駅員観察日記(はてな編)

◆ポエトリーアーティスト松岡宮の日々の記録◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

冬のソウル旅行記(行きのコリアンエアー編)

ソウルへの旅を間近に控えたある日

横浜駅で こんな英語だらけのポスターを観ました。

 

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英語主体のシェアサイクルのポスター

これは 外国人向け、なのかな・・・英語だらけだ・・・と はじめ違和感を覚えましたが

ここは観光客でいっぱいの横浜

もちろん外国ルーツの方がたくさん暮らしている

みんながみんな 日本語を話せるわけではないということ

やっと だんだん 雰囲気として気づいてきました・・・

 

そんなわけで ソウルへの一人旅。

家で朝ご飯をたくさん食べて 行ってきます!

 

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なぜか切れた下唇から血の味がした

リップクリームを塗る余裕もなく

ソウルは東京よりはるかに寒いぞと脅され 

リバーシブルのダウンコートを黒いほうにして

手作りの大きめの手提げを持って

父の形見の青いカートでごろごろ出発・・・

 

・・・そういえば父は嫌韓の本ばかり買っていたな・・・韓国に行ったぞってお土産持って行きたかったなぁ・・・死んじゃって残念だ。

 

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乗るのは羽田空港9時45分発の大韓航空機(コリアンエアー)です。

2時間前の7時45分には搭乗手続きを終えてくださいということです。

 

我が家は大田区で比較的羽田には近いのですが

東急蒲田と京急蒲田の約700mの道のりをどうしようということで・・・

そんなに早朝でもないのでリムジンではなく

   我が家ー東急蒲田ー(徒歩)-京急蒲田ー空港・・・

という、お安いルートで行きました。

 

東急蒲田から京急蒲田、土地勘があれば徒歩15分以内くらいかな・・・

 

赤い列車は京急列車、

むきだしの車体に むきだしの車掌、すっと立った姿がまっすぐで美しい。

不安な旅の疲れのうずをクールに見つめるネイビーの制服

外国から来た人

外国にゆく人

すべてを乗せて京急列車は走ります・・・・

 

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この案内板を見るのが好き・・・旅情をかきたてられます。

 

コリアンエアー、KE712、9時45分、GMP金浦空港のこと、

韓国はキとギの区別がないようで音はキンポだったりつづりはGimpoだったり・・・

「日本で言えば羽田のような、都市に近い空港」

と言われて ほっとしました。

 

わたしの乗るエアーの前にはロンドン行きのブリティッシュエア、ああ、ロンドンもいいね・・・

 

羽田は大きな空港で いつも人で混雑している

迷いやすい感じもするが、案内する人もたくさんいる

 

長い行列と短い行列があったなら、短い行列とは何らかの特権を持った人用であり・・・例えばゴールドカードとかだ・・・

 

自分はそんなものは何もないので長い行列に並ぶのです・・・

 

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上の写真にも乗せたトランクは 機内に持ち込めるとのことで 機内に持ち込むことにした・・・

でもそのせいで いつものお道具袋に入れていた小さなハサミ 没収されてしまった。

100ミリリットル以上の液体も没収されるがヘアオイルは かろうじてセーフ!

ああ、よかった。

 

羽田空港のどこかで ハサミだけが集められた部屋があるよね、きっと。

 

コリアンエアーは水色。アテンダントも水色と白を基調にした制服、それにしても女性アテンダントの美しさがすごかった。美、美、美。男性アテンダントも逞しくて清潔感があってチョッキに白いシャツが美しかった。

天気は曇り。

 

元気なようで 朝は、やっぱり、ちょっとつらい。

 

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・・・やだ どうしよう どうしよう・・・

わたしは微妙に閉所恐怖

朝は特に だめ

朝の飛行機はいつも憂鬱気分で乗り込む

取った座席は窓際の席

翼の真上 石油みたいな臭いが怖い

青いコリアンエアー712便

「HLT152」と書かれたつばさがときどき機械的な動きを見せる

アレが来たらどうしよう・・・

恐怖感というか 不安感というか アレよアレ・・・滑走路を走るか走らないかの出発時間帯がいちばんおそろしい・・・あの気分が来る・・・ふわあああああ~パニック・アタック・ソラナックス・・・ごめんなさいって逃げ出したくなる・・・「大丈夫、あずさ号・松本行きと同じ所要時間さ」と思っても、やっぱり飛行機は出られない閉所感がすさまじい、そんなときに握るための手も隣にない旅、ミュギュー、ミャギュウウーーーー、しかし、今までもっと長時間のフライトも経験し、パニックアタック、気づいたこともある、パニック・アタックは過ぎてしまえばウソのような感じになる、こんなとき、もっとつらい閉所を思う、チリ鉱山の地下に閉じ込められた事故、明治時代の留学とか、あのひとたちはえらいよね・・・わたしも、恐怖と闘いながら、前に進んでゆくのだ、そうだ、世界デビューするんだ!、って、こんな前向きなイキりたったわたしの高邁な精神が、閉所ごときに悩まされていいのか、頑張れ自分、ふぎゃー、大丈夫かな、いやあああああんん・・・・フライトしたらこの恐怖は雲散霧消してしまう・・・言葉の海、寝てくれ自分、パニックが出たらどうしよう・・・ソラナックスを持ち歩ているから大丈夫、と、自分に言い聞かせて・・・目を閉じた・・・

