駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮が描く東京の風景たち◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

猫が嫌いだった小田急多摩線の車掌

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(この記事はフィクションです)

 

小田急車掌Aは猫が嫌いだった

あの なんでも見通すような 美しく光る目が いやなんだ・・・

車掌Aの生理的な拒否感は強く

キジトラだろうと クロだろうと 子猫だろうと 老描だろうと

目の前に出れば腰のピストルを瞬時に取り出し撃ち抜くほどに

猫が 嫌いだった

小田急車掌Aはまた 生きていない猫の絵なども嫌いだった

ホワッツマイケル に うちのタマ

みんな みんな 花火玉に詰めて打ち上げてしまうくらい

猫なるもの、を、憎んでいた

 

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そんな小田急車掌Aが 多摩線の車掌となった

問題は あの駅である・・・

そう・・・猫の表象に溢れるあの街・・・

架空の猫の一家が住んでいるという、あの、街・・・

 

タマ市・・・

 

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しかたがないので小田急車掌Aはライフルを携行し

猫を見つけると撃つ準備をしていた

とくに 冬

クリスマスシーズンになると出てくるあの巨大な猫

あのゆらゆらした姿だけは許せない

パン!

車掌はライフルを握りしめ

プラットホームのガラス越しに見える あの巨大猫を

撃ち抜いた・・・

 

だが そんな射撃が行われたことには 誰も 気づかなかった

 

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やがて

車掌Aのタマが命中したせいかどうかは知らないが

その巨大猫はいつの間にかいなくなってしまった

 

車掌Aは呟いた

ふぅ・・・せいせいした・・・

あの巨大な、膨らんだ猫さえいなければ、まあ、許そう・・・・

そう呟いて

もう ライフルを携行しなくなった車掌Aを取り囲む

猫ちゃん

猫ちゃん

猫ちゃんたちの 群れ

 

車掌Aが猫好きに変わるまで

あと

5分以内・・・

 

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おわり。