駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

加齢する

ぎゅっと人混みにつぶされそうになって

上を向いて息を吐く

特急列車がカーブに差し掛かる

ふと車掌室をみると

久し振りの赤い夕暮れが車掌のシルエットを浮き立たせていた

なんという腕だ

なんという首だ

その硬そうな締まりが窓の空間を切り取っている

列車はまたひとつカーブをすぎ

車掌によって形作られた空間は

階段状に闇に近づく

そのときわたしは知った

列車は加齢してるということを

そして乗客も この最後尾の車両にいるすべての乗客も

ひとしく 薄皮一枚ずつ 加齢している

ということを・・・

  揺れますのでご注意下さい・・・・・

特急列車はまたひとつ駅を通過する

  安全 確認よーし、

と 背中を向けた車掌の

鉄板に似た

硬く まっすぐな

背中よ