 


電車と違って これから出発しますとは言わずに動き出す滑走路

目の前でJAL機が飛びたっていった、ロンドンに行くのだろう

ポン ポン

・・・そして いまわたしが乗っている薄暗いコリアンエアーがいよいよ浮かぶのだ・・・

ポン ポン 

さらなるベルト着用サインの音に緊張感が高まる

ごうごう、と音がする

離陸の瞬間 窓の外を見た

白い羽は畳まれ

また浮き上がり

ほのかに揺らぐ機械的な羽の動き

猛スピードで機体は平野を駆け抜け 

海が後ろに向かってゆく 

大地は斜めになって去る

斜めの東京があっという間に小さくなる 

工場や倉庫や家並みがもう見えない

・・・はぁ・・・・

パニック・アタック・リバーシブルのダウンコートの白を上に向けて・・

そこから記憶が少し途切れている

薬なんて飲んでいないのに うたたねをしたらしい

うたたねのうちにあっというまに雲の上・・・

 

あら、青空。

 

・・・どこまでも続く雲海はもうひとつの大地でどこまでも歩いてゆきたいな・・・

 

曇り空の上には青空が広がっていることに あらためて気づいたのでした

 

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水色の機体のなか

水色のアテンダントがワゴンで飲み物配っている

 

東京を出て200マイル 

ソウルまであと500マイル

 

しかし まさか 機内食が出るとは思わなかったな・・・

たかが2時間半のフライトなのに

あずさ号みたいなものだと 思っていたのに

朝ご飯を食べて

空港でもパンを食べたのに

 

機内食が出るとは思わなかったな・・・

 

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うーん 食べきれない・・・

 

ということで パンをこっそりお持ち帰り・・・夫へのおみやげはこれでいいか。

 

もう何だかおなかいっぱい。

 

魚の甘辛煮つけに白米、

オレンジジュースにミネラルウォーター、

食後にコーヒー!

そんな飲めないよ~。

周囲はごくごく、よく飲むなあ・・・

食べながら、機体が揺れてきた。

コーヒーを入れてもらったカップをおさえて

・・・それにしても 周囲のみんな 慣れているなあ・・・

・・・みんなさっさとご飯をすませて早い早いトレー回収。

うっぷ。

ごちそうさまでした。

 

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コリアンエアーの黒いイヤホン。

ぬけの悪い、四角い音で 甘いボーカルのK-Popを聴いていた

ときに途切れてannouce in progressのサインとともに流れる機内アナウンス

何一つ聞き取れない韓国語・・・

こんなんで大丈夫かな?

英語のアナウンスも続いたけれど、やっぱりわからなかった・・・

英語もダメだな・・・勉強しなおさないと。

 

ふと見えた窓の外、やっぱり、青空。

あ、翼の番号 HL7752だったのね・・・落ち着けばみえてくるものがあるね・・・

はい

いまは もう 怖くないです

 

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フライトレポートでは

福井あたりからいま本州をぬけるところ

日本列島、意外に大きいな・・・

・・・よく、恐怖感に縛られ暴力的な家などから抜け出せなくなるという言説があるが、ある組織やコミュニティで生きてゆくことや日本という国で生きることも 似ているのではないか・・・

という思いつきがうまれたり・・・

・・・飛行機に乗っているというだけで強者 国際線に乗っているというだけで強者・・・

そんな思いつきもあった・・・すぐに 消えてしまうけれど・・・

 

海外に出るさなかというのは

いろいろつまらぬことを考えさせる

トイレに行きたいな 唯一覚えた韓国語・・・ファジャンシル・・・

 

窓際から通路へすみませんすみませんと言いながらトイレに行って

いつもどおり歯磨きをして  鏡を見れば 

髪はボサボサ 肌は荒れて 唇は切れて腫れてる ひどい顔・・・

コンタクトレンズの目が乾いてきた

目薬を持って来ればよかった

100ミリリットル以下の小さな液体の時代がやってきた!(意味不明)

ああ

金浦空港まであと40マイル

 

(つづく)