駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

車掌がわたしからはがれてゆくよ

日比谷線の車掌は

いつもの動作を手抜かりなく

動きを鮮やかに担保する

ネクタイの風がささやかに響く

ふといペンで描かれた輪郭を持っているのが東京メトロの車掌なんですね

少し居眠りをする

ああ わたしときたら

所属なしって書かれた名札をつけて今日も疲れて列車にのって

ふと振り向くと影がなかったわたしを担保するものはなかった

最近 

漫画喫茶にもわくわくしなくなって しまった

わーい漫画だらけ なんて無邪気に思えなくなった

ここに入ると出られなくなるの わかるわ

最近わたしも そんな感じよ

やっと乗ってる日比谷線

車掌の動きは経験とともに偏差を減じる

それは的を外さぬ刺客のよう

車掌 あなたの身体はどこまでも正しい

それは着せ替え人形のスタイルを持った

車掌

あなたはわたしの衣服です

車掌は わたしからはがれた衣服です

携帯電話は圏外の地下空間

わたしにたりなかった あなたが

綺麗な腰を回転させて同じ軌跡で安全確認

なんて美しいのだ車掌の動きは

ああ いつかあなたと合体したい

ああ いつかそれに わたしもなりたい

神谷町の屋根は驚くほど低い

いつか車掌とひとつになりたい

もうすぐ霞ヶ関ですね

車掌あなたはわたしから失われた名札です

車掌あなたはわたしから失われた綺麗な

衣服です

★でも、さっき、ふっと決めた。

 「わたしは正社員にはなりたくないなあ。」

 ・・・そう言ったら、アーソウデスカ~~~と家人には大笑いされた。