駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

不器用ハンドな駅員さん

駅員が何やら駆けだして

駅の柱に向かう

その柱には「寝具店」の広告があるだけだ

いったい何を・・・?

と 

思ったら

寝具店のカンバンをパカっと開き

中から 

あれを取り出す

・・そう 駅員がみずからの手を長くするために使う

金属の

アレだ

 大事なものが ホームの水底に きらきらしているの

 白い小石の 青い翡翠の 夏の終わりの その向こうに

日焼けした不器用な駅員

長い手を持ったうれしさにはしゃぎ

ウサギの歩調で走り出す

そして ますますその長い手を 伸ばしに伸ばして

水底の宝物を

拾い上げようと する

 よいしょっ。

   (しゅるん)

   あ、あれ?

 不幸なことに彼は不器用だった

 なかなか その 光り輝くものが つかめない

 ますます 

 握る 

 彼

 

   ようし これでどうだ

    ここだ ここで・・・

      きゅ。

 しかし 彼の金属質の指先は

 大事なものを 握らず

 ユーフォーキャッチャーの

 残酷さ で

 大事なものが 風に流されて ゆく

  

     い、いかん・・・

      ここ、ここ、そこにあるんだから

       ここ、これ、よ、よ、よいしょ・・・

        ああ・・・

       これでどうだ、

        お お お お、

      これで これで・・・・

  

   ・・・違うのよ 駅員、

   あなたはいつも そうやって

   間違った部分ばかり まさぐるのね

   力まかせに 何かを得ようとするのね

   駅員 要するに あなたはまだ 分かってないのよ

   そうよ あなたは ぜんぜん 分かってないわ

   ただいたずらに 探られたって

   こっちは痛いだけなのよ

   そんなに汗ばかりかいて まだまだ子供なのね

   駅員 駅員 若いのね

   あなた 要するに

   ヘタクソなのね