駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

見習車掌は濡れている

最後尾の車両に乗り込もうとしたとき

赤い腕章を着けた若い車掌と

すれ違う

・・・見習だ。

見習車掌、と書いてある

明朝体で描かれた習の字から

ぽたんとしずくがこぼれる

見習車掌はいま 濡れている

明朝体のみずみずしさ

その豊かな身体から水の平野がこぼれて

とまどいの水紋が広がる

未熟なひとはうつくしい

あなたは まだ 遠くまで見られない若鶏のよう

・・・あれは キビキビじゃない

むしろ ビキビキとした 声で

安全確認視差呼称

する

そのうしろには指導の車掌

見習よりは ずっと うっすりとした平らな身体

摩擦を消すことに成功した指導役が

見習車掌の背中を見ている

そして 思う・・・

・・・見習よ 

おまえの腰のベルトはきつく締めすぎなんだ

締めすぎると

スラックスのラインが綺麗にでないだろ??

シャツも綺麗に入らない だろ??

と、

これはわたしの声でした