駅員観察日記(はてな編)

◆駅員さんが好きなポエトリーアーティスト松岡宮の日々の記録◆CD「Limited Express 383」Amazon等で好評発売中!◆このブログはアクセスカウント以外のアクセス解析をいたしません◆

Tokyo Poetry Journal掲載作品と朗読作品

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前の記事に続きまして、しつこくも、池上線・池上駅です。

下の白黒写真なんて・・・昭和か!という感じですね。

 

こういうさっぱりした木造の駅に 夏の日差しはよく似合っており

暑がりの東急駅員は薄着を競って

ホースで水撒きでも 始めそうな 世界・・・

大田区のまんなか・・・

いつも気さくな池上駅です。

 

 

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さて 昨晩は

Tokyo Poetry Journal No.4発売記念パーティーにお邪魔しました。https://www.facebook.com/events/1884265681862236/?acontext=%7B%22source%22%3A22%2C%22action_history%22%3A%22

 

場所は青学向かいあたり、青山通りからちょっと入ったところ。

パーティーというと

昨年のいまごろ Athorの森社長に声かけてもらった Suguru Gotoさんのリリースパーティーのような

明るくて広いスペースに 食べ物飲み物が並んでいる空間みたいなものを連想しましたが

(そういえば場所も近い)

今回は 意外に Bar風というか クラブ風でした。

ある程度の広さがあって 分煙で よい雰囲気のところでした。

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マリア様が見つめる中・・・。

会場はL字型で 真ん中部分にステージがありました。

下の写真に映っていませんが、右奥が広いメインスペースです。

 

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英語圏の方主導のパーティーなので 

もちろん邦訳の努力をあらゆる場面で感じましたが

基本的には 英語が飛び交う空間で・・・

 

実は わたしは英語が苦手なのです・・・

 

それでいて 英語にコンプレックスがあって

勉強しなくちゃと思っては やめちゃう 繰り返し・・・

 

どこか 語学は好きじゃなくて むりやりやろうとしている気持ちが あるのだと思います。

 

そんなわたしなのですが

一昨年ごろ カナダの日本文学者であり院生さんのAndrewが 日本のpoetryに関心を持っておられるとのことで

今回 発売されたTokyo Poetry Journal Vol.4で 

松岡の詩を2編 英訳してくださいました。

2編とも 文芸思潮で 第3次選考までいった 要するに落選作ですが・・・。

 

<修正>

いやいやいやいや 落選作じゃなく・・・佳作をとった 作品でした、すみません。

なんでそんなところを間違えるんだろう・・・・。

 

 

この2編は、現代詩フォーラムに投稿しています。

 

1)「踏切」

東急多摩川線下丸子駅をモチーフにしています。

リクルートスーツの異質な群れが この小さな駅を埋め尽くす季節があり

そんな群れの風景を描いています。

http://po-m.com/forum/myframe.php?hid=1559

全英訳は雑誌でお楽しみいただくとして・・・

Simo-Maruko station がワールドワイドに!?

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2)「往復」

東急池上線をモチーフにしています。

運転席の後ろから見た、運転士用のダイアグラムが、人間の腸みたいだなと思って書いた、ユーモラスな詩です。

http://po-m.com/forum/myframe.php?hid=1559

ああ、池上線・雪が谷大塚もワールドワイドに!?

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このようなかわいらしい表紙です。

雑誌に掲載されるのは とてもうれしいです。ありがとうございました。

 

さて

このパーティーでは これらの掲載された詩ではなく 

アルバム「Limited Express 383」に収録された「深海車掌」を読むことにしました。

LimitedExpress383

LimitedExpress383

 

 

Andrewは 中野ブロードウェイの「タコシェ」で このCDと 出会ってくださったそうです。

やっぱり 音源を製作すると 思いもよらぬ出会いが広がるものですね。

きっと そのへんのことが たぶん書いてあると思われる Journal内の文章です・・・

が・・

英語・・・

ムズイです・・・(~_~)

 

「CD ジャケットで制服に白手袋を着た松岡が漫画ちっくなフレームとともに描かれている」

とか そんなことが書いてあるのかな?

漫画ちっくなフレームは森社長がデザイナーさんにオーダーしたデザインで

イラストはわたしが描きましたが

こんなふうにジャケットについて 丁寧に表現してもらえて ほんとによかった!

