駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

You may leave your garbage inside the room.

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きっと捨て方がうまいんだろう
松岡のもとに多くの人がものを預けに来るのは
きっと空間に余裕があるようにみえるのだろう
ただ単に 小柄だからか
あるいは松岡は切り取り線の多い紙の着せ替え人形で
かわいそうな松岡に何かをあげたくなるのかもしれないし
殺風景にみえるその部屋をどうにかして飾ってあげたくなるのかもしれない
「あなたの部屋を僕のことばでいっぱいにしてください」
「僕のことで」
「僕で」
・・・この世界で優しくされなさすぎて松岡程度の優しさでほどける毛糸玉・・・
・・・壊れた電子レンジの最後の仕事はふたつの笑顔を溶かしてつなぐこと・・・
「もうヤヴァイ」
ものは死んだとたんに増殖をはじめて圧をかけて俺を追い詰めるよね
本とか服とか靴とか もうヤヴァイよね
もう動けなくなっちゃってさあ・・・ハハハ・・・
「どうか松岡さんお願いです
お金を払うからこれを受け取ってください」
数度に渡ってお願いをした方もあった
「僕の弾き語りの感想を聞かせてください 聴いてくれた? ねえ聴いてくれた?」
山口の60代と埼玉の60代から「うつろいの季節(シーズン)」と
マジックで書かれた円盤が来た
「わたしの大事なものをあげるわ 高い品質のものなので」
「いや やっぱりあれ 返してください 高い品質のものなので」
東京の40代から何度か呼び出しがかかる
 

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わたしは出来の悪い人間
いらっときてはよく怒った 
ごめんなさいね
いきるは苦しいことだらけよね
役に立つことなんて まれだわね
役に立ちたくてもだえちゃうよね
わたしなんて内閣府厚労省の役に立ちたくていつでも会議に呼ばれる準備をしているのにお声もかからないよね
役に立ったらエクスタシーの花が咲くでしょう
ああん ああん
自分のなかにある努力家の芽が自己責任の樹に育つまであと5秒
いいや 切っちゃえ 
乏しいこの枝ぶりを
45Lの袋に5袋ほど
きっと捨て方がうまいんだろう
切り取り線で折り取るのが上手いんだろう
みんなわたしのもとを去って行ったよ
だけどまたお便りが来る
もらって下さい もらって下さい
ヤマト運輸でお送りしました
またお便りが来る
お、おうっ
 

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