駅員観察日記(はてな編)

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マイカでのアレンジ対決「松任谷正隆VS寺岡呼人」

去る日曜日、松任谷正隆さん主催の音楽学校「マイカミュージックラボラトリー」主催のオープンスクールに行ってきました!
http://www.mica-ml.co.jp/openschool/

実は、このようなイベントがあることを、開催前日に知りました。

もっと早くに知っていれば田口俊さんの作詞講座も参加したかったのですが、
なんとか参加できたプログラムは念願の「アレンジ対決第4弾!松任谷正隆VS寺岡呼人」。

申し込みをしたときは、わたしのように若くもないし楽器も出来ない人間が行って
大丈夫だろうかと心配でしたが、行ってみればそんな心配は無用の、楽しい時間でした。

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中学~高校生のころ、松任谷由実さんのファンでした。
きっかけは、アルバム「時のないホテル」を聴いたことかな・・・。
表題作「時のないホテル」のアレンジは、歌詞のイメージ通りにどんよりした中にも緊迫感を感じさせ、しかも最後は変拍子で終わるので、どうして最後は変拍子になるのだろうとか、どうして前奏だけでヨーロッパのどこかのホテルにいるような気持ちになるのだろうと、不思議に感じていました。

マイカは用賀駅からほど近いところ。
中に入ってみると、受付もあって、中には螺旋階段・・・・思ったよりも普通の「学校」っぽい、立派な建物でした。

トイレで「もしかして・・・松岡さん?」と声をかけられ、誰かと思えば、詩のオープンマイクで会ったことのある方でした。
表現者仲間と久々の再会、うれしかったです。

 

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寺岡呼人(よひと)さんは、わたしはあまり詳しくありませんが、JUN SKY WALKER(S)のベーシストさん。
49歳とのことですが、さすが現役のアーティスト、かっこよかったです。いまは「ゆず」のプロデューサーもなさっているとのことでした。

この企画は、寺岡さんと松任谷さんが、それぞれ順々に、「歌もの」をその場で聴いて、歌詞とコード譜が渡されてるので、バックバンドを用いて45分間でアレンジしてゆく・・・というものでした。

 

45分間って・・・あっという間ですよね。

 そんな短い時間でどうやるのか・・・興味津々。

 観客にも歌詞とコード入りの譜面が渡されました。

 

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まずは寺岡さん。
ピアノにあわせて歌われたものを聴いて すぐ
「キーボードはファンタジックな、魔法の粉をキラキラさせているような音で」
「ギターは高い音であまり動かない感じで」
「ドラムはTicket to rideみたいな感じで鳴らしてみてください」
などの指示を出して 合わせてゆきました。


間奏では「ジョージハリソンみたいに、ピアノとギターのユニゾンでやってみたい」
などの変化を持たせていました。

そして仕上がったのは、なんとなく今どきポップスという感じ・・・?
ドラムとギターの存在感があるアレンジでした。

作業を見ていて思ったのは、細かい部分が大事なんだなということです。
もし最初から最後まで同じ調子で行くのならきっとアレンジは早く終わるでしょう。
でも、細かい部分の変化や工夫が、その曲を盛り上げたり、言葉の伝達を助けたり、より深い風景を見せてくれたりする大事な要素なのですね。

寺岡さんのアレンジでも、

間奏の後のサビは落とす感じにしたいとか、
サビ前の小節にこんな工夫をしたいとか
この部分はギターはなんかフレーズを作ってください 

とか
要所要所に変化をつけてゆく部分に 時間をかけていました。

 

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次は松任谷さん。
デモ歌を聴いて、うーん・・・・・と悩みながらしばらく鍵盤を鳴らす松任谷さんが最初にひとこと。
「コードを変えましょう」。


それから、コードを用いたフレーズを引いて「このフレーズを使いましょう」。

・・・大きなところから来た!と思いました。

シンセの音色を何にするか、しばらく考えておられましたが、オルガンになりました。
「カッティング」「グリスする」などの専門用語も、知っているようで知らなかったので、耳を澄ませて、ああそうかこういうことなのかと実感することができました。

そのほか、タンバリンの音が入ったり、エンディングで拍をやや変えるなど、
やはり、細かい部分で印象を変える工夫に時間をかけていました。

松任谷さんのやり方は、まず最初に大枠を決め、その枠の中で試行錯誤しながら精錬してゆく感じ・・・。

そして仕上がったのは、鍵盤の存在感がある、ちょっとボサノヴァ風(?)ムードあるアレンジで、ユーミン版の「時をかける少女」をちょっとだけ思い出しました。

 

・・・この音どこかで聞いたことがあるわ・・・

おお、ナマ・マサタカ・・・。

頭の中に

「ロッヂで待つクリスマス」

「埠頭を渡る風」

「コンパートメント」

「消息」

「最後の春休み」

・・・などなど ユーミンのなかでも特に好きな曲がつぎつぎに浮かび・・・

あのアレンジャーさんがいま目の前でアレンジしてるんだな~と 感動しきりでした。

 

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そして、トークと質問のコーナーもありました。

質問コーナーで、弦のアンサンブルのアレンジをどのように練習したらよいか?というのがありましたが、松任谷さんのお答えは

「弦カルテットを弾ける友人を見つけて弾いてもらったらいいんじゃない?」。
DTMの弦は、いくら重ねても実際の弦の重なりとは違うとのこと・・・。
「弦は難しいです」とのことで、松任谷さんも若いころ、無理なアレンジを書いたらビオラ奏者を怒らせ譜面を破られたというエピソードを披露していました。

 

そして、「アレンジとは?」・・・。

寺岡さんが初めて松任谷さんと仕事をしたとき、松任谷さんがまず「この歌は何色?朝?」と尋ねたそうです。
わたしも最初は「そんなこと聞くのか~!」驚きましたが、松任谷さんのアレンジ実演を拝見すると、まさに一枚の絵、しかも動く絵、という感じで、音は色や絵、風景を喚起するものなのだなあと実感しました。


音楽はタイムマシーン。
中学生のころ、松任谷由実さんの「時のないホテル」を聞いたときの感じ、ここではないどこかヨーロッパの町の寒々としたホテルにいるように感じた、あの、感じは・・・・どうやら アレンジのパワーが大きかったようです。

で、最後のありがたいお言葉は

「アレンジは音に対する反応や感じ方が大事で、お料理にも似ている」

とのこと・・・。

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そ、そうですか・・・。

わたしは料理は苦手で興味もないのですが・・・・

 

うーんちょっとくらい料理初めてみようかしら・・・?!

 

なんて思ったりして・・・。

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そんなわけで

いろいろたくさんのことを学べて、また、自分の音楽のルーツともいえるユーミンワールドに浸ることができて 懐かしい仲間とも再会し 楽しい時間でした。

 

家に帰って さっそく わたしの「絵」を 打ち込んでいるところ・・・・。

いい絵が 描けるでしょうか。


このセミナーのことを教えてくださったNさんありがとうございました。

 

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あす 24日は いよいよ3か月ぶりの本番です!

 

事前歌詞カード公開(↑)しておりますが・・・絵が下手ですえがへたですおおおおおおお・・・・。

本番ではこれらの作品+αをやります。

あれもこれも至らぬわたしですが 書きおろしも多く この晩だけの作品もあります。

6月ならではのポエジーをお届けできれば幸いです。

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★6月24日(土)「来るべきポエジー」
★場所 国分寺Giee (ライブ中は禁煙です)
★チャージ 1500円+1ドリンク
【TIME TABLE】
19:00 オープン
19:30 佐野友美
20:10フーゲツのJUN
20:50 松岡 宮

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