        たくさん 黒いおとこに 愛されて・・・

         しあわせになれる・・・・

 そんなわけで一ヶ月ぶりくらいでしょうか、父が独居する実家に行きました。

 前に行ったときは、あらゆる世代のGがあふれていて、まるで戦後の日本の人口ピラミッドみたいに若者がいっぱいカサカサ・コソコソ・ベビーブームの惨状でしたが、いろいろ対策を練ったせいか、すっかり少子化していました。いや、別に対策練らなくてもいいんですが。

 ホイホイハウスを3箇所くらいにしかけておいたので、その成果が気になって気になっていました。そっと棚を開いて、あったあった・・・ハウスをそっと取り出し、明るいところで開いてみると・・・・

  ぐ ぐ ぐ 

  ぎゃ ぎゃ が 

    が~~~!!!

 まあこんなふうに、ラッシュの電車みたいになっていました。

 ※この写真はわざとブレさせましたが、間違ってフラッシュをたいてしまい、ピントがあってしまったこの手の写真も持っています。希望者にはお送りしますのでおっしゃってください※

 黒いおとこたちが いつも みているのだわ、

 物陰から、わたしのことを みているのだわ、

 黒い衣服の美男子たち。 

 つやめいた髪は彼らが成長期にあることを物語る。

 さらさらとした髪をなびかせて、

 黒いおとこが わたしのなかで

 ラッシュする!!

 押し寄せるわ、夏の電車には 

 動脈と静脈の絡み合うラッシュが待っている・・・

 花火大会が終わったあとの消えない炎を共鳴させる

 ダンダン・ジョジョの 

 箱の中の欲望を追いかけた末のどうしようもない動けないからだの

 ラッシュ

 ラッシュ!!!

 

 が・・・・

   「イメージ作品  ラッシュ」

(※写真と本文は関係ありません)

 さて、この話には続きがある。

前に設置したハウスはすっかりメンバーでいっぱいだから、と、わたしは新しいハウスを組み立てていた。わたしをしつこく愛する黒いおとこのための避難所を作るのだ。ハウスは作ったことがある人にはわかるかもしれないが、なかなか面倒くさい。紙を折り目にそってまげて、窓とかつくって、「足ふきマット」と書かれたシールを貼り付け、そしてメインステージの紙をはがして糊面をあらわにし、食べ物の香りがするらしい「誘引剤」を真ん中に貼り付けるのだ。

その組み立て作業中、とりわけ大柄な黒いおとこが現れた。

   おねえさん、俺、もう我慢できないや・・・・。

なんと、飛んできた!

わたしの目の前の椅子に止まる、身体の大きな、つやつやの身体、黒いおとこ。

  ぐ ぐ ぐ 

  ぎゃ ぎゃ が 

    が~~~!!!

 わたしの父の目の前で、わたしに求愛する 黒いおとこ、若々しい筋肉が電灯を反射して輝いている。彼は、夜行性じゃない、逃げているだけじゃない、妖しいにおいを感じたら、こうしてアプローチしに来る、夏はいまだけ、情熱に満ちた若いおとこなのだ・・・おとうさんも見ている前で。

   俺を 俺の身体を・・・おねえさん 連れて帰ってくれませんか ネエ

彼はそう言うと、わたしのかばんに入り込んだ。リンスのあわい香りがした。彼は本気だ。彼はたくましい。彼は力強い。夜の寝しなに追いかけてくる月夜の晩の黒髪に。・・・・わたしはあまりの恐怖心で気絶しそうになり、父にそのおとこを退治するようお願いした。父は黙ってわたしのかばんを探り、いたぞ、と、ティッシュであっさり彼をつぶしてしまった。ああ、さようなら・・・黒いおとこ、よ。

帰りの電車では、小田急駅員が快速急行で電車内を歩き回るさまをひさびさに観察できました。誰も見ていないのに、車両を移動するときは、うやうやしく頭を下げて。黒いそのスラックスに、金色のストライプがサワサワと軽い音を立てていました。それにしても小田急の制服って、ほんとうに黒いです。黒いおとこたちが、わたしのなかにあるハウスに色々押し寄せ、ラッシュしてゆきます、怖い、しあわせだ、いや、怖い、行かないで、もっともっと、あれもこれも、いや、消えて、うそ、居てて、怖い、こっち見ないで、いや、見せて。