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英語が すらすら わかるようになりたい・・・

 

がんばる 英語 がんばる・・・

って、

45年間生きてきて 何度目の 「英語頑張る」なんだろうね・・・(;;)

今度こそ・・・

今度こそ・・・

 

Andrewに 「パーティーでは深海車掌を読みますね」と テキストを渡したところ・・・

翌朝 さっそく Andrewから 英訳が来ました。

 

「くらげのはら駅」の「はら」は「腹?」という問い合わせが来たので

「野原の原ですよ~」と返事しました・・・

日本語が堪能な方ですが 意外なところで悩まれるんだなと 思いました。

 

その英訳を 特別に 公開します★でぃぷしーこんだくたぁ・・・かっこいいな。

 

「深海車掌」 Deep Sea Conductor

 

お客さま 切符を拝見いたします

はい これは確かに一等客車の乗車券

Dear passengers let me check your tickets

Yes—these are definitely first-class

 

深い海の底を走る汽車に

本日もご乗車まことにありがとうございます

ディーゼル機関車が引っ張る17両編成の寝台車

行く先は車掌のわたくしにもわかりません

We sincerely thank you today for riding this train

running along the deep sea floor

A 17-car sleeper train pulled by a diesel locomotive

Even I, the conductor, do not know where it is going!

 

気をつけてください 

黒い塊がゆっくりと降ってくる

よく飛行機が降ってくるんです

よく客船が降ってくるんです

地上の光を吸い込んだ宝石たちが 

つぎつぎに 降ってくるんです

Please be careful

There are some black masses gently descending

Often an airplane might descend too

Or a passenger ship

The jewels that have sucked up all the light from the surface

Are, one after another, descending as well

 

次の停車駅はくらげのはら駅 くらげのはら駅

汽車の到着を歓迎するようにくらげの大群が踊る

だけど それに 触れてはなりません

長い触手で 感電してしまいますから

The next stop is Jellyfish Field Station Jellyfish Field Station

A great bloom of jellyfish dances to welcome the train's arrival

But please do not touch them

They will, of course, shock you with their long tentacles

 

お客さま ここは光の届かない場所

だけど何かが光る時がある

生き物が生き物であることをやめる瞬間

光の粉雪がぱっと舞うのです

時間のはぎれが 降り積もるのです

Dear passengers here is a place where light does not reach

But sometimes something will shine

At the exact moment where living things cease to be living things

Particles of light like powdered snow suddenly begin to whirl

Scraps of time fall and accumulate

 

波が揺れた

飛行機がプロペラを回転させながらまた落ちてきた

操縦席に透き通る若者がいた

礼儀正しく敬礼する若者がいた

それは 光ってはすぐに消えるまぼろし

The waves trembled

Another plane fell trying to rotate its propellors

A young person could be seen through the transparent cockpit

A young person, politely saluting

A phantom shining and immediately vanishing

 

海の底には国境はありません

この汽車はどこまでもどこまでも走り続けます

本日はご乗車ありがとうございました

行く先は車掌のわたくしにもわかりません

At the bottom of the sea, there are no national borders

This train will keep running, anywhere, anywhere

Thank you for riding with us today

Even I, the conductor, do not know where will we go

 

いや~かっこいいかっこいい。

車掌って かっこいいんだな~と 胸がドキドキしました。

ディアーパッセンジャーズ

かっこいい!

南武線の車掌に言われてみたい、ディアーパッセンジャーズ!なんて・・・。

ああああ駅員や車掌はかっこいい・・・。

 

朗読は 音響のおじちゃんのおかげなどをもちまして うまくやれた・・・・かな?

 

衣装は、着物で行きました・・・そろそろ着ないと着方を忘れちゃうから・・・。

前の晩に 二重太鼓やら 半幅帯やら 復習して・・・

この日は 紗・夏の長じゅばん・半幅帯で行きました。

季節を先取りしすぎかな?

 

同世代、イシワタキミさんとツーショット。

15年前・・・2002年ごろ イシワタさんのイベントに呼んでもらったなぁと 

昨日のことのように思い出します。

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「深海車掌」のなかに「海の底には国境はありません」という言葉があるので

ついでに「詩人に国境はありません」なんて アドリブを入れてしまいました。

でも それは いつも 思っていることです。

人は先入観に左右される生き物

人は感情に負けて

偉い人偉くない人

よい人わるい人を

弱い人強い人を

簡単に分類する生き物

人と人とをわけることは簡単で それに負けてはなるまいと・・・

いつも 思っていることです。

 

カナダだけではなく マケドニアや中国の方もいらしてました

ふっと 思ったのは 

こうして集まって詩を楽しめるというのは 

平和があってのことだなと・・・。

 

攻撃や破壊は 外からくるものばかりではなく

内内にある 孤独な何かが 反動し破壊に走る予感もないわけではなく・・・

 

包容力がある表現手段としての詩は そんな孤独にも

寛容であると信じています。

 

朗読まみれですが 心身ともにらくで 素敵なパーティーでした。

準備されたみなさん 一生の記念になるような 時間を 本当にありがとうございました。

 

わたしも 大田区の片隅で 良い作品を作り続けて 

また 世界のみなさんとの友好を めざしたいと思います。

 

f:id:miya_ma:20170702150054j:plain去勢されちゃったにゃ。